<楽天ブックスはコチラ> 『会社を辞めるのは、「あと1年」待ちなさい!』
忙しさについつい目先の仕事をこなすことだけで日々が過ぎて行っているあなた、
いまの職場で惰性で仕事をしているあなた。
ちょっと意識を変えると、会社はあなたを成長させるビジネススクールになるのを知ってました?
【目次】
まえがき
1 「続職」という選択肢
2 現在の立場を再認識する
3 1年後に向かって続ける実行力
4 お金と時間の使い方を改善する
5 仕事の「仕組み」をつくる
6 足りないスキルを身につける
7 秘められた可能性を引き出す
あとがき
【ポイント&レバレッジメモ】
★「転職」「起業」に続く「第3の選択肢」、「続職」
「1年後の今日、結論を出す!」
まずは、そのように宣言してください。
転職するのか?
起業するのか?
今の会卦社にとどまるのか?
その選択を、1年後に出すことを決めるのです。そのために、1年という期間を限定して、積極的に目の前の仕事に取り組むのです。
たったこれだけのことで、リスクを犯すことなく、あなたの人生は変わります。
★1年後に必ずしもやめる必要はない
1年後の決断に意識を向けたとき、自然と働き方が変わってくるはずです。急いで職場を変えなくても、自分を高めることができるのです。きわめてローリスクでありながら、人生を変える大きなきっかけにもできます。
それが「続職」という新しい働き方なのです。
ポイントは、1年後に必ずしもやめる必要はないこと。<中略>
ちゃんと仕事に向き合っていると、新しい発見があるものです。同じ仕事でも、適当に取り組むか真剣に取り組むかで、得られる「気づき」は大きく違います。
「この職場は、じつは自分に合っている」
そう感じられる可能性も、充分にあります。そのときは自信を持って、「この会社に残る!」と決断すればいいのです。
★「ポテンシャル(潜在能力)」を知るための公式
最高実績÷平均実績=ポテンシャル
例えば、あなたの営業成績が、極めて好調な月だと1000万円とします(最高実績)。普段は月500万円程度です(平均実績)。この数値を、公式に当てはめると
1000万円÷500万円=2倍
つまり、あなたは本来なら、ふつうの2倍の能力があるということです。最適な行動をしていないから、好調な時期しか引き出されないだけなのです。
★「自分軸」をもつ
効率的に自分を変えるには、「やりたくないこと」から考えてみてください。他人にとっては重要でも、あなたにとっては重要でない。そうしたことには手を伸ばさないことが、自分を変えていく近道です。
このような考え方を「劣後順位」と言います。(中略)・1年の間にやるべきこと
・1年の間にやらなくてもいいこと
これを見きわめるためには、「自分がどうなりたいか?」を知っておく必要があります。「自分軸」を持つことが重要なのです。
★会社員でしかできない経験をしてみよう!
行動科学マネジメントには「行動自発率」という言葉があります。
その名のとおり、自発的に行動する割合です。社内で「できる人」と言われる社員ほど、この行動自発率が高くなります。
「会社員でいる間に、会社でしかできない経験をしよう!」
そのように考えれば、自然と行動自発率は高まります。
その結果、秘められた才能が花開き、どんどんと結果を出せるでしょう。たとえルーティンの仕事でも、違ったやり方にチャレンジできるはずです。
★人脈の基礎は「社内人脈」
会社を辞めてから成功する人は、辞めるまでにどれだけ不満があっても、円満に退社しているケースが大半です。
独立起業したあとも、前の職場と積極的に情報交換をしたり、ビジネスパートナーとして取り引きをしています。
特に社内で「止められたら困る!」と言った立場にいると、会社の方からビジネスを持ちかけてきます。場合によっては、今の給料をはるかに上回る金額で、継続的に仕事が発注されるケースもあるのです。
そこまで評価されるのも、あなたが欠かせない人材であることを、会社の人たちがわかっているからです。
「あの社員を失ったら、会社にとって損失ですよ」
そういうことを言ってくれる人がいれば、会社の対応も変わってきます。
★事前に行動の前後の「条件」を整えておく
続けやすい仕組みを作るには、行動だけでなく、その前後にまで目を向けます。行動科学マネジメントにおける「フロント行動リサーチ」と「アフター行動リサーチ」です。具体的には、次の3つをセットで考えるのです。
①先行条件(行動の直前条件)
②行動
③結果条件(行動の直後条件)
★できる人の行動を分解、真似る
「あいつは仕事ができるんじゃない。運がいいだけだ・・・」
できる人を見て、そのように思ってしまうとしたら、見方を変えることです。
行動を細かく分解して、細部にまで目を向ける。そうすれば、どこかで違いがあるはずです。その違いこそがあなたに不足しているものなのです。できる人の仕事のやり方-あなたの仕事のやり方=あなたに足りないこと
このシンプルな式を、頭に入れてください。自分がやっていない行動を真似てみれば、彼らの仕事に近づけるのです。
必要であれば、彼らの仕事に同行させてもらいましょう。素直に「仕事のやり方を勉強したい」と言えば、多くの場合は受け入れられます。上司を通じて許可を取ってもいいでしょう。
会社で他人の仕事を見ることは、スキルアップにつながるわけです。
★身につけられるスキルは2つか3つ
私の経験上、その他のスキルも、多くは半年程度が目安となります。
つまり、ゼロから身につけられるスキルは、1年で2つが基本というわけです。どんなに順調で2進んでも、3つが限界となるでしょう。それだけに、闇雲にあれこれ手をつけたら、どれも実現しないまま終わります。
あなたの人生にとって、どのスキルが意味をもつのか?
それを見きわめることから、プライベートのスキルアップは始まります。そのためにはやはり、「劣後順位」を考えることです。
【感想など】
まずはじめに言っておきますが、いまこの時代にむやみに転職をすすめる本をワタクシは信用していません。
バブルの頃ならいざ知らず、突出した能力や実績がないかぎりランクアップの転職なんてありえません。
もちろん仕事には合う合わないがありますから、転職を完全に否定はしません。
もし今の仕事が死ぬほど辛いなら、それはやめればいいと思います。
しかし、基本的に今の時代の勤め人の基本戦略は、辞めないことだと思います。
辞めずにいま所属している会社や組織の枠組みの中で
①自分自身を変える
②周りや組織など環境を変える
③仕事から離れたところでの活動を始めて、自分ブランドや人脈を築く
そしてチャンスや可能性を探すのが一番手堅くリスクが少ない成功法則ではないかと思います。
では、今属している会社や組織でどう生きるべきか。
そこを真剣に考えないと、ついつい目の前の仕事に流されて、何の変化も無いままダラダラと同じ会社に居続けることになってしまいます。
たとえ嫌な職場でも、仕事に慣れてくるとそこはもう居心地のいい“ぬるま湯”。
人間って基本的に変化を嫌う生き物ですから、気がつけばぬるま湯地獄で何年も無駄に過ごしていた、なんてことになりかねません。
そこでお勧めしたいのが本書のキモである「続職」。
「1年後の今日、結論を出す!」と宣言して働くというものですが、1年後に必ずしも辞めるわけでなはなく、1年後にゴールを設定して「とりあえず1年だけ頑張ってみよう」という気持ちで働く。
この考え方はワタクシ目からウロコでした。
なるほどねぇ、1年間と区切りを切ってしまえば、嫌に仕事でもなんか耐えられるし、「この仕事からちょっとでも学んでやろう」という気持ちも湧いてきますよね。
そして、会社にはお手本になる“その仕事のプロフェッショナル”や“仕事ができる人”が必ずいます。
給料をもらいながらこの人たちの“技を盗む”ことができるのも会社に所属している強み。
「後1年だからできるだけ吸収しなきゃ」と思うことでしょう。
つまり、本書で推奨する「続職」は、いい意味で“会社を使い倒す”、もっというと“会社を骨の髄までしゃぶりつくす”ぐらいの貪欲さをもった働き方といえます。
当然これを本気で1年続けたらめちゃくちゃ成長しますよね。
よし、ワタクシも今日から「続職」してみよう。
ちょうど季節は春だし、来年の4月に結論を出すつもりで1年間働いてみます。
いい視点をいただきました。感謝!
ちなみに、本書に登場する「行動科学マネジメント」に基づいたメソッドはかなり興味深いのでこちらも楽しみにお読みください。
勉強になること間違いなしです。(ワタクシもちゃんと勉強してみよう)
今の仕事にちょっと疑問をもっている、転職を考えている、そんな人は必読です。
本書は株式会社ウィルPMインターナショナル、松下様より献本していただきました。
ありがとうございました。
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