おはようございます、衣食足りてるけどまだまだ礼節を知らない一龍(@ichiryuu)です。
さて、今日は当ブログではおなじみ、といっても久々の登場となる水野俊哉氏の新刊をご紹介。
テーマは水野氏の得意ジャンル「成功」です。
成功本書評で一世風靡した著者だけに、この本、見逃せません。
【目次】
はじめに
第1章 お金の奴隷から抜け出す
第2章 仕事を支配する
第3章 時間の檻から脱出する
第4章 本当の自分を探す
第5章 人間関係を掌握する
あとがき
【ポイント&レバレッジメモ】
★経験に投資する
僕の経験上、夜の街で銘柄不明の高い酒をモデルやレースクイーンなどと飲んでも、そんなものはシャンパンの泡のようなもので、自分の人生に何かよい影響を与えることはなかった。
それよりは自分自身に投資したほうが少なくとも記憶や経験だけは残るような気がする。
僕も今現在はセレブな暮らしに全く興味がない。しかし、あえてセルフイメージを高めるために高級ホテルのスイートに宿泊し、ラグジュアリーな雰囲気を満喫するようにしている。
月1回のバーチャルセレブプレイなのである。
★筋トレならぬ金トレ
高級ホテルは僕たちが普段、何に対してお金を払っているのか?を考えて、その費用対効果や金銭感覚を鍛えるのに最高の環境である。
高級ホテルには誘惑が多い。性欲旺盛な若者が「恵比寿マスカッツ」にメンバー入りしたようなもので、理性がふっとびまともな判断ができなくなってしまう。ラグジュアリーな空間に放り込まれても、普段の納豆で朝ご飯を食べている感覚を見失わない人間だけが、人生とお金との対決において最終的に勝利できるのである。
僕はありとあらゆるお金にまつわる艱難辛苦を味わい、その地獄の底でお金について文字どおり24時間考え続けた結果「長期的にみるといかに金を稼ぐかではなく、いかにお金で大損をこかないか」に注意したほうが、お金持ちになりやすい、ということに気づいた。<中略>
つまりお金については、「稼ぐ=攻め」よりも「貯める=守り」が重要だということである。
★24時間を4分割にして管理する
A 朝6時〜12時
B 昼12時〜18時
C 18時〜24時
D 24時〜朝6時
A4のルーズリーフに1週間のA〜Dを一覧できるように書き、黒・赤・青と用事の種類ごとに色分けして管理する。
時間に追われるのではなく、迎えに行く感覚。というか、パックマン・ディフェンスの応用である。どうせやらなくてはいけないのだから、待ち構えていないで、先回りし、見える化しておくことにより、途端に楽になる。気持ちが楽しければ同じことをしていても時間の進みは早くなる。時間というのはそんなものである。
★テレビは捨てろ!
では、時間をどう使うかであるが、ここでは、「自分時間投資法」を推奨したい。これはどういうことかというと、「空費」や「浪費」の時間を節約して自己投資するのだ。<中略>
人とつきあうなとまでは言わない。しかし、自分の時間をすべて他人や会社のために使うのは、時間の浪費である。「でもつきあいだから」と言うかもしれないが、それこそが「成功を遠ざける悪い習慣である」ことに気づいて欲しい。<中略>ついダラダラとテレビを見てしまうなら、いっそ早く寝てみよう。早朝に面白いテレビなどやっていないから、散歩や掃除でもしながら「将来の目標について」とか「今日一日の段取り」を考えてみてはどうか。
どうしてもテレビを観るのがやめられないという人は、いっそ捨ててしまえばどうだろうか。「この悪魔の機械め!」とギターでテレビをたたき壊して粗大ゴミで出してしまえばスッキリするだろう。<中略>
時間だけではない。無駄な人づきあい、無駄な支出、無駄なカロリー摂取、これらはすべて浪費である。
人生から無駄な「浪費」をカットして、やるべきことに集中する。
たったそれだけのことで、日々の気分は徐々に変わり出すはずだ。
★前のめりな努力で男は一点突破
人間のネネルギーは限られているので、合コンやナンパに励み、テレビやゲームに夢中になり、友達や同僚や勉強会仲間と飲み歩き、いろんなパーティーに参加しながら、仕事でも成果を出そうなどというのは難しい。<中略>
最近注目を集めている「ポジティブ心理学」は、元アメリカ心理学会会長、マーティン・セリグマンの「楽観性」(ポジティブシンキング)についての研究からスタートして。セリグマンによると、人は薬物やチョコレート、愛のないセックス、ショッピング、自慰、テレビを観る、シャンパンを飲むことやポルシェを運転すること、美女とつきあったり、1億円宝くじが当たったりすることで前向きになるのではなく、「自分の強みを活かして情熱を注げる仕事につくこと」が最も幸せになる方法なのだそうだ。
「最も幸せ」という言い方が抽象的だとすれば、やりがいのある人生を送るには「本業を1つ決めて前のめりに集中する」のが近道なのである。
【感想など】
水野俊哉氏の久々の新刊です。
以前は年に数冊出版されていたのに、昨年と今年はまるでAppleの新製品のように年に1冊のペースとなり、ファンとしては少々寂しい思いをしております。
ということで、1年ぶりの新刊、嬉々として読ませていただきました。
で、今回のテーマは「成功」。
水野氏と言えば、「〇〇本50冊」シリーズのように、特定ジャンルの本を徹底的に読み込んで分析・分類してまとめるものと、その膨大な読書量をベースにして、あるテーマを徹底的に解説する「〇〇のトリセツ」シリーズが印象的。
しかし、昨年に発表された
この本ではそれまでのスタイルを捨てて、がらりとテイストを変えてきておりました。
今回紹介する本も、タイトルこそ『「成功」のトリセツ』となっていますが、過去のトリセツシリーズとはかなり雰囲気が変わっています。
前作で、ご自身の経歴や体験をカミングアウトされた後ですので、ご自分の経験も含めて全体のテイストはエッセイ風に仕上がっています。
やはり、天国と地獄の両方を見てきた水野氏だけに、本書の端々に登場するお金や仕事、人脈に関する光りと影の部分についての考え方は、ユーモアを交えて表現していても、どこか凄みが感じられ、よくある成功本とは一線を画しています。
この雰囲気を醸し出せるところが水野氏の魅力でしょうね。
もちろん、成功本の大家ですので、成功するための方法論、つまり”トリセツ”の内容もしっかりしていますのでご安心を。
ワタクシもこれまで数多くの成功本を読んできましたが、最近思うことがあります。
それは、成功法則って意外とシンプルなんじゃないか?ということです。
成功本にはたくさんの項目があります。
よくあるじゃないですか、『あなたの人生が変わる、50のリスト』なんてタイトル。
そしてその1冊の本の中でも、リストをよく見ると、実務的なもの、根性論的なもの、スピリチュアルなもの・・・といった具合に様々で、優先順位も定かでなく、「どれからやればいいかわからない」なんてことになってしまいます。
かといってワタクシは、成功本をバカにしたりはしません。
「自分のやりたいことを紙に書いて探してみる」など成功本に書かれている方法を初めて目にして「そんなうさんくさいことを」などと思った人は、これまで成功するための勉強をしてこなかったのかもしれないとそちらを心配してみてはどうだろうか?
と水野氏もおっしゃるように、成功本にはやはり成功するための大切な方法が書かれていて、それを読むことは有益なことだと思います。
ただ、あまりに色々書き過ぎていて、何が本当に大切なのかわかりにくくなっているんじゃないでしょうか。
(たぶん、本当はすごくシンプルな法則なのに、200ページぐらい書かないと本としての体裁が保てないから色々書くのだろうが)
で、本書を読んで納得。
本書で水野氏は「成功をつかむ」ための行動として、3項目挙げています。
ネタバレ自重のため、のそ3つに関しては本書をお読みいただくとして、おそらく成功のためにやるべきことってこれぐらい少なくてシンプルなことなんだと思いました。
もう一つ本書を読んでいて強く感じたこと。
それは、
では、「成功」って何だろう?
ということです。
お金持ちになる? 有名人になる? モテモテになる?
どれも魅力的ですが、ワタクシは水野氏の
人生の究極の目的は「幸せになる」こと
という言葉に強く共感。
さらに「幸せ」については
幸せとは自分の中のコンプレックスがなくなった状態である。
我が意を得たりです。
もちろん、年収1億を超え、高層マンションに住んで、時間と経済の自由を手に入れ・・・なんて生活を「成功」とする人もいていいと思います。
でも、「成功」ってけっしてお金だけじゃない。
人の価値観はそれぞれ。
コンプレックスもストレスも感じず、今の暮らしを幸せだと思えれば、その人は成功者なんだと最近思うようになりました。
例えばワタクシなら、 健康で、 仕事があって、衣食住に困らず、好きな本が読めて、毎年買えるわけじゃないけどApple製品を購入できて、家族がいて、ワンコもいて、いつでもうまいうどんが食べられて・・・
こうして書くと、ワタクシってめっちゃ幸せやん!
もう立派な成功者だ!
(こうやって自分の現状を書き出してみるというのも、成功本では定番ですね)
ただし、今の日本では、そんなささやかな幸せすら維持し続けることが難しいのが現状。
だから、生活を守りつつ、水野氏の推奨する3つの行動を継続し、幸せのレベルを少しずつ上げていく。
それがさらなる成功への堅実でいちばん近道な方法なんですね。
成功するための方法を教えてくれる「トリセツ」であると同時に、幸せの解説書でもある軽快かつ深い1冊。
本書は著者である水野俊哉様より献本していただきました。
ありがとうございました。
蛇足:あとがきが超オススメ! だったりする。
【関連書籍】
著者のお金に関する既刊書をご紹介
参考記事
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【管理人の独り言】
「お金じゃないよ」ということで、こんな本の紹介。
お金は生活をするために欠かせない大切な存在。
でも「もっとほしい」「まだ足りない」「お金持ちがうらやましい」と、あなたの心をゆさぶり、乱し、ストレスを感じさせる一面もあります。もしお金との付き合い方を誤り、お金に人生をコントロールされれば、いくら稼いでも、いくら貯めても、豊かな人生を手にすることは難しいでしょう。
「お金にとらわれた生き方」をしないための”こたえ”はブッダの教えにあります。
その生き方をお坊さんであり、マネーコーチである佐藤颯融さんと一緒に身に付けていきましょう。
お坊さんでもあるマネーコーチ?
一見すると矛盾を感じてしまいそうですが、この組み合わせなんか惹かれます(笑)。
わたしもお高いホテルに泊まりますが、納豆は食べません
というか、いつも遅く起きるので朝ごはんの時間に間に合いません
また、ルームサービスの予約すら忘れてしまいます
そして、ぽつねんと椅子に座って昼食(内実は朝ごはん)をぼそぼそと食べます
周りはセレブな感じのグループやカップルばかりです
独りで食事しているのはわたしだけという始末なのでございます
あ、最後の行が小池龍之介風になってしまいました
白取先生はそんなふうにおっしゃいますが、ワタクシのような下々の人間から見るときっと羨ましいブランチなんだろうな。
いや、べつにィ~
というか、ハンバーガーなら帝国ホテルのが旨いでっせ
三千円するけど…
アイスコーヒーなら、
フォーシーズンズがめちゃ旨いでんがな
なんと、ハンバーガーが3000円ですか!?
フォーシーズンズのアイスコーヒーがおいしいんですか?高くて泊まれないからコーヒーだけ飲みにいこうかな。帝国ホテルのアイスコーヒーは飲んだことあるけど、1300円くらいしましたよね。
味音痴だから特においしいとは思わなかったけど、まぁ場所代ですよね。