こんばんは、中学校を受験するという選択肢のない田舎で育った一龍（@ichiryuu）です（進路に迷い無し！キリッ）。
今夜は、『強育論』で話題になった宮本先生の最新刊のご紹介。
超難関中学に驚異の合格率を誇る宮本算数塾の授業とは。
【目次】
第１章 新小３初日の授業
第２章 小４以降の算数の授業
第３章 小６後半の算数の授業
第４章 小６後半の国語の授業
第５章 小６最後の授業
巻末資料
特別応募企画
【ポイント&感想など】
宮本算数塾は新小３（学校では２年生）の２月から授業が始まります。
そして、最初の授業がこちら
爆弾を通らずにすべてのマスを通ってゴールに行く。
これ、なかなか難しい。
２種類目のパズルは「計算ブロック・たし算」
これも結構難しい。
生徒はひたすら解き、後で自分自身で解説します。
（パスルのつくり方は本書で紹介されています）
賞品はモノでもお金でもなくポイント。
目に見えるようにグラフ化されていて、自分の位置や他者との差が一目で分かるようにしています。
これがモチベーションを維持させます。
ポイントは加算されるだけでなく、間違ったりするとマイナスされます。
こちらは小６の問題ですが文章題がすごい！
算数教室ですが、国語の授業も小６のみ行っています。
これらの問題や授業内容、授業の進め方については本書を読んでいただきたいのですが、ところどころ宮本先生の教育に関する考え方で気になったところを挙げると、
授業についていけるかどうかは能力の問題ではなく、趣味の問題です。こういうパズルに楽しく取り組めない子は、はっきり言って、教室に来ても無駄なのです。
落ちこぼれる子に対するフォローは一切やりません。
私の授業に興味を示さない子には、私も興味はありませんので、とっとと辞めればいいのです。これは出来不出来の問題ではなく、趣味の問題です。
「答えを書くんじゃない！正解を書け！」と、ここでも自分の出した答えに責任を持たせています。
私は子どもに楽をさせるのが大嫌いなんです。
かなりきつい言葉がならんでいます。
が、この塾がやろうとしていることは伸びる子をさらに伸ばすということ。
「趣味の問題」と先生は表現されていますが、伸びる子の素質というのは
素直に人の話が聞けて、努力を続けられる子
これに尽きます。
本来、こういう子を学校が伸ばしてくれたらいいのですが、今の日本の公立学校ではそれはのぞめません。
どちらかというと、できない子や問題行動を起こす子に教師の時間とエネルギーを使っていて、問題のないできる子はほったらかしという感じがします。
（だからお受験となるのですが・・・）
多様性を受け入れる経験という点では、学校という器はいいのかもしれませんが、何に優先順位をおくのかはしっかり考えていかないと将来が怖いですよ。
教育は国の根幹ですからね。
それと、多くの親もそろそろ気がつかないといけませんね。
いまだに「学校の勉強なんて役に立たん」という人がいますが、勉強で本当に身につけるべき力は”問題に挑み続ける力”だということを。
算数が解けることでは決してありません。
方法や表現はともかく、宮本算数教室の目指すものはそこのようです。
本書はDSiscover21社編集者の三谷様より献本していただきました。
ありがとうございました。
【関連書籍】
同著者の既刊本
「学習は本能です。どんな子でも必ず伸びます。親が余計なことをしない限り」。無試験先着順の入塾で首都圏最難関中学に80%の進学率という驚異の実績をあげ、テレビ「情熱大陸」出演でも大反響を呼んだ算数教室主宰の著者が、その秘密を公開。単なる学習法にとどまらぬ、強い頭と心を育てる子育ての書である。中学受験をするしないにかかわらず、小学生をかかえたすべての親御さんにお読みいただきたい一冊。
叱らない、宿題を出さない、トップの子のペースで進める。子どもが勝手に伸びていく「教えない授業」とは? 宮本式「強育メソッド」実践技術を初公開。カリスマ算数教室主宰による心と頭の教育術。「強育論」実践編。
【管理人の独り言】
今日ご紹介したパズルのシリーズ各種も出版されています。
夏休みですし、お子さんとチャレンジしてみるのいいかもしれませんね。
