世界の博物館、第49号は世界の偉人博物館です。
このシリーズも後2冊で終わりとなりさみしい限り。
さて、今回は主に3人の世界的偉人の博物館を紹介します。
まずはイタリア、フィレンツェにあるガリレオ博物館。
ガリレオはイタリア出身、そしてメディチ家が彼のパトロンでした。
すでに科学者として有名になっていたガリレオは、オランダでハンス・リッペルスハイが望遠鏡を発明したという噂を聞くと、自ら望遠鏡の製作を始めます。
最初の望遠鏡はなんと竹製ではありませんか!
失礼ながら、こんな粗末な望遠鏡で天体観測して、科学史上に残る大発見をしていたんですね。
2つ目はイタリアはミラノにあるレオナルド・ダ・ヴィンチ国立科学博物館。
実はダヴィンチは20代の頃、なかなか世の中に認められない不遇の時代が続いたのですが、ミラノ公国スフォルツァ家の宮廷技師となって、ようやく数々の才能を開花させたのでした。
この博物館の建物は16世紀に建てられたオリヴェート派の修道院を修復して作られたもの。
万能の天才といわれたダヴィンチだけに、館内には彼が残したスケッチを元にした発明品の模型がずらり。
潜水服、機関銃、ヤスリをつくる機械などなど、彼の多彩な才能をうかがい知ることができます。
3つ目はアメリカはキーウェストにあるヘミングウェーの家。
1931年に購入して、1939年までヘミングウェイが過ごしたこの家は、現在、彼の愛用品と共に博物館っとして公開されています。
はずかしながらヘミングウェーのの作品は『老人と海』ぐらいしか読んだことがないワタクシですが、この家は憧れますね。
世界的なベストセラー作家の家にしては、豪邸ではありませんが、プールや自分がハンティングで仕留めた動物の剥製、そして数々の名作を生み出したタイプライター。
こういう環境でクリエイティブな仕事をしてみたいものです。
最後に、ヘミングウェイは愛猫家だったそうですが、「ヘミングウェイ・キャット」というのは始めて知りました。
前足の指が6本あるそうです。
これは一種の奇形なのですが、ヘミングウェイはそれを「幸運を呼ぶ印」と信じていたそうです。
次号はいよいよ最終号、世界の天文・宇宙博物館です。