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今、自分を見つめなおす【書評】『仕事を見直す25の質問』サンクチュアリ出版

おはようございます、自信ないけど自信ありげにするのは得意な一龍(@ichiryuu)です。

今日は仕事に悩んでいる方へ、自分の仕事を見直すための本のご紹介。
今をときめくそうそうたるメンバーが、あなたの悩みに優しく答えを示してくれます。

 

【目次】
Prologue 頑張って働いている君へ
CHAPTER1 人づきあいが苦手 
CHAPTER2 失敗をなくしたい!
CHAPTER3 自身が持てない!
CHAPTER4 仕事がつまらない!
CHAPTER5 給料を上げたい!
CHAPTER6 10年後の自分が不安!

【ポイント&レバレッジメモ】

★Q03 積極的な人ほど友達がたくさんできると思っていませんか?

 大人の関係で、自分がイニシアチブをとるということは大事です。
 けれども、そのために「自分のメリット」を優先させて人づきあいをしていると、イニシアチブはとれません。
 「相手のメリット」を考えて人づきあいをしていると、ちゃんとイニシアチブがとれるようになります。
 この仕組みに気付いている人が、良い人づきあいのできる人です。
⇒ 自分を売り込むことをやめて、相手のメリットになることをやる。

★Q08 「失敗してから頑張って対処する」、そんな習慣ができていませんか?

 失敗したとき、安易に「再発防止策」づくりに走るのはおすすめできません。
 じゃあ、どうするのか。
 きちんと”教訓”に変換するための時間を取るのです。
 僕自身もやっていることですが、何か失敗したときには「何で起こったんだろう?」と脊髄反射的に1分間考えます。
 そのときは余計なことを考えず、神経を集中させて根本原因を直感的に探るクセをつけています。
 1分間というのは厳密ではないですが、1時間も想いをめぐらすのはムダですし、そんなに人間は集中できません。
 そこで「失敗のイメージ」が浮かべば大丈夫。
 これが、こうだったから、こうなってこうなった、というイメージが描ければ教訓として脳に刻み込まれます。
⇒ 表面的な現象よりも、根本原因を垂直に掘り下げて、確実に失敗の根を絶つ。

★Q10 そもそも自信とは何かを知っていますか?

 自信が持てる人というのは、自分からも全幅の信頼を得ています。
 自分のやっていることの目的が間違っていない。
 絶対に人のためになることをしているということが、思い込みではなく、自分で自分に対して承認を与えられていることが自信となっているのです。<中略>
 結局のところ、自信があるとは、自ら修行をしながら原理原則に近づいていって、意思決定のブレがなくなり、損得勘定で生きなくてもいい状態になることを目指すのでしょう。
 本質的、長期的、客観的な視点で意思決定ができるようになる。
 そうなると、自分で自分を信頼できる=自信が持てるといっていいのではないかと思います。
⇒ 本当に自分が大切にしていることを裏切らないことで、自分で自分を信頼する。

★Q11 自分を大切にして自分との約束を守っていますか?

 自分を大切にしていないと、自信が持てず自分の未来が見えなくなる。
 人は、その人の自分の扱い方で人生が決まってくる。
 自分で自分のことを大切なものとして扱うからこそ、自分との約束を守りたいと思います。
 それは大切な恋人、家族、友人との約束を守ってよろこばせたいという気持ちと同じです。
 自分との約束を守って自分をよろこばせることも大事なのです。
⇒自分に自信を持って生きている人の考え方や行動をそのまま真似してみる。

★Q20 仕事を単なる作業にしてしまっていませんか?

 最初に答えを言ってしまうね。
 仕事にやりがいと評価が得られる条件は2つあるんだ。
 「やっていることが楽しいと感じられる」
 「やっていることに意義があると思える」
この2つがそろっていれば、自然に自分でも、やりがいが持ててまわりからも認められるようになるよ。
⇒ 一度立ち止まって仕事の楽しさと意義を確認する。

★Q21 未来の自分のどれだけ投資していますか?

 では、未来の何を目指して投資すればいいのか。
 それは、自分の2つの価値を高めるため。<中略>
 自分の2つの価値というのは「自分が幸せを感じられること」。これが第1価値。
 もうひとつが「まわりにどれだけ必要とされるか」。これが第2価値。
 この2つの価値を、未来に向けてどちらも高めていくことが、自己投資の目的なんだよ。
⇒「やれない自分」を変えたいときはすでに「やっている人たち」の仲間に入ってしまう。

★Q22 不安の正体について考えたことはありますか?

 「悩んでいる時間なんて、ムダじゃないですか?」
 そんなふうに考える人もいるかもしれません。
 でも、悩むという行為は、その先にある「自分の答え」を見つけるためにあると私は思っています。その時間こそ、人がもっとも成長する時間。だから、とことん悩みたかった。
⇒ 悩みや制約条件を遠ざけるのではなく成長のきっかけにする

★Q23 自分と他人を比較して自分の将来をあきらめていませんか?

 夢を実現させるために、自分に能力があるとかないとか、そんなことは考える必要がありません。学びたいという気持ちが強い人が、過去の自分を超えた能力を身につけて、夢を実現させるのだと思います。
 努力はどんな能力よりも勝る
どんな夢もかなう、たった1つの方法とは、能力よりも努力を大切にすること。
 努力をすることに夢中になっていれば、自分のことを小さい存在だなんて思う暇もありません。
⇒ すごい人と比較して悩むのではなく、すごい人を学びの対象にする。

【感想など】

この”手紙”は、
「頑張っているけれど、先が見えない」
「このままでいいのか、人生が不安」
「忙しすぎて、いろんなことがめんどうくさくなっている」
という君への、自分と仕事と将来を見直すきっかけのメッセージだ。

と、プロローグにあるように、本書はどちらかというと若いビジネスパーソン向けに書かれた自己啓発書。

ただ、スタイルが凝っていて、仕事やそれにまつわる悩みや迷いに対する25の質問に、著名な6名の方が”手紙”で返答するという形式で書かれています。

この6名がまたすごい。

青木仁志さん、クリス岡崎さん、中谷彰宏さん、福島正伸さん、益子陽介さん、そして吉山勇樹さんというそうそうたるメンバーです。

しかも、この6名の解答に対して、100名のビジネスコーチの賛成・反対をアンケートしてパーセントを表示しているという念の入れよう。

なかなか面白い試みです。

さて、若いビジネスパーソン向けに書かれたと先述しましたが、ベテラン社会人のワタクシも多いに仕事を見直すきっかけを与えてもらいました。

それは【ポイント&レバレッジメモ】にもピックアップしましたが、「自信」についてです。

本書を全体を通して、よくでてくるキーワード。
それはそうでしょうね、若いビジネスパーソンが一番持てないのが「自信」でしょうから。

でも、心配いらないよ、ワタクシみたいなオッサンになっても、「自信」なんて正直言ってないから(笑)。

よく、ビジネス書では「目の前の仕事を一生懸命やりなさい。そうすれば自信は後からついてくる」といいます。

これはある程度正解。

なにもしなければ、絶対自信は持てません。
失敗してでもいいから行動して、小さなヒットを積み重ねていくしかないのです。
そして、仕事をしていればいやでもそういうベルトコンベアに乗ることになります。

でも、ずーっとそんな直近の仕事をこなすことだけを繰り返していたら、どうなるか?
ある程度の経験は積むから、ある程度の自信は持つことができます。

でもふと思う時が必ず来る、「俺ってこの先どこへ行くんだろう」って。
そしてこの”迷い”は、ボディブローのように徐々に徐々に体と精神に効いてくるのです。

中毒性のある麻薬と言ってもいい。

この麻薬におかされると、いつの日か心が折れる時が来る。
すると、ある人は「とにかく仕事を辞めたい」という発作が起きる。
ある人は、今そこに自分自身がいるにもかかわらず、どこかへ自分探しの旅にでる。

今の若いビジネスパーソンを取り巻く環境を見れば、あまりにも厳しい現実に、若い人は心が折れてもしかたないなぁとワタクシは同情します。

でも、自分探しというのは結局時間のムダになることの方が多いと思うのですよ。

それよりは、本書をまず読んで、
本当の意味での自分を大切にするとはどういうことか。
そして自分と何を約束するか。

さらに、
自分のしている仕事の価値をしっかり見直す時間を時々作って、将来を見つめてほしい。

そういった、すぐ目の前にあるのに気がつかない大切なものに、本書を読んで気がついてほしいと思います。

若いビジネスパーソンへ。

本書はサンクチュアリ出版社様より献本していただきました。
ありがとうございました。

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