突然ですが、儲かってますか?
先の見えない不景気の中、売上アップ、集客アップあるいはブランドイメージ構築をやりたいのは山々だけど、先立つものが・・・。
あるんですよお金をかけずに、集客、販促、PR,ブランディング・・・なんでも来いの方法が。
それはツイッターやフフェイスブックといったSNSの活用。
本書はその効果的な活用方法を、豊富な実例とともにご紹介します。
【目次】
はじめに
第1章 ソーシャルメディアをなぜ活用すべきなのか?
第2章 フェイスブック×ツイッター 組み合わせるからうまくいく
第3章 フェイスブック×ツイッター 有名企業・団体の最新活用事例
第4章 フェイスブック×ツイッター 注目企業・個人の最新活用事例
第5章 フェイスブック×ツイッター さらに活用するためのポイント
【ポイント&レバレッジメモ】
★ソーシャルメディアの最大の特徴
一番は、とても高いバイラル(口コミ)効果を持つということだ。
★ソーシャルメディア=弱者のためのメディア
通常、大企業でないかぎり、自社の情報を周知させることは容易ではなく、広めるためにはCMを打つなど多額のお金を必要とする。ところが、ソーシャルメディアはそうではない。ソーシャルメディアで情報が拡散するかどうかを決めるのは、コンテンツ自体の力なのだ。
★ソーシャルメディアは何に使えるのか?
1.ブランディング
好感度や愛着の面でブランド力を高める
2.広報活動
ソーシャルメディアでは、従来広告、メルマガ、自社サイトなどで伝えたいこと全般を伝えることができる。
3.キャンペーン利用
ソーシャルメディアでは情報がバイラルに広がっていくため、キャンペーン活用には非常に効果が高い。
4.顧客サポート
カスタマーサービスや、顧客同士の情報交換などが行え、不満を持ったユーザーに積極的にアクセス、ケアできるというメリットもある。
5.サイト流入増加
フェイスブックやツイッターで人気が出れば、そちら経由でユーザーの自社サイトへの流入も見込める。
6.製品・サービス改善、商品開発・企画
ソーシャルメディアならユーザーの声を集めやすいため、意見を募って製品やサービスの改善に役立てたり、アイデアを集めて商品企画や開発につなげやすい。
7.EC連動
友達のオススメした商品や欲しいと思う商品情報は、信頼性が高く、売れ行きにもつながりやすい。<中略>ツイッターはリアルタイム性が高いため、タイムセールや「あと〇個」などの、今だけのお得情報が拡散しやすい。期間限定、個数限定などのセールに向いているのだ。
8.採用活動
ソーシャルメディア、特にフェイスブックなら、相手の詳細なプロフィールや交友関係、特別なスキルや人柄など、エントリーシートからはわからない情報がたくさん得られるため、企業にとっても非常に使えるだろう。
★フェイスブックがビジネスに使える5つの理由(抜粋)
1.世界7億5000万人のユーザーにリーチできる
フェイスブックユーザーは世界に7億5000万人存在する。フェイスブックユーザーは、フェイスブック内検索によってさまざまなフェイスブックページにアクセスする。しかも、1人が「いいね!」をして参加すると、ニュースフィールドに表示され、瞬く間にその友達の間に広がっていく。
4.グーグルなどの検索サービスの対象となる
フェイスブックページはグーグルなどの検索サービスの対象となる。これにより、フェイスブックユーザー以外の人たちにも見てもらうことができる。
5.無料から使える高機能アプリ、ターゲティング広告、インサイト
フェイスブックは高機能だ。無料からでも使えるさまざまなアプリが用意されており、求める機能は大抵手に入るだろう。たとえば、動画が使えるようになる「ユーチューブ」、アンケートが設置できる「poll」、ウォールにRSSを表示する「RSSGraffiti」、アプリを開発しなくても1日0.99ドルからと安価にフェイスブックとツイッター上でプロモーションができる「Wildfire」など、さまざまな機能のアプリがそろっている。
さらに、フェイスブック広告というものもある。フェイスブックでは詳細にプロフィールが登録されているため、それに合わせて詳細にターゲットを絞り、100円からと安価に広告を配信することができるのだ。
★ツイッターがビジネスに使える5つの理由(抜粋)
1.リアルタイムで手軽に更新可能
ツイッターは、140文字以内と短く手軽に更新できる。リアルタイムで情報が更新されるため、情報の伝達スピードがとても速い。すぐに伝えたい情報などを手軽にリアルタイムに伝えるのに向いているだろう。
5.個人も企業も同じ立場に立てる
ツイッターは、一般人でも著名人でも、企業でも、同じ舞台に立ってやりとりができるという特徴を持っている。ユーザーからすれば普段、直接会話することのない相手と接することができる機会であり、著名人や企業にとっては、ユーザーの声を集めることができる機会となる。
★フェイスブック×ツイッターで効果を挙げる8つのポイント(抜粋)
基本は、ツイッターを入り口としてフェイスブックページで囲い込むか、フェイスブックとツイッターでそれぞれの役割を持たせつつユーザーを自社ビジネスの目的に導くやり方が一般的だ。
1.フェイスブックとツイッターでは投稿内容を変えよう
フェイスブックとツイッターで同じ投稿を流すのはおすすめしない。それぞれのユーザーに合わせた更新や返信を行おう。
同じ内容でも、ツイッターでは導入部分のみを紹介し、リンクをつけてフェイスブックページへ飛ばし、長文でフェイスブックページをしっかり読みこんでもらうというやり方がおすすめだ。
4.リアルタイムのものはツイッターで、大事なことはフェイスブックで
ツイッターはすぐに伝わるのが特徴だ。一方、フェイスブックページは伝わる速度は決して早くなく、、「いいね!」やコメントなどがついてエッジランクが高まると表示されるため、「今」ではなく、ある程度長い期間、注目を集めたい情報を出すのに向いている。
6.位置情報をうまく活用しよう
フェイスブックやツイッターと位置情報を組み合わせることで、特に実店舗に足を運ばせる効果が出る。
【感想など】
テレビ離れが進んでいると言われていますが、先日のアナログ放送終了にともなうデジタル放送対応テレビの駆け込み購入とか、コールセンターへの問い合わせの件数のニュースを読むと、まだまだテレビ視聴者が圧倒的な数を占めるのは間違いないでしょう。
ただ、「テレビを観る」=「CMも観る」かどうかは非常に疑わしい。
ワタクシ自身はもう全くテレビを見ない生活をしていますが、子供達や妻のテレビ視聴方法を観ていると全てHDレコーダーに録画、CMカットして1.5倍速で観ています。
きっと倍速でなくてもCMカットして観ている人は多いはず。
となると、テレビCMってどれくらい効果あるんでしょうか?
まぁ、テレビでCMを流したらどれくらい費用がかかるのかは知りませんが、そもそも費用対効果が怪しいうえに、中小企業にとって決して安易に流せる費用ではないとしたら、とるべき道はSNSの活用でしょう。
本書はまさに、
「大規模な宣伝広告キャンペーンは予算的に厳しい。けれど商品を、サービスを知って欲しい。店にきて欲しい。」
という中小企業、自営業の方に読んで欲しい1冊。
また、個人のセルフブランディングにも役立つヒント満載です。
今回の【ポイント&レバレッジメモ】では、TwitterやFacebookをまだ知らない方のために、その特徴、ビジネスで向いてる部分の抜粋に終始しましたが、本書の読みどころは20以上の企業や個人の、実際のTwitterとFacebookの活用例です。
まだ、SNSをよく知らない経営者の方なら、恐らく目から鱗。
お客様はSNSで企業と”つながる”ことで信頼し、ファンになる時代なのですよ。
「ホームページは作った、SEO対策もしっかりやっている」という企業さんは多いはず。
でもそれだけでは企業の”顔”が見えてこない。
B to Bならそれで良いのでしょうが、直接消費者にものやサービスを提供する企業は”顔”が見れることを意識するべきだと思います。
例えば、本書で実例としてあげられている企業さんのなかで、ワタクシ結構好きなのがNHK。
NHK広報局のアカウント@NHK_PRは、普段はNHKのイメージからは想像できないゆるキャラツイートで以前から人気がありました。
TBSのアカウントをライバル視しているのも面白いのですが、ワタクシが見直したのはあの3.11の地震の日。
NHKの地震関連の放送をテレビを見れない人のためにUSTで流した人が出ました。
それに対して、それを容認する発言をし、「あとで責任をとります」とNHKの中の人がツイートしています。
緊急時とはいえ、なかなかできる事ではありません。
普段は視聴料に対してブーブー文句をいっているワタクシですが、これは本当に立派な対応だと感心しました。
それから、本書では登場しませんが、”顔”が見える経営者といえば、SoftBankの孫さんでしょう。
もちろん全てのツイートに答えているわけではありませんが、利用者の提案や苦情に「やりましょう」と答えてくれる社長は身近に感じるし、頼もしくもあります。
ハゲている人の割引プラン、「ハゲ割」の提案にも答えてくれる気さくさもファンになってしまいます。
こういった、”つながり”からできる信頼やイメージが簡単に、しかもほぼ無料でできるのがSNSの最大の魅力。
使わない手はありません。
ただ、次々と新しいサービスが提供されるSNS。
いったいどれをどう使ったらいいの?というのが正直なところ。
ワタクシもTwitter歴は結構長くなりますが、 Facebookはまだ始めたばかりでファンページも作っておりません。
ましてやGoogle+って何なん?というのが正直な現状。
このままSNSサービスが増え続ければ、際限なくSNSに取り組む事になりそうでちょっと怖いのだけが今のところ気になる点です。
ともかく、現状で最良のSNS活用の組み合わせは、FacebookとTwitterの組み合わせで集客・売り上げアップにつなげる方法である事は間違いありません。
経営者のみなさん、SNSはまだまだこれから爆発的に伸びるメディア。
まずは本書を一読して、戦略を練りませんか。
本書は日本実業出版社編集者、滝様 @takikeisuke より献本していただきました。
ありがとうございました。
ちなみに、滝さんはまじめな人柄なのに皆さんに(特に某関西の社労士先生に)いじられる愛されキャラ。
みなさん、フォローしてください。
編集という今までだったら“顔”が見えない職業でも、顔を出して信頼を得ることができれば、「あの人が編集した本なら読んでみよう」という販促にもつながりますよね。
この本の編集者さん自身が“儲かる会社に変わる”よい実例です。