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迷える40代への羅針盤【書評】大塚寿(著)『40代を後悔しない50のリスト』(ダイヤモンド社)

 

40代を後悔しない50のリスト 1万人の失敗談からわかった人生の法則

40代を後悔しない50のリスト 1万人の失敗談からわかった人生の法則

  • 作者:大塚 寿
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2011/02/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

<楽天ブックスはコチラ> 『40代を後悔しない50のリスト』

誰が言ったのか40代は不惑の歳。

ウソばっかり!迷ってばっかりですよ~!
そんなあなたへご紹介する1冊です。

 

【目次】

序章 一生の中で40代が重要な理由
第1章 この10年で何より大切にしたいこと
第2章 プレイングマネージャーとして本当に必要なこと
第3章 忙しいだけで終わらないために工夫すること
第4章 人生を左右する「人付き合い」で知っておくべきこと
第5章 年相応に学ぶべきこと
第6章 会社・社会と向き合い続けるために考えておくこと
あとがき

【ポイント&レバレッジメモ】
★40代とは、どのような10年か?

 40代というのは、人生80年とした場合、ちょうど折り返し地点にあたります。マラソンの折り返し地点のように、この10年こそが、人生最大の転換期となるのです。

公私ともに他人に振り回される10年間

人間としての魅力も40代の過ごし方で決まる

敗者復活も可能にしてくれるのが40代という折り返し年齢

―― 以下、50のリストから気になったものを7つ紹介――

★「人生で手に入れたいこと」を三つに絞り「円グラフ」に描く

 箇条書きと違って円グラフがいいのは、そのビジュアル性だけでなく、なんといっても優先順位が明確に見えるところです。その優先順位が自分の行動を振り返る際の基準となり、自分の意志での歩みを確かなものにしてくれます。自分の考え方、行動、習慣に一本軸が通るということです。

★1週間ごとに「仕事」と「家庭」のウェイトを振り分ける

 そこで工夫したのが、「仕事」と「家庭」のウエイトを1週間で振り分けるというやり方です。
 1年は52週あるわけですが、いつも同じウエイトではなく、その時の仕事の状況、家庭行事の有無によってウエイトを変えていくのです。ポイントは、どちらもゼロになることはないということ。

★一年ではなく、一日のスパンで「元気のもと」を探す

 「一年」では大雑把過ぎて、中身が把握しにくいということもあります。ですから「一日」を精いっぱい生きたかをチェックしながら、365日を刻むほうが内容の濃い日常になるのです。ぜひ試してみてください。
 将来の目標や、成功を目指す生き方はとても大切です。しかし、40代になったらそれだけでなく、「一日」を「一生」だと思って精いっぱい、元気に生きることを意識してみましょう。

★「人間検索」できるキーパーソンを三人持つ

人間検索こそ、40代が担うべき役割なのです。
もちろん、そうした人脈は20代、30代を通して築かれるものですが、人脈というのは意識してメンテナンスしていかないと簡単にはつくれません。<中略>
 40代に求められる能力とは、実は自分で何でもできてしまうことより、部下やチームを動かして成果を出す能力だったり、ネットワークを上手に活かせるスキルです。
 そのためにも、ほかの人を使って知りたいことを知れるようになる「人間検索力」が求められているのです。30代と40代の違いは、このあたりにもあります。<中略> 
 目処として、三人は欲しいところです。なぜなら、3名いるとかなりの確率で、意中の人を見つけることができるからです。

★相手の心を動かす「伝達力」三つの奥義を知る
①最初の「つかみ」と「落としどころ」を大切にする

 相手の心を動かす「伝達力」の核心は最初の「つかみ」であると思っています。<中略>さらに最初につかんだことを、どこでコンクルージョン(結論)に持ち込むかという「落としどころ」をイメージしておくことによって、全体が相手に伝達しやすい話になるのです。

②ワンフレーズで言い切って、言葉をつなげる
 

言葉を言いきると言葉の力が強くなるために説得力も伝達力に拍車がかかります。

③事例で伝える
 

このメリットはリアル感が増すことです。事例によって、聞き手はイメージが作れるので伝わりやすくなるわけです。

★「本当に困ったときに助けてくれる仲間」を持つ

40代で消えて行ってしまう人は、ピンチになったときに手を差し伸べてくれる人がいなくて自滅してしまうタイプです。
 若いころに挫折を経験せずに、そのまま2,30代を順調に駆け抜けて行った人は、自分の能力を過信し、人と人との関係を軽視することもあります。利害関係で結ばれた関係は困ったときには助けてくれないので、本当の信頼関係で結ばれた仲間を持つことが大切なのです。

★出世するには、長いものに「八割」巻かれる

 その「引き」と、派閥と呼ばれるグループには密接な関係があります。<中略>
 そして、最も重要なのは、この派閥との距離感ですが、「長いものには『八割』巻かれる」というスタンスをお勧めします。ですから、やんわりとでも必ずどこかのグループに入っている方が望ましいということです。
 残りの2割は何なのか。これは談合、裏金、闇カルテルといった組織犯罪などに対峙する際の個人的判断です。個人の良心に照らし、どうしても受け入れがたいな紙なら、巻かれたものから決別する道も必ず残しておくべきです。
 派閥との距離感は80対20が理想です。

【感想など】
 50もリストがありますから、ほかにも気になる、共感する、是非とも紹介したい“リスト”が沢山あったのですが、それはいずれ違う機会に紹介することにします。

 さて、感想なのですが、とにかく40代に入ったワタクシにはジャストミートでした。
ちょうど冒頭に書かれてある

40代は30代の延長ではありません。
走る方向が180度変わってしまう、
人生のターニングポイントなのです。

この言葉、実際40代になってみてすごくよくわかる。

例えば仕事に関して言えば、20代や30代は勢いとか強引さで何とかなっていたものが、40代になると全然通用しなくなりました。

求められるものがガラッと変わって、マネージメントやリーダーシップといったウエイトがすごく大きくなったように思います。

そして、悩み苦しんでも指導してくれる上の世代が気がつくと少なくなっている。

40代がさらに大変なのは、家庭でも変化が大きい時期だということ。
ちょうど子供が中学生ぐらいになり、少々手が離れるものの、反抗期に突入したり、進路を具体的に検討したりする機会が増えてきて、子育ても内容が変化してくるのです。

「仕事」と「家庭」のダブルの大きな変化に対応の変更を迫られるのが40代、というのがワタクシの実感です。
たぶん皆さんも同じ感じを持たれているのではないでしょうか。

その変化に対して自分はどう変わったか?
ん~あんまり変わってないですねぇ。
だからいまだにアタフタしてます。

唯一自分でも変ったなぁと思えるのは“時間”に対する考え方。
ワタクシの場合、一度大きな病気をして“死”というものを意識するようになったこともあるので余計に感じるのだと思うのですが、すごく時間を大切に思うようになりました。

人生の折り返し地点をまわった。
自分もいつか死ぬ時が来るということを実感している。

この二つが残りの人生を価値あるものにしようと常に意識させるようになったのです。

もちろん、そんな聖人君主みたいなことを考えているわけでなく、「今日はどの本読もうかな」とか「職場でどんないたずらしてやろうか」とか考えてたりするんですが…。

だから著者の 〔一日のスパンで「元気のもと」を探す」〕 とか 〔「ドキドキするゴール」を毎週設定する〕 といった短いスパンで目標やゴールを設定する生き方にはすごく賛成。

このほうが絶対濃い人生になります。
毎朝起きるときに『今日はどんな楽しい一日にしようか』と考えるようになると、もう布団でぐずぐずしていられなくなります。

この心の持ち方ひとつでも残りの人生大きく変わっていくんじゃないでしょうか。

人生楽しまなきゃ。

とはいえ悩み多き40代。
そして悩みが多いのに相談に乗ってもらったり、指導してくれる先輩がどんどん減っていくのも40代。
さらに、「もう誰かに相談してる歳じゃないやろ」、「仕事はできてあたりまえ」、「不惑やろ、自分で決断せえよ」とやたら“自立”を迫られるのも40代。
極めつけは、残り後半の人生を決めるのも40代。

本書は40代をどう生きるべきかを指し示した羅針盤。
きっと目指す方向が見えてきます。

悩み多き同輩諸君へ

 

40代を後悔しない50のリスト 1万人の失敗談からわかった人生の法則

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  • 作者:大塚 寿
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2011/02/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

本書はダイヤモンド社が誇るイケメン編集者、市川様より献本していただきました。
ありがとうございました。

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