【目次】
第1章 信長の時代 経済力で天下布武を推し進めた覇王
第2章 応仁の乱 下剋上への導火線となった室町幕府の落日
第3章 群雄割拠の時代 覇を唱えた武将たちの「国取物語」
第4章 秀吉の時代 天下統一を実現した機略
第5章 家康の時代 機の熟するのを待ち続け、天下太平の世を開く
第6章 安土・桃山の100人 彩り豊かで豪壮な文化の担い手たち
【紹介】
今日は書評ではなくご紹介。
先日お昼休みにちょこっと図書館に立ち寄ってたまたま見つけたのがこの本。
タイミング良く返却されていた
とともに、戦国武将にはまっている息子のために借りて帰りました。
今うちの小学生の息子が、昨年ずっと一緒に大河ドラマを見ていたせいで、
すっかり戦国武将オタクになってしまっておりまして、武将ものの本をしょっちゅうねだるので、
「1000人も載ってるならしばらく楽しめるぞ」と借りて帰ったのですが、
パラパラ見ているうちにワタクシが子供に見せる前に楽しくなってしまい、
「お父さんが先に読むから」と子どもには渡さずはまってしまいました。
題に“ビジュアル”とついてるとおり、主だった武将の肖像画や鎧兜、城などが掲載されていて、とにかく見ていて飽きない。
それに応仁の乱から徳川家康までの長期間で、しかも1000人もの武将を取り上げていますからかなりマニアックな武将も説明されています。
ただ1000人掲載されると、さすがに説明文が簡単にならざる得ない武将もいることは否めません。
そこでこの本のトリセツをご提案。
①お子さん用の人物事典
文章の難易度からいって、小学生高学年~中学生なら十分楽しめるかと。大人の場合なら、専門的な歴史書や人物事典ほど詳しいものはいらない、歴史入門用程度でいいという方のお薦め。
また、薦めるもうひとつの理由が、どの武将も非常に中立の立場で評していること。
例えば徳川秀忠はドラマなどではよく戦下手で出来の悪い2代目として描かれますが、
武勇のほまれ高い家康の息子たちの中で、秀忠の美質を上げるとすれば、それは律義の一語に尽きるだろう。
と評し、変に先入観を持ちこんでいないところに好感が持てます。
そうそう、来年の大河ドラマはこの徳川秀忠の正室のお江与が主役で、この方は浅井長政とお市の娘です。
②大河ドラマの参考書として
毎年、大河ドラマの関連本はたくさん出ますが、この本もドラマの登場人物の確認用として使えそうです。
主だった武将の家臣団をまとめて書いてくれてますので調べやすい。
ちなみに、天地人で角田信朗さんがやってた柿崎晴家もちゃんと書かれてます。まぁ実際はあんなマッチョではないですけど。
③同時代の文化の理解
武将がメインですが、同時代の文化や文化人にもスポットを当てています。
特に 第6章 安土・桃山の100人 は圧巻。
かぶき踊りの出雲阿国、絵師の俵屋宗達、織部焼の古田織部、沢庵和尚や剣豪宮本武蔵などなど、安土桃山時代は我が国のルネサンスだとこの章を見ると実感できます。
なお、この「~1000人」はシリーズもので、他のもかなり魅力的なので以下に挙げておきます。
【関連書籍】