こんばんは、今度生まれ変わるならライオンのオスに生まれ変わりたい一龍(@ichiryuu)です。
今夜はライオンとシマウマの群れから貴重な教訓を学ぶ、大人のための物語を人生をご紹介。
【目次】
第1章 組織とルール
第2章 働く意味
第3章 変化への対応
第4章 快適な社会
エピローグ
この物語の教訓
あとがき
【ポイント&感想など】
面白い。
これ、面白いですよ。
アメリカでは以前から小説や寓話といった形をとった大人向けのビジネス書がジャンルとして確立され、質の高い作品も多数ありました。
とか、
といいたところは有名だし、大ベストセラーにもなりました。
ところがこの分野では日本はまだまだ。
私小説的なビジネス書ではよい作品もちらほらあるのですが、大人向けのビジネス書としての小説や寓話といったスタイルの本で面白いなぁと思える本はあまり見たことがありませんでした。
だから勝手に、「やっぱり日本人作家さんってこういう分野苦手なのかな」というイメージしてました。
それが、本書を読んで、即イメージ訂正。
「ついに日本にもこういう本が出るようになったんだ!」と思ってしまいました。
あまり話すとネタバレになりそうですが、まずは設定の上手さに拍手。
主人公はシマウマとライオンの群れを経験します。
この群れというのはすなわち会社。
そして、同じシマウマ、同じライオンの群れでも、群れが変わるとその中身もルールも変わる。
いやほんと、その通りだわ。
だから
動物の社会(群れ)をよく知ること。そこに、高効率で快適な社会生活を送るヒントがあります!
という著者の主張も納得。
それに、
「社会性を持って自然に生きる動物」と「社会性を持って不自然に生きる人間」
というフレーズも納得。
同じく群れを作る動物なのに、どうして人間だけ妙な軋轢やストレスを生み出すのでしょう。
この本にはそのあたりを解決するヒントが、随所にフレーズとして見受けられます。
「ここ(サバンナ)では、群れの中で、各自が決められた役割を果たすことではじめて生きながらえることができるんだ。ルールを守れない者は群れから追い出されてしまう。そうなると、そいつは無力だよ。群れからはぐれた俺たち(草食動物)は、奴ら(肉食動物)に食われて死ぬ。また群れからはぐれた奴ら(肉食動物)は飢え死にする。つまり”一匹狼”というのは、実に哀れな状態にあるやつのことを指すんだよねえ」
「・・・ここ(サバンナ)はプロとプロが互いの知恵と技術を駆使して戦う場。ルールを破っては、戦いそのものが成立しなくなる」
「仲が悪くては、良い群れにはなれません。でも、自分と同じタイプのライオンばかりの仲良し集団では、群れは強くはなりません」
なるほど、サバンナのルールも人間社会のルールも根底では同じような気がしてきました。
あなたの組織がライオンかシマウマかはわかりませんが、もし今の”群れ”になにか釈然としないものを感じていたなら、この本を読んでみるのもいいかもしれません。
動物たちから学ぶ点があるかもしれませんよ。
本書は株式会社ワダエンジニアリング、島津様より献本していただきました。
ありがとうございました。
【管理人の独り言】
この記事がアップされる頃、ワタクシは焼き肉大会中!(予約投稿だ!)
肉食ってライオンの気分になってきます!