昨年、処女作でいきなりビジネス書界に新風を吹き込んだ美崎栄一郎氏。
その第2作は
「ありそうでなかったビジネス書です」byユウ
【目次】
のんびりOLのモレスキンノート
成長するマーケッターのLAMYの万年筆
クールな朝活女子のじゃんけん
悩める転職アドバイザーの書評ブログ
体育会系新人のDRETECのストップウォッチ
勉強会主催者の名刺入れ
できる営業マンの動物クリップ
サーファー部長のホットカフェオレ
親睦会 あとがきに代えて
みなさん、会社って楽しい? あとがきのあと
【ポイント&レバレッジメモ】
★名刺に愛犬の写真を入れるべし
「ありがとうございます。結構ネタに使えるんです。犬好きの人だとこれだけでキャッチできます。犬と散歩してると、近所の散歩フレンドはできるんですけど、名刺に印刷してると、こういう場所でも同じような効果があるんですよね。」
まだ愛犬や愛猫の写真付き名刺ってもらったことないなぁ。
名刺術に凝っていて、お経みたいにやたら長い蛇腹になってる名刺や、9つ折りになってる名刺をつくってる人がいるらしいけど、最近は名刺をスキャナーで読み込んでデジタル管理する人も増えてるみただから、懲りすぎるのもどうかと・・・。
その点、犬やペットの写真はいいかも。
ちなみにワタクシの名刺はシンプルすぎるのでクラフトパンチでちょっと遊び心を。
犬の顔のパンチ、名前が“ラッキー”なんですよ。
そうそう、新しい名刺にはツイッターのアイコンも印刷しました。
★講演はオーバーアクションで聞くべし!
「講演はね、一番前のほうで、講師の見えるように、リアクションする。これが基本なんだよ、キミ。一番前に座ってたから知ってるのかと思ったよ。」
歌手のコンサートと同じで、いかに講師をのせるかですよね。
講師も人間ですから一生懸命に聞いてくれる熱気が伝わってくればくるほど、
『今日は特別にあの情報もしゃべっちゃえ』ということで「ここだけの話ですが・・・」というのが増えてきます。
もちろん「ここだけの話・・・」なわけないのですが、たくさん喋ってもらえるとお得だし、嬉しいですよね。
★セミナーは人脈の釣り堀
「あのね、セミナーは人脈の釣り堀なんですよ。同じ興味を持つ仲間がたくさん集まっているから、ここで名刺交換しておくと、質のいい仲間が集まるんです。で、サイン待ちの行列の時間は、一番の釣れるポイントなんですよ。魚が隣にいるわけだし。」
これに関してはワタクシはちょっと微妙な立場。
実はワタクシはセミナー会場に行っても名刺交換とかあまり積極的にしていません。
人見知りなもんで、初対面の方とお話しするのが苦手なんですよね。
それでも仲良くなる人は仲良くなるもの。
無理せず、ある程度“量より質”だと割りきって、100人の知り合いより3人の友を狙ってもいいんじゃないでしょうか。
★レストランでの食費は消費ではなく、投資
東京ではたくさんのお店があるので目移りしやすいが、同じ店に何度も通うことをノリトは心がけている。その方がお店の顔馴染みになれ、食費という消費が複利を生む投資になっていく。
田舎に住んでいるワタクシも確かにこれは実感します。
ランチならここ、ディナーならここ、居酒屋なら、2次会行くなら・・・などなど、マスターと顔見知りの店を何件か作っておくだけでスムーズにお客様をお連れする事が出来てしかもサービスもよい。
ぜひ普段から顔見知りの店をつくることをお薦めします。
あなたの株も上がりますよ。
★シゴトってお金もらいながら、トレーニングしてるようなもの
「雑用ばっかです。まだ、新人なんで。でも、楽しいですよ。お金もらいながら、トレーニングしてるって感じです。」
いい!
この考え方、すごくいい。
こういう考え方する新人さんは大切にされます。
★名刺をしおりに使って名前を覚える
本を読むという行為と名刺を見返すという行為を合わせるのがイチローなりの工夫なのだ。電車を乗り換えるとき、しおりをはさむついでに、名刺が目に入ってくる。本に挟んだ名刺は折れ曲がることも、落ちることもない。
これは色々応用できそうなハック。
本に挟むものを変えればいろんなものを覚えられそう。
たとえば英単語とか。
どうしても覚えられない単語10個ぐらい書き出して、しおり代わりに本に挟んでみてはいかがでしょう。
★仕事は、サッカーじゃない 諦めなければ負けない
「結果というゴールはあるだろうけど、会社が続く以上、ずっとゲームは続く。仕事では、諦めなければ負けはないんだよね。学生時代にサッカーをやってた、あの頃のように、ホイッスルを聞いて、グラウンドに倒れて見上げてた悔し涙でにじむ青空。あのシーンを見ることはないね。」
ワタクシの師匠が「負けたと思った時が本当の負け」とよく言ってました。
成功哲学では必ず成功する法則として
「成功するまであきらめずに続ける」というものがあります。
「あたりまえやん!」と笑ったあなた、深呼吸して考えてみましょう。
ちなみにワタクシの師匠は他にもよくこう言ってたそうです、「人間死ぬまでは生きるもんだ」とも。
「あたりまえやん!」とまた笑ったあなた、ヤバイですよ(笑)。
★資料の細部のクリップまで工夫する
≪先ほどは、ユニークなクリップの資料をありがとう。-中略- PS女子社員は受けてましたよ。豚のクリップは。≫
豚のクリップを見つけた瞬間に、これで覚えてもらえると思ったのだが、予想以上の結果である。リトライは、チャンスだ。
★プロは細部にこだわれ
「いいこと思いついたんです。ここの針金の部分をこう曲げると牙ができて・・・猪に見えません?」
ワタクシもこの動物クリップは持ってます。
ちょっとお値段高め(525円30個入り、1個=17.5円)なので、ここぞという時にしか使いませんが・・・。
ところで豚に牙をつけて猪に改造するのはちょっと無理かも。
以前から犬好きのワタクシは犬のクリップを使っていましたが、この犬のシルエットが巻尾に立て耳の“日本犬スタイル”。(柴犬とかソフトバンクのお父さんみたいなタイプ)
このシルエットをなんとかラブラドールにできないかと、まずは尻尾をオッタ―テール(ビーバーのしっぽの様な)にしようと試みましたが、針金のあまりの硬さに断念した経験があります。
一応今回豚のクリップを買ってきてラジオペンチでトライしましたが、針金が固くて・・・、微細な折り曲げには特殊な工具が必要だとおもいます。
ま、改造しなくても本書のように十分つかみはOKかと。
その他の動物クリップは下にリンク張っておきますのでご参考までに
★名刺の角を折ると、貝合わせになる
「あっ、これね、一緒に3人ぐらいでお話しするケースってよくあるでしょ。そのときの3人の名刺の角をまとめておると、その俺目の位置は、3枚で一致するので、この3人でしゃべったということが記録できるのよ。」
このハックは頻繁に勉強会やミーティングなどを開いている方には有効かと。
しかし、「人さまの名刺を折ったり曲げたりするのは気が引ける」という方もいるでしょう。
そんな方は、会合の時の席の位置と同じになるようにノートに貼ってしまうのもいいかもしれません。
「たしか、あのカフェでミーティングした時、あの人は私の右側にいて・・・」といった感じで思い出せる、空間認知力が高い人には有効なはずです。
【感想など】
とにかく楽しいビジネス書でした。
著者の美崎さんご自身がきっと楽しい方なんでしょうね。
実際、本書の中に登場する書評ブロガーのタクヤの真似をして、
本書を読み終えたときにツイッターで美崎さんに
@a16misaki 著者に報告!早速書かれたことを実践してみる(笑)【読了】美崎 栄一郎(著)『会社って楽しい?』 近いうちに記事書きます!たぶん・・・
とつぶやいてみたところ
@ichiryuu 実践した人に報告!早速書かれたことを実践素晴らしい!【感動】美崎 栄一郎(著)『会社って楽しい?』 近いうちに記事読みます!たぶん・・・
と、つぶやき返されましたから(笑)
ちなみに、ワタクシ的に一番親近感を持てたのは、やはり書評ブロガーのタクヤでした。
書評ブロガーというだけでなく、地方(福岡)に住んでいる点も共感。
と、言うのも、東京のセミナーや勉強会の話を聞くたびにうらやましくて・・・。
本書で話題にしていますが、著者の出版記念セミナーなどは特にそう。
本買って、著者の話が聞けて、サイン会や握手会までしてくれるなんてもう至れり尽くせりじゃないですか!
本好きにとって、そんな美味しい話がごろごろ転がっている東京は、子どもにとってのTDLみたいなもの、夢の国ですね。
さて、本書は10名のビジネスパーソンが登場しますが、それぞれの物語を読んでいて一番大切だと思ったのが、
「仕事を楽しむ姿勢」
でした。
決して、「仕事が楽しくないから、勉強会に出て仕事以外のところを充実させよう」とか「転職に備えて人脈を広げておこう」というのではないということに注意してほしいです。
まずは目の前の仕事を好きになる、大切にする。
そして、職場の外での“勉強会”や“セミナー”はより仕事を楽しくするためのいわば“スパイス”。
そうでなければ相乗効果で成長するということは期待できないのではないかと思います。
まぁそう言っても現実は厳しくて、勉強会なんか行く暇があったら1分でも長く休みたいという人もいるでしょうし、今の仕事から抜け出すために勉強会に行ってるという人もいるでしょう。
先日、本書にも登場する奥野宣之さんが
「関東の勉強会は女性の参加率が異常に高い。関東の女性はそれだけ危機感を持っている」と言ってました。
ワタクシの住む田舎などは、不景気だと言いながらどこかのほほんとしていますが、関東の緊張感がいずれ伝播してくるんでしょう。
それに備えて、本書を読んで“勉強会”や“セミナー”に興味を持つ。
そして、参加したり主宰してみるのもいいのではないかと思います。
しかし、「仕事を楽しむ姿勢」だけは持ち続けたいものです。
【関連書籍】
本書の中で紹介されている著者の本を載せておきます。
美崎さん読書家らしいので紹介されている本もなかなか魅力的な本ばかりです。
情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」 (Nanaブックス)
- 作者:奥野 宣之
- 出版社/メーカー: ナナ・コーポレート・コミュニケーション
- 発売日: 2008/03/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
拙著をご紹介いただき、ありがとうございます!
「コーヒーとサンドイッチの法則」の著者、竹内正浩です。
このようなご紹介を受けまして、大変うれしく思います!!
わざわざお手数をおかけしまして、ありがとうございました!
竹内
竹内正浩 様
はじめまして、そしてコメントありがとうございます。
御著書のタイトルからずーっと気になっていたのですが、まだ読んでないのでまた読ませていただきます(汗)。
今後ともよろしくお願いいたします。