世界の博物館、第10号はスミソニアン国立航空宇宙博物館です。
人類が空を飛んでからおよそ100年。
人類の挑戦と、とんでもない技術の進化スピードを感じることができます。
【今号の一押し】
飛行機大好きなワタクシにとって、第10号、スミソニアン国立航空宇宙博物館、一番の見どころを選ぶのは不可能に近いのですが、やはりこれを外すわけにはいきませぬ。
「ライトフライヤー」
1903年12月17日早朝、ノースカロライナ州キティーホークの海岸で、約36メートル、12秒間飛んだ、というより“安定して浮いた”のが人類が空を征服する最初の一歩でした。
木の骨組みと布の翼。
たった12馬力のエンジン。
剥き出しのコクピット。
とても貧弱な“機械”ですが、この発明から100年経たないうちに、人類は宇宙まで活動の範囲にしてしまいます。
そして、その宇宙開発の主役だったのがコチラ
1981年に初飛行した“エンタープライズ”です。
こういった航空機の実機が展示されているのが、航空宇宙産業の主役であるアメリカの博物館ならでは。
また、“空を飛ぶ”という一つの技術分野の発明から最新技術までを一か所で見られるのは、かなり特殊な博物館ですよね。
ただ、航空技術が約100年間にこれだけすさまじ勢いで進歩した背景には、二つの大戦があったことは有名。
戦争が技術の進歩を加速させるという現実にワタクシ達も目を向けなければなりません。
もちろん、戦争には反対ですが・・・。
【おまけ】
第2次大戦中のレシプロ戦闘機が特に好きなワタクシは、スミソニアンにゼロ戦があることは知っていましたが、まさか紫電改まであるとは、初めて知りました。
見に行きたいなぁ。
次号はアテネ国立考古学博物館です。