本を耳で読む Amazon Audible 30日間無料体験キャンペーン実施中

「聞き上手」は「話し上手」への道【書評】上阪 徹(著)『会話は「聞く」からはじめなさい』 日本実業出版社

おはようございます、美人の話なら何時間でも聞ける一龍(@ichiryuu)です。

さて今日は、「聞く」に特化した会話本をご紹介。
著者はこれまで3000人以上にインタビューをしてきたライターさんですので、なかなかハイレベルな「聞く」技術を知ることができます。

 

【目次】
はじめに
第1章 聞いてくれる人は、なぜ信頼されるのか 「聞く」の効用
第2章 「思わず話してしまう人」は何が違うのか 「聞く姿勢」がコミュニケーションを変える
第3章 苦手な人と、同コミュニケーションをするか ピンチのときの会話法
第4章 続かない会話を引き起こすタブー 「聞く」「話す」のやってはいけない
第5章 コミュニケーションのステージを上げるために インタビューで学んだこと
第6章 日頃の行動が「聞く力」を高める 聞く力をつけるための習慣

【ポイント&レバレッジメモ】

★偉い人たちは、挨拶がちゃんとしている

 もとより、気持ちよく挨拶をすることはそれほど難しいことではないのです。「こんにちは」でも「はじめまして」でも、出てくる言葉もシンプルです。
 相手の目を見ながら、軽く頭を下げて、適度な笑顔で、しっかり発声する。これをちゃんとやろうと思うだけで、第一印象は大きく変わってしまう。ならば、意識した方がいいに決まってます。
 話しやすい雰囲気をいかにつくるか。ちゃんとした服装と、しっかりした挨拶をすることで、その第一関門はクリアされると私は考えます。<中略>
 著名な方にたくさんお会いする機会のある私ですが、みなさん挨拶がとてもちゃんとされている印象があります。スターと言われるような方に、頭を下げられて気持ちよく挨拶される。これは感激ものです。思わずファンになってしまった人も少なくありません。

★”ツッコミ”で相手のタイプを見極める

 じつは、相手がどんな人なのかを見極める方法が、ひとつあります。これは、あるテレビのプロデューサーの方に教わったのですが、”ツッコミ”を入れられるのが好きか、それとも嫌いか、人は必ずどちらかに分かれる、というのです。
 それは意外にも、話し始めてすぐにわかるものです。”ツッコミ”を入れられるのが好きな人は、どんどん話しかけていけばいい。ぎゃくに”ツッコミ”を入れられるのが嫌いな人には、間の抜けた質問や間の手を連発するのは厳禁。ある程度、話したいだけ話させてあげた方がいい、というわけです。

★相手と目を合わせすぎない

 そこで私が意識しているのは、目を見据えすぎないように、ちょっとだけ視線をずらすことです。目を見るのではなく、目と目の間を見るようにする。そうすることで、目と目はあわせてコミュニケーションをしているけれど、目線が完全にぶつからずに済むのです。
 また、じっと目の近くを見つめているとお互いに緊張感が高まってしまいかねませんから、ときどき視線を外します。このとき、視線を外す場所をいくつかに定めておくのです。メモをとるノートの上か、テーブルの上に置いた時計か、相手の向こうにある絵か。せいぜい数カ所にしておく。そうすることで、目線があちこちに飛ぶ印象を防げます。

★共通の話題がなくても焦らない むしろラッキーと思うべき

 共通の話題がなかなか見つけられない人との出会いは、自分のまったく知らない世界の話が聞ける絶好のチャンスなのです。共通の話題など探すより、自分にわからないことを知る機会が得られた、とどんどん知りたいことを聞いてみてほしいと思うのです。実際、相手を少しでも理解しようと思ったら、聞きたくなることはいくらでもあるはずです。それを聞いていけばいいのです。

★「お客さまのお客さま」に頭を巡らせる

 本来、強く意識するべきは、お客さまではなく、「お客さまのお客さま」だ、ということです。なぜなら、「お客さまのお客さま」によって、お客さまは利益を得ているから。
 そのことに気付けると、お客さまと一緒に、「お客さまのお客さま」に顔を向ける、ということができるようになります。言葉を変えれば、お客さまと向き合うのではなく、お客さまの隣で同じ方向を向いて、「お客さまのお客さま」に向けてのコミュニケーションを進めるのです。実際、できる営業マンは「客の客」を意識したり、「客の客」の声を聞いたりしています。

★会話は「盛り上げる」のでなく、「盛り上がる」もの

 私が「盛り上げる」という言葉を聞いて感じたのは、もしかして、会話をするなら盛りあがらないといけない、という思い込みがあるのではないか、ということでした。しかし、コミュニケーションにはさまざまな形があるのです。盛りあがってなくても、いいコミュニケーション、自分も相手も満足のいくコミュニケーションになっていることは少なくないのです。<中略>
 もっと落ち着いていいのです。無理に盛りあがらなくてもいい。むしろそのくらいに思っていた方が、リラックスして会話ははずむような気がします。

★自分が聞くのではなく、誰をかをダシにして聞く

 ただ、あるときわかったことがありました。それは、私が真正面から聞いていたのでは答えてもらえないことがある、ということです。聞き手としては聞きにくい質問、と書いてもいいかもしれません。しかし、それを避けていては、なかなか相手に踏み込めない。そこで”発見”したのが、その質問を”誰か”をダシにして聞くことだったのです。たとえば、次のような聞き方です。
「読者はきっと、こんなことを聞いてみたいと思っているはずです」
「編集長から、こんなことを聞いてこいと言われました」
「家族がファンで、こんなことを聞きたいと言ってました」
 不思議なのですが、自分で聞きにくいことでも、誰かの名前を借りて聞く、という形をとると自然に聞けてしまう。しかも、聞かれている本当の相手がその場にいないからか、話す方もリラックスして話ができるようでした。

★会社の会議で「聞く力」を養う

 会議の場で、最初に質問者になる、あるいは発言者になるつもりで出席し、準備しておく。何を聞こうか、何を言おうか、と考えながら会議の時間を過ごすということです。
 これは実は意外に難しいものなのではないかと思います。何が話されているのかを理解し、場の空気を読み、効果的な質問や発言を繰り出さなければならない。しかし、だからこそ、聞く力を磨く絶好の場になると思うのです。

【感想など】

本書著者の上阪徹さんといえば、ワタクシにとっては”文章のプロ”のイメージでした。
下に御著書を掲載しておきますが、数冊の文章術の本を出されていますので。

しかし、プロのライターさんが話し上手というのは言われてみれば当然のこと。
本や雑誌の記事を書くのに、それこそ有名無名、職業問わず、数多くの人に取材しているわけですから。
(そういえばあらためて気がついたのですが、ワタクシが出会った編集者さんもみんな初対面でも話し上手・聞き上手でした!)

上阪さんの場合は裕に3000人を超える人にインタビューをしてるとか。
話を「聞く」プロなのです。

「アウトプットの質はインプットの質で決まる」
ということがよく言われますが、これはライターさんの世界でも同じこと。

著者は3000人以上のインタビュー経験から、

文章の巧拙などよりもはるかに、書いてある内容、獲得してくる情報のほうが重要

と看破しておられます。

それはそうですよね、ちょっとしたネタを拾って、それを材料にいかに良い記事に仕立て上げるかはライターさんの腕の見せ所ですが、それにしてもそのネタを引き出すことができなければ、なにも書けません。

ということで本書には、”プロのインタビュアー”である上阪さんが、その経験から培ってきた、単に話を「聞く」というレベルではなく、「聞き出す」「引き出す」と言ったほうがぴったりするレベルのテクニックが満載です。

それこそ、誘導尋問に持ち込む方法とか、聞きにくいことを聞く方法とかも紹介されています。

そういうと、一般の我々には難しいんじゃないかとか思う方もいるかもしれません。

しかし心配ご無用。

これはあくまでプロにとって必要なテクニックであり、我々が普段の会話で使うのは、この中で素人でも応用可能なものだけでいい。

それに、

基本的には「人はみんな自分のことを話したい」「しゃべることが嫌いな人は少ない」のです。だから、聞いてあげる。聞くことは、相手の満足を生み出すことにもつながる。

と著者が言うのは真理だと思うのです。

よく、モテ本にも書いてあるじゃないですか、持てる人の条件に”話をよく聴いてくれる人”って必ず上位にあるって。

本書に書いてある相手に話させるテクニック、相手から話題を引き出すテクニックの中から一つでも二つでも、自分にできそうなものをまずは真似してみてはいかがでしょう。

さて、テクニックだけでなく、ワタクシが読んでいてなるほどなぁと感心したのが最後の章。

第6章 日ごろの行動が「聞く力」を高める 聞く力をつけるための習慣 でした。

やっぱり普段からの「聞く姿勢」が大切。
日常会話で質の高い会話、言葉遣いや相手への想いをちゃんとすることが、聞く力につながるトレーニングだと。

特に面白いのは

聞こうという意識をずっと持っていると、これが、めぐりめぐって、しゃべる力にもプラスに働く

というのです。

「聞く」と「話す」は表裏一体ですもんね。
大人らしい落ち着いた、それでいて知的で情熱的な会話ができるようになりたいワタクシは、これからまだまだ修行です。

本書は日本実業出版、編集者の滝様より献本していただきました。
ありがとうございました。

【関連書籍】
上阪徹氏の既刊著書

 

ビジネスパーソンが、伝わる文章やわかりやすい文章を書くためには、どうすればよいのか。
文章を書くことを生業としている「文章のプロ」はこう言います。
文章を書けるようになるための秘訣は、文章を書く行動そのものにあるのではなく、「書き始める前」にあるのだと。
書き始める前に何をするか。その取り組みを進めれば、文章への苦手意識がなくなり、文章力は劇的に上達します。
いろいろな場面で使える「応用が利く」文章力が身につけられるようになります。
そのための実践文章論「58のルール」を伝授する、ビジネスパーソン必読の一冊。

 

それで、本当に伝わりますか?40万部突破の『プロ論。』他、ベストセラーを続々手がける著者が明かす、生きた文章論。人に会い、人に聞き、人に伝える、テクニックを超えたコミュニケーションの心得。

 

お金よりも幸せ。成功よりやりがい。「ごく普通の25歳」が最年少上場を果たせた理由とは?大学1年での創業から5年でマザーズ上場。快進撃を続けるトップの素顔に迫る。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA