<楽天ブックスはコチラ> 『いま20代女性はなぜ40代男性に惹かれるのか』
バレンタインデーはいかがでしたか?
バブル世代一龍が、がっかりしている同世代同志たちを励ますために、今日はこの本をご紹介。
われわれオッサーンもまだまだ捨てたもんじゃありませんよ!
【目次】
はじめに 現代人の抱える心の問題とその先にある幸せ
序章 変わりゆく日本人の恋愛観
第一章 ストレス解消のための恋愛
第二章 オトコの壁とオンナの壁
第三章 “受け入れられたい”二○代女性
第四章 “安らぎたい”四○代男性
第五章 “いつまでも女でいたい”四○代女性
第六章 “傷つきやすい”二○代男性
第七章 “恋愛市場にいない”三○代男性
終章 二○代女性と四○代男性の必然
おわりに 幸せと健康と恋愛の関係
参考文献・資料
【ポイント&恋愛メモ】
★20代女性と40代男性のカップルが増えている
二○○八年の調査結果によると、「四○代男性で、恋愛をしている人」のうち、「相手が二○代の女性」の割合は一三・六%でした。つまり、恋愛をしている四○代男性の七人に一人は、相手が二○代ということになります。
★恋愛がストレスになる世代、ストレス解消のため恋愛する世代
二○代の女性にとって、「恋愛は楽しいもの」である一方で、「大きなストレスを伴うもの」でもあるのです。
ちなみに、「恋愛はストレスになると思う」という回答の割合がもっとも高かった二○代女性は、一方で、「恋愛はストレスの解消になると思う」という回答でも、もっとも高いという結果でした。とはいえその数値は二三%で、「ストレスになる」の約三割を上回る結果ではありません。
これに対して、「恋愛はストレスの解消になると思う」という回答が、「恋愛はストレスになると思う」を五ポイント以上も上回ったのは四○代男性のみ。
四○代の男性では、「恋愛はストレスになる」という回答が他世代に比べてきわめて低く、彼らはまさにストレス解消恋愛を実現していることがうかがえます。
★二○代女性と四○代男性の共通項
◇健康クラスターマップ「ハイリスクハイケア層」
分析結果によると、このグループの女性たちは趣味も多彩でアクティブ。話題も豊富なうえにスリムという恵まれた状況にあるにもかかわらず、健康不安やストレスがもっとも強い。自分なりの理想を目指して努力しているものの、向上心の強さゆえになかなか思う通りにならず、もがき苦しんでいる女性たちのイメージが浮かび上がってきました。
そして、そういった二○代女性ともうひとつ、このグループの多くを占めていたのが四○代男性なのです。生活習慣病に関する項目以外にも「アンチエイジング」「デトックス」など、美容やダイエットへの関心が高いこのグループに、四○代男性が多かったのはとても意外でした。「ストレスをもっとも強く感じている」のが男性は四○代で、女性では二○代。
「恋愛が楽しい」と答えた世代も、男性でもっとも高いのは四○代で、女性では二○代。
一見、共通項などなさそうなこのふたつの世代は、じつは似たもの同士でもあるのです。
★人生に存在する「壁期」とは
◇「壁期」
人間だれしも、人生において一度は「壁」にぶつかり、大きな決断を迫られるときがある。自分の今後の人生について考え、決断しなければならない時期(ターニングポイント)、それが「壁期」です。
◇二○代女性と四○代男性は、まさに「壁期のど真ん中」にいる
仕事を続けたいならキャリアを積むためにがんばらなければならない。そして、結婚したいと考えるのであれば、恋愛に真剣に取り組まなければならない。女性にとって、壁期を迎えた二○代の後半というのは、この先、どこへ向かうかの分かれ道になる
男性にとって四○代は、仕事において今後を決める重要なターニングポイントであり、また恋愛・結婚においても、自分が崖っぶちにいることに気づくタイミングでもある
★“受け入れられたい”二○代女性
◇叱られるのがうれしい
四○代男性と付き合っていると答えた二九歳の女性は、付き合っている彼の魅力は、「優しいけれども、だめなことはしっかりと叱ってくれるところ」だといっています。<中略>
他人が自分のためにここまでいってくれている、と叱られることがうれしい二○代が増えているのはたしかなようです。
◇「自分を受けとめてくれること」
二○年ほど前のバブルの頃、女性にとっての恋愛・結婚における大切な条件は「三高(高学歴・高収入・高身長)」といわれ、うわべ(といっては語弊があるかもしれませんが)の部分がフォーカスされていました。
それに対して、いまの二○代女性は、「自分を受けとめてくれること」が何よりも重要と考えています。
そのためには「包容力がある」「尊敬できる」「生活力がある」といった、その人が持つ人間としての器の大きさや度量、生活していくうえでの基礎力といったところが求められる傾向にあります。また「男性としての性的魅力があること」も、この延長線上で考えると大切なポイントとなります。
◇「壁期」女性が恋愛に向かう原因
向上心が強いがゆえに前へ進んでいきたいけれど、そのベースとなる自信が持てない……。だから、そんな自分をだれかに承認してほしいし受けとめてほしい、と彼女たちは願ってしまうのです。
いま、まさに人生の壁にぶち当たっている二○代の女性たち。
前に進むためにはその壁を乗り越えなければなりません。彼女たちは、なんとか前に進みたいと強く願いながらも、壁の前でもがいている状況なのです。
壁を乗り越えるための手段として恋愛がすべてだとはいいませんが、受けとめられている実感は、ひとつの大きな後押しになることは間違いありません。だからこそ、「壁期」の不安定な女性たちは、恋愛に向かうのです。
★“安らぎたい”四○代男性
◇欧米の男性に勝てる唯一の世代
日本にはもともとレディファーストの習慣がないため、欧米の男性と比べて日本人男性は、女性の扱い方が上手ではないといわれていますが、唯一、女性をもてなし喜ばせることに長けている世代があるとしたら、それはまさにいまの四○代男性でしょう。バブルを経験した四○代の女性にとっては当たり前のことなのかもしれませんが、二○代男性が元気をなくしているいま、「あのレストランの個室、君のために用意しておいたよ」などとさらりと
いう四○代男性が現れたら、二○代女性がときめいてしまうのも無理はありません。
◇バブルが生んだ四○代の魅力
バブルのおかげとはいえ、いまの四○代は、二○代に比べると総じて遊びも知っているし、仕事もデキる人が多い。そして、身のこなしもスムーズです。情報収集も巧みですし、自分自身の魅力についてもよくわかっていて、女性の扱い方もうまいときています。<中略>
また、さんざんグルメな体験をしている彼らは、舌も肥えているうえに、飲食に関するう
んちくも多く持っています。一一○代女性がはじめて知るようなネタがたくさんあるため、食事中の会話でも話題にこと欠きません。
さらに、四○代男性が培ってきたブランド経験が、意外なところでも力を発揮します。<中略>
携帯もなく、メールもない時代だったからこそ、四○代男性には、二○代女性を虜にする抜群のコミュニケーション力があります。なにより、いまのこの不況下においても前向きな思考を持っているところは、彼らの魅力でもあり強みでもあるのです。
◇安らぎの場を求めて
強いストレスを感じているいまの四○代の男性には、仕事からも日々のしがらみからも逃れられる安らぎの場、サードプレイスが必要なのです。
ひとときだけでも彼らを日常から解き放ち、違う世界へいざなってくれるものが恋愛であるとすれば、彼らにとって恋愛は、サードプレイスにもなりうるでしょう。また、恋愛に没頭することは、もろもろのことを忘れさせてくれます。
★穴をぴったり埋め合う関係
四○代男性と二○代女性。
彼ら彼女らは、ちょうど「壁期」という、その後の人生の選択を迫られている時期にいます。ストレスを強く感じているという点で共通する両者ですが、当然のことながら抱えるストレスの内容も質も違えば、解消したい方向性や求めていることも違います。
それゆえに、このふたつの世代はお互いに穴を埋め合う関係性であり、まるで引き寄せられるかのように惹かれ合う、という実態が浮かび上がってきました。
◇四○代男性と二○代女性のギャップ
お互いの穴を埋め合うようなこの関係性は、いまの時代、まさにぴったりの相性ともいえるでしょう。しかしながら、この両者にとって一番の問題は、いまだけでなく今後もずっとその関係を続けていけるかどうかです。
二○代女性にとって、自分をまるごと受けとめてくれたと思える四○代男性は、人生そのものを預けたいと思う相手に等しい存在であるのに対し、四○代男性にとって二○代女性は、ひとときの安らぎを得られるオアシス。穴を埋め合うぴったりの相性といいながらも、じつは両者の間には、このように永続性という時間軸で見ると、大きなギャップが存在するのです。
【感想など】
今日はバレンタインデー。
ワタクシの住む地方は珍しく大雪の寒い一日となりましたが、皆さまは熱い一日となりましたでしょうか。
まぁワタクシのような既婚オッサーンにはなんのときめきも、ドキドキ感もないただの通過点なのですが。
(ホントつまらん。義理ばっかだし、だいいちワタクシ甘いもの嫌い!)
個人的な感情はともかく、ワタクシと同じ世代で、まだまだときめき、ドキドキを求めるオッサーン同士に自信を持ってもらうために今日はこの本をご紹介します!
40代男性、捨てたもんじゃないですよ!
そもそも、四○代男性と二○代女性のカップルとか年の差20歳前後のカップルってそんなにいるのか?という疑問をお持ちの方も多いと思います。
ワタクシの個人的な見解からお答えすると、数は少ないけど確実にいます!
ワタクシのごく近い周りを見渡しただけでも、妻の友達夫婦、職場の同僚(こちらは50代と30代)の二組います。
で、野暮な質問なのですが奥様お二人に「旦那さんのどこが良かったの?」ときくと、「すっごく大人で頼りがいがあった」と答えてくれました。
本書に書かれているとおり、40代男性の魅力は「包容力がある」「尊敬できる」「生活力がある」という点が大きいようです。
これは若い男と比べて大きな武器です。
人生経験はそう簡単に積めませんからね。
それにバブルを経験しているこの世代はちょっと特殊。
バブル世代というのは日本の人口ピラミッドの中で唯一“ラテン系”ではないかとワタクシ思っています。
とにかくイベント大好き。
楽しい時間を過ごすためには、金に糸目はつけないぜという世代です。
失われた20年と共に成長してきた若い女性たちにとってはまさしく外国人。
というのも、今の20代男性があまりにバブル世代と違うのです。
先日、たまたま知り合いの女子大生と話しているときに、彼氏の話題になってビックリしたのです。
なんと彼女の誕生日といった記念日にレストランへ行ったりすることもない。
たまに美味しいものを食べに行くときでも予約もしない。
基本的に家でまったりがデート。
バブル世代にはアンビリーバボーですよ。
でもこれが今の20代男性に多いタイプなのだとか。
そうそう、デート代も割り勘だったり。
ん~考えられん。
で、ビックリついでに、「大学の友達で年上の人と付き合ってる人いる?」と尋ねたら、なんと同じゼミに2人いるとの回答!
しかも一人は自動車教習所で知り合った教官(40代独身)で、もう一人の相手は既婚者(40代)だと言うじゃありませんか!(どうも筋金入りのオジサマ好きらしいとのこと)
ワタクシさすがに「大学生は勉強しろ!」と言ってしまいましたが、やっぱりいるんですね。
といった取り留めもない話で終始してますが、バレンタインデーの今日、結果が出なかった独身40代男性(既婚者はおとなしくしなさい!)のみなさん、チャンスはまだまだありますから。
「若い奴にはかなわない」なんてことはありません。
まずはこの本を読んで自分の魅力を再確認、そして研究を。
【おまけ】
本書で紹介されているフレデリック・ケーニッヒの言葉を
「とかく忘れてしまいがちだが、幸福になれるのは持っているものに気づき、感謝の念を抱いたときだ」
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