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「聴けて、訊ける人」になろう【書評】船見真鈴(著)『「聴く力」磨けば人生うまくいく!』(マガジンハウス)

 

「聴く力」  磨けば人生うまくいく!

「聴く力」 磨けば人生うまくいく!

  • 作者:船見真鈴
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2014/07/11
  • メディア: Kindle版
 

 

すごく大切なスキルなのにほとんどの人が磨こうとしない。
でも、これを身につけると本当に人生変わると思う。

それは 「聴く力」「訊く力」

 

【目次】

第1章 うまくいかないのは、「聴く力」不足が原因
第2章 「聴く力」ってどういうこと
第3章 「聴く力」を身につけると、毎日が変わる!
第4章 「聴く力」を磨く5つのステップ
第5章 「聴く力」を磨くには、「訊く力」も大事
第6章 「聴いてもらう力」も忘れずに!

【ポイント&レバレッジメモ】
★ストレスの一番の原因は人間関係
◇働く人たちの仕事上のストレスの原因第1位は「職場の人間関係」。実はプライベートに置いても、職場と同様、ストレスの原因の第1位は、人間関係です。

◇「話を聴けないことが、悩みやストレスの根本的な原因になっている」 ⇒ 会話上手になる第一歩は、聴き上手になること

◇気持ちよく楽しく働くためには、職場内の良好なコミュニケ-ションが欠かせません。コミュニケーションを良好にするには、従業員同士で話を聴くことが大切です。

★「聴く力」とは
◇3つの“きく”の違い
「聞く」(hear)…聞こえる、声が耳に入る、聞いて知るといった意味で、音を感じ取ること。どちらかといえば受け身の姿勢で、積極的に聞く姿勢ではありません。

「訊く」(ask)…尋ねる、問う、取り調べる、責めるといった意味で、訊き手自身が訊きたいことを相手に質問する時に使います。聴く側に能動性があり、訊かれる側は受け身的です。

「聴く」(listen)…心を込めて聴く、熱心に聴くといった意味で、相手の話に積極的に耳を傾けることを指します。相手が話していることの意味をしっかり聞きとろうとする場合に使われます。

「聴く」とは、相手の話にじっくりと耳を傾け、大きな広い心で相手を受け止めるということ。相手の気持ちに共感し、受容することを意味します。

★「聴く」ことの6つの効果(抜粋)
◇仕事力がアップする

 相手の本質的なニーズをつかむためには、深い会話が必要になって来ます。深い会話をするためには、しっかりと相手の話を聞くことが肝心です。併せて、訊くことによって相手の情報を引き出す力も必要になってきます。まずは聴いて、そして訊く。そのスキルを身につけることで、仕事力はグンとアップします。
 「聴けて、訊ける人」は少ないのが現状です。ふたつのスキルをマスターして、一歩リードしましょう。

◇人に好かれるようになる

 恋愛に限らず、人に好かれるには、相手を喜ばせることより自分が喜ぶことに集中した方が手っ取り早いのです。相手を喜ばせようとすると、あれこれと手間暇がかかりますが、自分が喜ぶだけなら時間もお金もかかりませんよね。しかも、自分が喜べば、その姿を見た相手も喜び、「この人にまた会いたい」と思ってくれます。

◇人生が輝く

 さまざまな個性を受け入れ、「世の中にはいろんな人がいるから面白いんだな~」と気軽に構えられるようになること。それが、聴く力を身につける本当の目的であり、仕事や恋愛や夢の実現などすべてをスムーズに運ぶ秘訣

★「聴く力」を磨く5つのステップ
ステップ1 心をクリアにする
ステップ2 相手を受け入れる
ステップ3 心を受け止める
ステップ4 話を整理し、相手を勇気づける
ステップ5 マインドをブラッシュアップする

◇相手を尊重する

 相手を尊重できなければ、相手の言わんとしていることを汲み取ることができなくなります。まずは目の前の人を大切な存在だと思うことから始めいただけたらと思います。

◇「さえぎらない」「否定しない」「アドバイスしない」

 人間は、自ら成長したり悩みを解決する力を自分の中に持っています。ですから、価値観を押し付けられるよりも、自分の中にある力を引き出してもらうことの方がずっと嬉しいのです。

◇共感と同意は違う…同意とは意見や考えに賛成すること、共感とは感情を肯定すること

 同意できない時は、無理に同意せず、否定せず、アドバイスせず、共感することに徹しましょう。

◇コンプリメント(褒める、敬意を払う、ねぎらう)

 褒められた話し手は、まず嬉しくなります。「ああ、私はこれでいいんだ」と自分を肯定できます。自身もアップします。そして、聴き手に対する好感が上昇し、何かを与えたいという気持ちになります。

◇話の最後には「話してくれて、ありがとう」と一言添える

 「聴かせてくいただく」という構えでいれば、自然と「話してくれて、ありがとう」が口を突いて出ると思います。部下や同僚、友達や家族が胸の内を明かしてくれたとき、仕事仲間が相談してくれた時、そして事務的な報告に対してさえも、「ありがとう」と言うクセをつけると、話し手はまたあなたに話しかけたくなり、会話の回数が増えていくことでしょう。

【感想など】
マネジメント本でも、営業本でも、そしてモテ本でも、うまくいくための方法として必ず出てくるのが
「聴き上手になりましょう」というフレーズ。

話を聴くことの重要性を、事あるごとに認識しているはずなのに、
職場では「え~、こないだちゃんと言ったじゃないですか!伝えましたよね!」と言われ、
家庭では嫁さんに「私の話全然聞いてないでしょ!」と責められ続けているワタクシ(←本読んでるときに話されても…)。

多分このブログを読まれている方々にも同族が多数おいでることと推察しております。
なんでなんでしょうね?

本書前書きには

普段、私たちは、「うまく話そう」とは心がけますが、「うまく聴こう」とはあまり思いません。

とあります。

「聴く」ことの重要性を頭では分かっているのだけれど、普段の生活やビジネスの現場ではまず自分の伝えたいことが優先されてしまいがち。

そこで、自分の伝えたいことも話すけど、相手の話もしっかり「聴く」姿勢ができれば、

人の話を聞けるようになると、次々といいことが起こり、人生が輝き始めます。

ということになるんでしょうけど。

とくに、チームで仕事を進めるような職種職場ではこれができるかできないかは本当に人生の質が変わってくることと思います。

というのも、今ちょうど職場でコミュニケーションに悩んでいたところだったんです。
この本に出会えたの、めっちゃタイムリー!

実はワタクシ、通常の仕事の上に、今年は若手を育てるお役目も背負わされました。
まぁ年齢的にそろそろそういうこともしなければならない歳になってきたということなのでしょうか。

後輩を育てるというのは順番みたいなもので、ワタクシも先輩にあれこれ教わったわけですから、まぁ、それは面倒くさいとはいえまだいいのですよ。

生意気な若手ですがビシバシ育てますよ!

問題はそれと同時に、上司から「これも面倒見てやってくれ、暴走せんようにたのむわ」と、前の部署で居場所がなくなって悩んでいた50代のおじさまを押し付けられたこと。(詳しくは書けませんが…)

これが4月初めからかなりボディーブローのように効いてまして・・・。

活きのいいのと、テンポのおそいのと。
生意気だけどよく動くのと、偉そうな態度で全然仕事ができないのと。

ワタクシだって仕事ができる人ではないし、どちらかというと一人で仕事する方が好きなのに、二人の相手をして関係調整したりするのにすごく時間を取られていながら自分の仕事もこなさないといけない、アップアップ状態が続いているんですよ。

で、「これはどうしたものか?このままではこっちがストレスため込んでしまう」と考えている時にこの本に出会えたのはまさに奇跡。

かなり心の持ち方を変えることができました。

「あぁ、自分には相手を認める、尊重する心が足りなかったなぁ」と気付きをいただきました。

“まず相手を受け入れる“  

急激に変われる自信はありませんけど、明日からは、
若手がなんだかんだと文句を言ってきても、「こいつにもやりたいことがあるんだよなぁ、早く認めてもらいたいんだよなぁ」

おじさまがモタモタしていても、「50過ぎて居場所がないと感じてたなんて辛かったんだろうなぁ。自分よりだいぶ年下の俺なんかに、あーだこーだ言われて面白くないだろうな」

という感じで一呼吸置いて余裕を持って対応してみます。

そしてちゃんと「聴いて」みよう。

で、会話の最後には「ありがとう」と言ってみよう!

どんな変化が起こるかな? 楽しみ。

さて、こういった背景があったので、今回本書から【ポイント&レバレッジメモ】を書きだすにあたり、具体的なテクニックではなく、“「聴く」時の心の姿勢”の部分に重きを置いたのですが、本書はもちろん具体的なノウハウも盛りだくさんです。

うなずき・あいづちのうち方、聴くときの姿勢、共感の仕方などなど。

また、「訊く」方法でも、いわばキラークエスチョンいってもいい質問の仕方が幾つも紹介されています。

ワタクシ個人的には「訊く」方に「なるほどこういう訊き方があったか」と感心しきりでしたが、くわしくは本書をお読みください。

コミュニケーションでお悩みの方、ワタクシのようにチーム内でスムーズに意思疎通ができていない方、ぜひ本書を一読ください。

モテたい人にもオススメかも!

 

「聴く力」  磨けば人生うまくいく!

「聴く力」 磨けば人生うまくいく!

  • 作者:船見真鈴
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2014/07/11
  • メディア: Kindle版
 

 

本書は水野俊哉様の御紹介でマガジンハウス様から献本していただきました。
ありがとうございました。

【関連書籍】
あわせて読むとよいかも

 

キラークエスチョン~会話は「何を聞くか」で決まる~ (光文社新書)

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  • 作者:山田 玲司
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2013/12/20
  • メディア: Kindle版
 

 

 

 

誰とでも 15分以上 会話がとぎれない!話し方 66のルール

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  • 作者:野口 敏
  • 出版社/メーカー: すばる舎
  • 発売日: 2009/07/21
  • メディア: 単行本
 

 

 

2 COMMENTS

澤村佑樹

初めまして。検索からお邪魔しました。
澤村と申します。
私は、相手の話を『きく』ことが重要な仕事をしています。
まだまだ未熟なので、『聴く』も『訊く』も、日々気をつけながら行っております。
意識しないと難しいのですが、コミュニケーションにおいて本当に大切なことですよね。
ちなみに…透明のカバー、私も以前やったことがあるのですが、うまく行くといい気分になれますよ(笑)

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一龍

澤村佑樹 様
コメントありがとうございます。
臨床心理士をされているということは、「聴く」ことのプロの方ですね。
「聴く」ことって確かに難しいですね。
今日からワタクシも「相手を受け入れよう、尊重しよう、認めよう」という気持ちで臨むつもりが・・・、ついついイラっときてしまって・・・。
これも日頃の練習で身につけるしかないですね。
頑張ります!
透明カバー、うまくいったら気持ちいいでしょうね。
空気が入ったりして難しそうですが休みの日にでも試しにやってみます。

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