<楽天ブックスはコチラ> 『枠からはみ出す仕事術』
涙が出た。
組織の歯車?便利なコマ?
そうなるかならないかは、多分あなた次第。
【目次】
プロローグ
1章 まずは、流れから外れてみる
2章 「好き・嫌い」を大いに持ち込む
3章 なんでも分解するクセをつける
4章 仕事の「足あと」を記録する
5章 自分のスキルを公開する「場」をつくる
おわりに
【ポイント&レバレッジメモ】
★枠を超えたところに本当の楽しさがある
あれほどこだわっていた「出世」という枠からはみ出すと、かつてのように人とぶつかることも少なくなっていきました。そもそも、枠の外にいる人は少ないのでぶつかりようがないのです。
会社の外では、本を書いたり、講演をさせていただいたり、いろいろな仕事ができるようになりました。会社では、社外の人脈を活かして新しいことに挑戦するチャンスをもらえるようになりました。
上手に枠をはみ出していると、会社からも信用されるものです。
★サラリーマンだってプロ
サラリーマンとは、サラリー(給料)をもらう人という意味ですが、働いた大家として金銭をもらう以上、野球選手やサッカー選手と同じ「プロ」です。
プロは道具を選びます。<中略>
ですが、手帳やノート、ペンといった自分の仕事道具を、真剣に選んでいるサラリーマンは、少ないのではないでしょうか。<中略>
自分の仕事を能率よくやるために、自前の道具を用意する。大工さんや板前さんのように、自分の腕を磨くため、道具を見直してみる。このようなプロ意識が、仕事を面白くします。
文房具・・・つまり、サラリーマンの仕事道具を自分で選ぶことを通して、私は、自分がプロであることに気づくことができたのです。
★早く終わったら、自分のために時間を使う
仕事には必ず納期があります。注意しなければならないのは、与えられた時間より早く終わったからといって、早く提出しないことです。<中略>
真面目にコツコツ仕事に取り組む方に多いのですが、不本意な仕事でも頑張って早く終わらせる。そして、よかれと思ってできました!という。すると、すぐに次の仕事を頼まれて、永遠に自分のやりたい仕事に着手できない。<中略>
期限として与えられた時間は、あなたの裁量で仕事をしていい時間。
疾走して早く着いてしまえば、後の時間は、自分のために使ってもいい。
私はそう思います。
★プロは、自分を簡単に変える
優秀なプロは、簡単に自分を変えます。
これを逆だと思っている人は多い。
プロは自己流にこだわる、と。
しかし、より高い目標のためだったら、これまでのプライドや得てきたものを簡単に捨てることができる。それが本当のプロなのです。
★「ミスノート」をつくる3つのメリット
①失敗をノートに書くことで、すぐに頭から追い出すことができるということ。「ノートに記録するのは忘れるため」
②ノートに書いてあるかこの「ミス」を冷静に眺めたり、検討したりすることができる
③失敗を恐れなくなる。記録してさえおけば、いつかは使えると思うと、精神的にはかなり楽になり、失敗への免疫力もつく。
★心の燃料を保存する「美崎博物館」
私は、過去の記憶の中から自分の心に火をつけてくれたものを、現物や写真で保存しています。
その名も「美崎博物館」。
やる気がなくなったとき、それを開け、燃料を補給するのです。
例えば、編集者さんからもらった手紙は、そのままノートに貼りつけて保存してあります。執筆の過程でどうにも原稿が進まなくなると、それを見るのです。
「この人は自分のこういうところをおもしろいと思ってくれている」ということをあらためて確認すると、書きはじめたときの気持ちを思い出して、またやる気が出てくるのです。
★先を歩く人に「恩返し」はできない
多くの人は、お世話になった方には恩返しをしなければならないと考えていますが、それは、教えを請うことのハードルをとても高くしていると思います。
でも実は、私たちは、大先輩に恩返しをすることはできません。
なぜなら彼らは、常に先を歩いているからです。
だから私にできるのは、私より後に続く意図たちへ、道しるべを示すこと。
⇒大先輩からもらった恩を返すのではなく、後輩へ恩送りをすること
★無理にでも余裕を見せる
どんなに忙しくても、周囲には余裕を見せる。まだ余地があると思わせる。
余裕があるように見せていれば、「この仕事もできるかもしれない」と思いがけない仕事が回ってくる機会が多いのです。
「余計な仕事などしたくないよ」と反発されるかもしれません。
しかし、相手はあなたができると思ったからこそ依頼するわけです。
だから私は、頼まれた仕事に「ノー」ということはほとんどありません。
★進んで「イエスマン」になる
「イエス」ということは、自分に宿題を出し続けるということでもあります。
子供のころは、いつも先生や親から出された宿題がありました。それをクリアしていくことで成長していくわけです。
人がモチベーションを感じるのは、自分が成長している実感を味わう時だと言われています。
じっとしていて成長する人はいません。つまり、何か新しいことに挑戦し続けることが、モチベーション維持の秘訣なのです。
大人になってからは、成長するために宿題をわざわざ出してくれる人はいなくなりました。でも本当は、大人にも宿題は必要なのです。
だから私は、「イエス」ということで、今も自分に宿題を出し続けているのです。
【感想など】
本書は美崎さんのセミナー会場で購入し、大阪からの帰りの電車で読みました。
で、他にもお客さんがいるにもかかわらず、思わず涙が・・・。
多分、対面に座っていた人の目には、本を読んで目がウルウルのオッサーンは怪しく映ったことでしょう。
だってね、美崎さんが泣きながら職場に向かうシーン。
サラリーマンに限らず、勤め人だったら誰でも経験があるんじゃないでしょうか。
会社という組織にとって自分は何なのか?便利に使われているだけの単なるコマじゃないのか?
そして
どこかにもっと自分を活かせる場所があるんじゃないか?
あなたも考えたことあるでしょ?
それにしても、多方面で活躍されて、いますごく輝いている美崎さんでさえ、こういう時期があったんですね。
なんか妙に安心してしまいましたが、ワタクシなんて、今この瞬間も考えてますよ。(←煮え切らない男)
さて、本書には
やる気と成果を最大にする26のスイッチ
が書かれていますが、今回の【ポイント&レバレッジメモ】では、ワタクシが“なるほどそういう方法があったのか”と得心したものと、“そうそう、そうだよね”と自分自身の経験からも共感できるものとをあわせて9個だけ抜き書きさせていただきました。
そしてその中でも特に響いたのが
プロは、自分を簡単に変える
の一文言。
以前ブログで書いたと思うのですが、40歳前後になってくると、求められる仕事の内容が変わってきます。
いわゆるマネジメントの割合が増えてきます。
でも、人間ってステージが変わっているのにそれまでの仕事や仕事のやり方にこだわってなかなか変化できないんですよね。
それでうまくいかないと、部下のせいにしたり、自分に仕事を押し付けた上司のせいにしたり。
でも、すべては自分の責任。
チームが変われば求められるものの変化に応じてプレイスタイルも変わる。
これ、すごく当たり前のことなのにしようとしてなかったなぁ。
かなり反省。
そして、ちょうど時期は年度末。
4月からは次なるステージの仕事をすでに申しつけられているワタクシ。
はっきり言ってやりたくない仕事ですが、これも本書に書かれているように気持ちよく「イエス」と言って、自分に宿題を出すことに決めました。
かなり仕事に対してモヤモヤしていた時期に、この本に出会えてよかった。
もやもやが晴れて、すこし人生が変わったような気がします。
これもワタクシ自身がブログでちょこっと枠からはみ出して活動したからかな?
ともかく
他にも美崎さん自身が経験から体得したメソッドが随所に見られますので、ぜひ本書をお読みください。
それも、ワタクシの個人的な見解ですが、組織の壁にぶつかっている人ほど、本書を読む価値が高いのではないかと思います。
ちょうどモヤモヤしていたワタクシが気分スッキリ、仕事にのぞめるようになったように、きっと読むと霧がスーッと晴れるような感覚がありますよ。
これまでの美崎本の中でワタクシこの本が一番好きです。
【管理人の独り言】
セミナー会場でサインいただきました。
「犬のように働く」というのは、我が家の馬鹿犬を見ているとまったくピンときませんが・・・。
実はこのページをめくったところに
新たな価値をつくる人に
と書かれています。
枠からうまくはみ出して、価値ある活動をする勤め人がこの本を読んで増えることを期待しています。
ワタクシもブログ頑張りますよ。
美崎さんの紹介でブログ読ませて頂きました。
私も今回の本とても共感しました。そして、工夫次第でもっと仕事を楽しく出来るのなら、少しでも楽しくやろうと、自分の周りの人にもなってもらおうと思いました。
皆でがんばりましょうね!
hayaokifukurow様
コメントありがとうございます。
自分が変わることでまわりにも良い変化が生まれたらいいですよね。
勤め人には嫌なことはつきものですが、そればっかり言ってても始まらないので工夫して楽しくやりましょう。
今後ともよろしくお願いいたします。