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みんなとことんバカになろうぜ【書評】美崎栄一郎(著)『iPadバカ』(アスコム)

iPadバカ タブレットにとり憑かれた男の究極の活用術

iPadバカ タブレットにとり憑かれた男の究極の活用術

  • 作者:美崎 栄一郎
  • 出版社/メーカー: アスコム
  • 発売日: 2011/01/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

<楽天ブックスはコチラ> 『iPadバカ タブレットにとり憑かれた男の究極の活用術』

iPodを全機種持ち、iPad発売日には銀座のアップルストアの行列に並び2台購入したアップルマニアの美崎さん。
800種類以上のアプリを試し、ノートの大家が行きついたiPadを効率的に使い倒すコツとは?

iPadユーザーはもちろん、タブレットPCを購入検討している人も必読の1冊です。

【目次】

まえがき バカになるほどiPadを使い倒してわかったこと
第1章 iPadバカのフォルダー&マルチタスク活用術
第2章 絶対外せないiPadバカの7つ道具
第3章 iPadバカの書類整理術
第4章 iPadバカの時間&タスク管理術
第5章 iPadバカのノート術
第6章 iPadバカのプレゼン術
第7章 外出先でもiPadバカ
第8章 家族を愛し、趣味を楽しむiPadバカ
あとがき

【ポイント&レバレッジメモ】

★書類整理術
◇月ごとのフォルダーをつくる

 スキャナーで取り込んだ書類はJPEG書類として「○月スキャニングファイル」フォルダーに保存。 → iTunes上の「写真」の画面の中から「iPadへ転送」フォルダーを選択 → iPadに転送 → iPadの写真アプリ内のアルバムで閲覧する。

★時間&タスク管理術
◇スケジュール管理の起点はメール

 現代の時間管理の起点はメール。仕事のタスクやアポイントはほとんどメールでやってくるからです。待ち合わせ場所や時刻、仕事のタスク①~③のような指示は大抵メールに書いてあります。このようなデジタル情報はデジタルのまま活かして処理したほうが圧倒的に効率も良いものです。

iPadやiPhoneのメールでは、OS4以降でスケジュールへの対応が進化しています。メール本文に日付が含まれていると自動的にアンダーラインが表示され、その日付に触れると自動的にカレンダーを登録できるようになっています。改めて日付を入力する必要はありません。カレンダーのタイトルはメールの件名を自動で入力してくれます。

◇グーグルカレンダーを母艦にしてスケジューリング

 グーグルカレンダーを母艦カレンダーにして、iPad上では主に3つのカレンダーアプリを使います。CalenGooとさいすけと標準カレンダーアプリです。

◇スケジュールとタスクを連動させる

 ウェブサービスのGmailTasks+CalenGooをオススメします。この組み合わせの利点は、カレンダーアプリであるCalengooは、グーグルのToDoリスト機能(GmailTasks)と同期できることです。

★iPadノート術
◇iPadで向いているノート術は、過去のノートの閲覧とデジタルノート術
・普段使っているA5ノートがほぼそのままのサイズでiPad上に表示される
・メモリーの許す限り、過去のノートすべて持ち歩くことができる

◇アナログのノートをデジタル化してシェアする

 アナログのノートに手で描いた情報は、その後で撮影するなどしてiPadに取り込むことで複数の人と共有できるようになります。

アナログノートの場合、見せるとまずいと思うようなところは消すのが大変ですが、iPadで画像ファイルになったノートはまずいところがあれば簡単に消すことができます。それにはneu.Notesというアプリを使います。

iPadを使うときのポイントは、文字やイラストを書くのは手書きのアナログノートに任せて、iPadでは素材を集めて編集巣の作業をするのに専念することです。

◇配布資料がそのままノートになる

 資料をいただいたら、その場で書き込みをして、自宅に持ち帰りスキャンしてiPadに取り込むのが情報整理のフローになります。
アナログのテクニックですが、資料に書き込むときは、色を変えて書きこむようにします。元資料の文字の色は黒が多いので、追記ということがすぐにわかるように色を変えておくわけです。

【感想など】
iPadユーザーとして非常に楽しく読ませていただきました。
ホント、iPadバカですね、美崎さん。

iPad発売日にアップルストアの行列に並んでいる時の美崎さんのツイートを読んではうらやましく想ったのを覚えていますが、まさかあの時2台も買っていたとは・・・、恐れ入りました。

さて、今回本書を読むにあたって、一つ注目していた点がありました。

それは、著者が

「結果を出す人」はノートに何を書いているのか (Nanaブックス)

「結果を出す人」はノートに何を書いているのか (Nanaブックス)

  • 作者:美崎 栄一郎
  • 出版社/メーカー: ナナ・コーポレート・コミュニケーション
  • 発売日: 2009/09/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

を書いたアナログノートの大家、美崎さんであること。

実は2010年2月6日に、このノート本の書評で、ワタクシこんなことを書いていました。

実はワタクシ、個人的に今年は紙のノートとPCの関係は劇的に変わるものと期待しております。
それは iPad の出現。
本書の著者は増え続ける「母艦ノート」の内容は最終的にPCに「積荷をおろし」て整理・蓄積し、PCの高い検索性を利用するところへいきつきます。
つまりPCは「母艦ノート」にとっての「母港」であり、「ドッグ」なのです。
そして「ドッグ」の倉庫にしまったデータの持ち出しや閲覧をiPhoneでするということをされています。
実はワタクシもこれを期待してiPhoneが発売されたときに飛びつきました。
「ドッグ」そのものを持ち歩けるのではないかと。
が、現実は100パーセント満足のいくものではありませんでした。
その原因は、iPhoneの小ささ。
胸のポケットに入る大きさはiPhoneの魅力ではあるのですが、画面の小ささは物理的な障害となっています。
<中略>
ワタクシはiPadの映像を初めて見た時、「ようやく欲しかったものが登場した」と思いましたよ。
大きいって言ったってB5サイズ。薄くて軽くて、なんといってもバッテリーが10時間。
iPhoneでは小さすぎて出来なかったことがこれならできる。
本格的な移動式ドッグ(ガンダムに出てくるラビアンローズみたいな)として、あるいはデジタルノートとしてこれは使えると直感的に思いました。
美崎さんの「三冊ノート術」 + iPadが今年は劇的にノート術を変えるかもしれません。
(絶対このテーマで本を出す人が出てくるはず)

参考記事

www.s-ichiryuu.com

別にワタクシ予言者じゃないのですが、このテーマで本を出す人が美崎さんだったとは・・・。

で、話を戻しますが、iPadの出現で美崎さんのノート術がどう変わったかが一番知りたかったんです。
それで今回の【ポイント&レバレッジメモ】ではそのテーマに関連した部分を抜き出しました。

結果は読んでいただければお分かりのとおり、まずスケジュール関係は完全にデジタル化されています。
ワタクシもビックリしましたが、グーグルカレンダーを母艦にしてのスケジューリングむちゃくちゃ便利。

これは美崎さんがスケジュール管理を紙からデジタルにするのわかります。
本書にはさらにその詳しいテクニックが掲載されているので、スケジュール管理に悩まれている方はお読みください。

また、タスク管理とも連携できるのも凄い利点。

それから、ノート。
正直言って、iPadは大量の入力には向いていません。

日本語はどうしても“変換”という壁があります。
さらに、iPadの日本語変換能力の低さたるや、もう怒りを覚えるほどです!

美崎さんがいうように、iPadは基本的にビューワーとして使い倒すのが正道だと思います。

そういった点からノートに関しては、美崎さんは「アナログで書き」→「スキャン」→「iPadで見る」に徹していますが、これが現段階では正解だと思います。

最初の“書く”段階から、アナログに負けないスピードと簡単さがデジタルでもできるようになれば別ですが、今の段階では

デジタル化することで物理的な重さから解放され、メモリーの許す限りページ数無制限の大量のデータ(ノート)を持ち歩くことができる。

これがiPadデジタルノートの最大の魅力なのではないでしょうか。

もちろんiPadの魅力はこれだけではありません。

iPadは総合エンターテイメントデバイス。
エアホッケーとオセロは我が家の2大定番親子対決ゲームとなっています。
自炊した本の図書館としても活躍してくれます。
知らない土地では道案内。
分からない言葉はすぐ検索。

もうiPadは離れられない存在になっています。
この便利さ、楽しさを皆さんにも知ってほしい。

みんなiPadバカになろうぜ!

iPadバカ タブレットにとり憑かれた男の究極の活用術

iPadバカ タブレットにとり憑かれた男の究極の活用術

  • 作者:美崎 栄一郎
  • 出版社/メーカー: アスコム
  • 発売日: 2011/01/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

【管理人の独り言】
“あそび”を大切にする人ですから、またまた表紙も凝ってますよ。

表は
帯を外すと見たことないアプリのアイコンが
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これ絶対電子書籍になったらアイコンとして使うでしょ。

そして裏
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上が本書で下がワタクシのiPadですが、製品の仕様を書いている部分。
ここも“あそび”がふんだんで
例えばiPadの方に 64GBと容量が書かれているところには、本の方は 240page と“容量”が書かれていたり。

著者のツイッターIDとか、編集者さんの名前とかが書かれています。
そしてその中に著者からの重要なメッセージが!

是非ここも注意してご覧ください。

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