なるほど、今までお客様を増やすためにしてきた努力はまるで意味がなかったのか。
本書はその無駄な努力に気づかせてくれ、本当に力を注ぐべき部分を教えてくれます。
熱烈な顧客を獲得したいあなた、必読ですよ!
そして、Amazonキャンペーン案内あり!
【目次】
はじめに
第1章 リピーターがいれば商売繁盛!
第2章 だからあなたのお店にリピーターがいない!
第3章 脳内SEO 5つのポイント
第4章 あなたのお店に脳内SEOを定着させよう
第5章 顧客情報はこうして使え!
第6章 「それでも出したい」と言う人のための、ダイレクトメール発信方法
第7章 10秒で効果が出る!リピーター獲得接客マニュアル
第8章 最高のリピーターは「感動」演出の重要な担い手
小手先の販促からの脱却を ~あとがきに代えて~
【ポイント&レバレッジメモ】
★あなたのお店にリピーターが必要な3つの理由(メリット)
①集客コストが下がり、利益が増える
②売上の見込みが立ちやすくなり、経営が安定する
③従業員の離職率が下がる
お客様の満足は従業員の満足あってこそです。
もっと言ってしまうと、従業員満足が上がることで、自然と顧客満足は向上するんです。リピーターが多くいれば、従業員はやめず、高いモチベーションを保って働いてくれるから、売上以外でも経営がすごく安定します。
★「記憶型リピーター」・・・(例)「ラーメンが食べたい」と思ったとき「ラーメンといえばあそこの店」と思いだして遠くからでも来てくれるリピーター
記憶型リピーターを獲得すると、近い、知り合いが働いているお店を差し置いて、お客様が遠くからもわざわざお店に来てくださるようになるんです!
★だからあなたのお店にリピーターがいない!
◇お店の方が思うほど、お客様はお店を覚えていない
◇売りが「安さ」ではいいリピーターを獲得できません。お客様は「お店」ではなく「安さ」のリピーターになっているだけ。
◇お客様があなたのお店を使う理由を知り、売りを強めれば、リピーターは獲得できる
★脳内SEO
◇お客様の「なんとなく思い浮かんだ店」になれれば、自然と来店してもらえるようになり、リピーターになってくれる
◇SEOの観点から考える脳内SEO
①店名(企業名)とサービスやコンセプトをマッチさせ、そのお店の強みを明確にする
②信用できる人やメディアからの口コミを発生させる
③お店(企業)の思いやメニューなどに関する情報を豊富に発信する
◇カギは「なぜその商売をしているのか」
DMもアンケートも、脳内SEOも、「あなたはなんのためにこの店をやっているのか」を見直すことから始まるのです。
「私が商売をしているのは、○○○○だから。うちの店には、そのことをわかってもらえるお客様に来てほしい」
商売の理由が決まれば、お客様が決まります。お店が「来てほしいお客様」をがっちり決めている方が、リピーターを作りやすいんです。
まず思い出してもらえるお店にすること。そのためには、まず根本をしっかりさせて、それを踏まえた効果的な作戦を打つ。それが脳内SEOの第1歩です。
★「どこに向かうのか」
◇「なんでもあり」は売りにならない
「この分野に関してはだれにも負けない」という際立ったものがなければ、お客様の頭に浮かんでくることはない
◇「こだわり」とは「本当に好きなもの」
お店を始める人の好きなもの、嫌いなものは、ビジネスと関係ないと思ってしまいがちです。
「こだわり」というと、マニアック、他を顧みないというイメージがあるかもしれませんが、自分の好きなものに対しては好奇心旺盛になるでしょうし、強いこだわりがあれば、それに共鳴したお客様が誰かにすすめたくなるものなんです。
◇お店はストーリーで輝く
・ストーリーがあれば要らない人も買う
・苦労話は“権威”になる
・ストーリーはこだわりを掘り下げていくと見つかるものです。
★目指すは、さらに上のリピーター(信者)の獲得
さらに言えば、ファンよりさらに上の段階である“信者”を作りたいところ。
信者はそう簡単に獲得できるものではありません。それこそ、店の価値観に深く共鳴していなければ、なってもらえないものです。「信者」という字を横に書いてみましょう。「儲」になります。信者がいればいるほど儲かるのです。
沢山の信者を生むくらい、こだわりを打ち出してください!ストーリーを語ってください!
【感想など】
ワタクシはお店を経営しているわけではないので、当ブログのCEOとして本書を読ませていただきましたが、
いや~なんとも耳が痛いというか、沢山気付きをいただきました。
このブログは2007年6月25日に始まったので、そろそろまる3年が経とうとしています(おっ!3周年だ!)。
しかし相も変わらず泣かず飛ばずの状態。
アクセス数もそんなに増えてないし、熱烈なコメントが寄せられるでもなく、まったく、今まで何をやってきたのか・・・。
普通の企業ならとうにCEO失格ですね。
こういう状態ですから、当ブログにとっても“リピーター”、もっというと“信者”ともいえる熱烈なファンが欲しいところ。
ということでワタクシ、かなり真剣に読ませていただきました。
そしていくつか思い当たるフシが・・・
例えば、重要なキーワードとして“ストーリーを語る”というのが出てきます。
経営者の“熱い想い”とか“商品誕生の秘話”といったお客様の心に直接訴える物語のことですが、当然このブログにだってストーリーはあるのですよ。
でもそれを全然語っていない(ダメじゃん!)
ブログで管理人の想いを訴えられる、一番わかりやすいのはプロフィール欄だと思うのですが、見てのとおり、めっちゃおざなり。
読書と勉強、そして成功哲学の実践で一流を目指す!
これだけでは全然ダメですよね。
よし!まずはこれを作り込もう!(キリッ)
それから「こだわり」
「この分野に関してはだれにも負けない」といった際立った部分を打ちたてられるか。
言い方を変えるとキャラが立つか。
ん~これは本当に難しい。
ビジネス書の書評ブログって最近はかなりレッドオーシャンなジャンルですし、「これは!」と思って紹介する良い本は、当然多くのブロガーが紹介するわけで、そうすると扱う商品は同じになってしまい、記事自体が埋没してしまいます。
よほどの特異な表現力がなければ際立つことはできません。
しかし、本書の例に登場する
“居酒屋”より“海鮮料理”、“海鮮料理”より“イカ専門店”
といった具合に思い切った絞り込みで活路が見出せる場合もある。
実際、ワタクシうどんが大好きなのでうどん屋さんを例に出しますが、
近所で流行ってるうどん屋さんに、メニューが釜揚げうどんしかないうどん屋さんがあります。
夏でも熱々の釜揚げうどんですよ。
なのに一年中満員御礼状態。
味が絶品なのはもちろんですが、ここまで思い切るとかえって熱心なリピーターが定着する好例でしょう。
お客様(読者)の記憶に残る、思い出してもらうためには「何を武器にするか」を“ストーリー”とリンクさせて真剣に考える必要がありそうです。
するとやはり“成功本”に行きついてしまうワタクシではありますが・・・。
さて、
今回、ネタばれ自重ということで本書の後半部分はバッサリ割愛させていただきました。
このブログで紹介している部分はいわば“ベース”の部分のみ。
後半には
効果的な顧客情報の使い方、アンケートの質問の仕方、DMの出し方。
そしてリピーター獲得接客マニュアルなどなど、リピーター獲得のためのメソッド満載です。
しかも難しい事は一つもありません。
客足が伸びない、リピーターが増えないとお悩みの経営者の皆様。
商売繁盛のための必読バイブルかと。
激プッシュ!
本書はあさ出版編集者 吉田 伸 様(@yasuto09)から献本していただきました。
ありがとうございました。
【関連書籍】
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