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ティモシーに学ぶ外国語習得の意義とコツ【語学学習】ティモシー・フェリス(著)『「週4時間」だけ働く。』(青志社)

 

「週4時間」だけ働く。

「週4時間」だけ働く。

 

 

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先日本書を紹介したばかりですが、またこの本を。
というのも、仕事をアウトソーシングやオートメーション化して時間を作り出し、ニューリッチな生活を目指すのが本書の主旨ですが、さすがに600ページ超えの大作だけあって、本代以外でも随所に参考になるコンテンツが満載。

その中で今日は“語学学習”に関する部分を紹介します。

 

【外国語習得の意義】
 先述したように本書は仕事から離れ、自由な時間を作り出すことを目標として書かれています。
が、面白いというか行きとどいていると思うのは、“暇になってから何をしたらいいか”ということにも親切丁寧にアドバイスしてくれている点。

考えてみれば、多くの人はいきなり仕事をしなくてもいい生活に放り出されたら、かえってオロオロしてしまうのかもしれませんね。

そこで、ティモシーは沢山の提案を書いてくれているのですが、そのひとつが外国語習得なのです。

ティモシーは外国語習得の意義について次のように述べています。

 言語の習得は特筆すべきものだ。これは、文句なしに思考を研ぎ澄ますためには最高の行動である。
その言語を理解せずしてその文化を理解することは不可能であることもあるし、新しい言語を習得することは、自国語を、つまり自分の考え方をより深く意識するようにしてくれる。外国語に精通することのメリットは、その難しさが過大評価されているのと同じくらい、過小評価されている。<中略>
 外国語を一つ習得しよう。そうすれば、世界について質問し、理解するために使える2番目のレンズが手に入るだろう。自国に戻ってから、人の知らない外国語で悪口を言うのも面白いものだ。
 あなたの人生経験を2倍にするチャンスを逃さないようにしよう。

言っていることはごもっとも。

そして、言語習得をティモシーは簡単だと言っています。

 語学の学習、言い換えると、外国語を流暢に話せるようになるためには、そんなに面倒なことをする必要はない。認知神経科学の原則と時間管理の術を両方使えばバラバラなステップを一つにまとめることができる。そうすれば1~3か月で流暢に話せるようになる。

ここでこう思った方はいませんか?

ティモシーはアメリカ人でもともと英語を話せる。→ 英語圏の人にとってヨーロッパ系言語の習得はハードルが低い。→1~3か月で話せるようになるのは当たり前

ワタクシも最初そう思ったんです。
ところが彼が習得したのは

話し方・読み方・書き方を、日本語は6カ月で、北京語(標準中国語)は3か月で、イタリア語派1ヶ月間でマスター

したというのです。
欧米系の言語圏の人にとって、漢字文化圏の日本語や中国語はかなり難しい言語のはず。
なのに短期間で習得している。
しかも、だんだん習得期間が短くなっているのは、習得テクニックに改良を加えて言った結果だそうなのです。

ではどんなシステム、テクニックを使ったんでしょう。

【外国語習得のコツ】
さて、ここからはティモシーが外国語を習得したシステムです。
次の3つのルールからなっています。

★三位一体のルール
 有効性(優先順位を決める)
 執着性(興味があるかどうか)
 効率性(過程を決める)

それぞれ簡単に解説すると
◇有効性
その言語を学ぶことによって何を得たいのか、厳密に特定する。「選んだ教材は、最短で私の目的地へ辿りつかせてくれるだろうか?」「この言語を使って何をしたいのか?」

◇執着性
(教材の)内容で選ぶときの一番いい方法は、母国語で関心を持っているテーマと同じものを選ぶこと。関心のあるテーマ・文化をより深く学ぶ手段として、新しい言語を使うようにする。

◇効率性
(本書では英語を例に説明されているが)「もっとも共通して使われる単語」300~500の単語の中から最も興味のある話題にそってコンテンツとボキャブラリーを選ぶ。

例えば、あなたの母国語が英語だとして、自分が普段、英語では読まないようなものを、語学学習で読もうとしないことだ。語学学習を、何かテーマや、スキル、文化面での興味などをもっと学ぶための「乗り物」と考えるのだ。貧相な教材では絶対にいい言葉を作り出さない。あなたのなかの言語能力に、あなたの好きな食べ物を食べさせてあげるということだ。さもなければ、どれだけ上手くなったかを計れる地点までたどり着く前に、この「ダイエット」から脱落して、いずれ勉強をやめることになるだろう。

ちなみにティモシーは格闘技好きで日本で柔道を学んでいるときにスポーツに特化した指導マニュアルを2ヶ月間で勉強し、順応することで日本語を4・5年勉強した人と同じくらいのレベルに引き上げたとのこと。

そういえば同じような話が

 

レバレッジ英語勉強法 (中経の文庫)

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  • 作者:本田 直之
  • 出版社/メーカー: 中経出版
  • 発売日: 2012/03/24
  • メディア: 文庫
 

 

にもありました。

好きな分野の単語を100個まず覚える。
本田さんの場合はサーフィンでしたっけ。

とにかく好きなことから外国語学習に入るというのが最大のコツのようです。
だいたい好きなことですから興味はあるわけだし、すでに知識もある分野だろうから取っ付きやすいですよね。

さて、最後に、ワタクシ気がつきました。

好きなことから外国語学習に入るというのが最大のコツということは、
自分が興味があって、それがその国の伝統的なものであったり、その国でなければ習えないスキルである場合、その国の言語を習得するチャンスかもしれません。

韓流ドラマが好きだから → ハングル
タイ式キックボクシングが好きだから → タイ語
スパゲティがすきだから → イタリア語?

といったふうに、英語にとらわれず、好きなことから第二外国語を学ぶというスタンスもアリですよね。

じゃワタクシが好きなものは・・・
うどん かぁ? → 讃岐弁
坂本龍馬? → 土佐弁
ワンコ? → わんわん(もはや人間の言語ではない)
読書? → 外国に行くまでもない

ワタクシ外国語を習得する必要ないようです。

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