こんばんは、中学校の美術で一度だけ”5”をもらったことがあるのが自慢の一龍(@ichiryuu)です。
今夜は、アート療法を気軽に体験できて、しかも自分の深いところに気がつくことができる本のご紹介。
【目次】
はじめに
始める前に 本書の使い方
Lesson1 自分の中の心のエネルギーを知るために
Lesson2 ストレスの攻撃から自分を守ってあげる
Lesson3 心をときほぐし新しい扉を開く
Lesson4 ストレスを発散しもうひとりの自分と出会う
おわりに
【ポイント&感想など】
子供の頃、よく落書きをしました。
結構楽しいものでした。
でも、大人になると仕事で図を描いたりとか、アイデアをひねり出すためにマインドマップを描いたりということはあるものの、ただ無心に落書きするということはほとんどありません。
そこで今日はこの本のご紹介。
「描く&書く」で、ストレスを発散し、ストレスから身を守り、自分に気づくのを目的とした本です。
まずは、本書の使い方をお読みください。
らくがき帳ですから本書には「描く&書く」ワークが多数あります。
また、ワークばかりでは疲れてしまうので、所々で休憩のように「名画を鑑賞」のコーナーがあります。
ワタクシも今月上京したときに見にいく予定の「真珠の耳飾りの少女」の解説もあります。
さて、ワークですが、らくがき帳といいつつ「描く&書く」ですから、絵を描くワークばかりではなく文字で書き出すワークも混在しています。
例えばこのワーク。
「自分の将来を花で表現してみる」というワークですが、まずは言葉で表現してから、次のページで絵で表現します。
また、こちらは「新しい自分と出会うために」というワーク。
まずは、「あのとき◯◯したかったけれどできなかった」ということを言葉で書き出します。
次に、「心の中で眠っていたものを現実の世界に近づけるためには、どううしたいですか?」という問いに言葉で答えます。
さらに、「そのために、具体的にどのようなアクションを起こしますか?」という問いに言葉で答えます。
最後に、新しい自分と出会えたときのイメージを、絵で表現してみます。
いきなり「絵で表現しなさい」と言われても躊躇するだけですが、何段階か言葉での表現を繰り返してからならイメージも湧きますね。
さて、ワタクシもひとつやってみました。
お題はモンドリアンの「ブロードウェイ・ブギ=ウギ」の下書きに色を塗ること。
いわゆる塗り絵ですね。
30分ぐらいかけてちょこまか塗って、こんな風になりました。
作品の出来とかセンスとかはおいといて、とにかく色を塗っている間は夢中になっていて、時間が経つのを忘れます。
なんか、心地よいですね。
ちなみに、本物の「ブロードウェイ・ブギ=ウギ」はこんな配色です。
やっぱり本物は違うなぁ。
でも、この本の目指すのはうまい下手ではありませんから。
ちょうど、ワタクシのような手帳好きが手帳になんでもかんでも書きなぐって、いろいろなものが見えてくるのと同じ効果かな。
「よし、私は絵で表現してみる!」という方、一度チャレンジしてみてください。
本書は著者である今井様より献本していただきました。
ありがとうございました。
【関連書籍】
同著者の既刊本
DCM(認知症ケアライセンス)取得者の著者が明かすアートセラピーの取り組み方。認知症にも効果あり。初めての本格的なアートセラピー実践入門書。
絵の指導での疑問・不安を取り上げ、その原因は何か、指導の手だて、アイディア、ヒント、ことばかけについて、できるだけ事例を挙げながら具体的に解説。
【管理人の独り言】
絵を描くのって気持ちいい。
モレスキンにも落書きしよう。
誰にも見せないんだから、はずかしがる必要もない。
下手なイラストでもときには文字より雄弁に語ってくれるかもね。