眼力 (CD付) (2010/06/21) 斎藤 一人 |
ご存じ斎藤一人さんの新刊です。今回のテーマは「眼力」。
未曾有の混乱期をしっかり生き抜くために必要な“見抜く力”でございます。
そして、一人さん本お約束のCDもツイてる!
【目次】
はじめに
一人さん流 世間の見抜き方
一人さん流 世界の見抜き方
中休みです。読んでも、読まなくてもいいつまらない話コーナー
仕事を見抜く眼力
プロの眼力
神の愛に包まれていることがわかる眼力
おわりに
【ポイント&レバレッジメモ】
お金を持つこと、持ったお金を維持するのはたやすいことではありませんよ、ということです。
簡単にいうと、人間にはそれぞれ、「この人は、いくらぐらいのお金を持てる」という器量があるのです。「世の中、上には上がいるけれど、下には下がいる」
「善に強きは悪に強くなくちゃいけないよ」
人をおどかしたり、不安にするのは、偽物なんです。
神が人間をおどかすことは、ありえません。
神を口にして、おどかすような話をするのは、自分に得なことがあるのです。おどかした人が得をするような、何かがあるのです。だから、国がやろうとしていることも見抜ける眼力をつけたほうがいいですね。この眼力は、これからの時代、必要になってきます。
でも、いまの政府はなんの方針もなく、さまよっている状態ですから、今の政府の方針を見抜くことはできませんよ。
そのことに気がつくのも眼力です。
日本国民は、学校で何をされていたかというと、たとえば、英語の授業を一時間やったら、10分休み。数学を一時間やったら、10分休み。その繰り返しです。
学校が終わると、今度は部活がありますよね。なぜ、放課後に部活をやるのかというと、仕事中に遊んじゃいけない、という訓練。やりたいことがあったら、仕事が終わってからやりなさい、っていうね。わかりづらいかな。<中略>
要するに、おもしろくもない仕事でも、黙々とやる、そのための訓練をさせられているんだと、私はいいたいのです。本当は、国の指導者は自分たちがもうアイディアがないから、国民にアイディアを出させようとしてるんです。
だから、「個性だ、個性だ」といい出したのです。でも、人間、勝っても負けても、笑えないとダメですね。
一人さんってね、何かあったとき、「これは天の声だ」と思って聞くのです。
そして、「このことで楽しく遊べないかな」と考える。ホントにね、人生って、正しいことより、楽しいことのほうが大事です。
生きてる人間を相手に、本気になって「あいつを負かしたい」とかいってみたり、「自分はダメなんだ」と思ってみたり。そういうことをやってると、人生って、楽しくないのです。
それより、レジャーで「これなら勝てる」って。人間って、疲れる前に休むと、仕事に疲れません。
たいがいの人は、心臓って、生まれてから死ぬまで、ずっと動き続けていると思っています。でも、本当はそうじゃない。
心臓はドックンと動いて休むのです。
ドックンと動いては休み、またドックンと動いては休む。その繰り返しで、心臓はその人が亡くなるまで働いていられるのです。ちなみに、一人さん流の「がんばる」は、「顔晴る」と書きます。
「社長が会社にいなくて、いいんですか?」って、いいんです。
社長の仕事は、一個です。
給料日に給料を渡す。
これしかありません。スターになるのには、二つの方法があります。
一つは、自分の成功した方法をおしみなく、みんなに教える。これもスターです。
もう一つは、苦労して大成功したのだから、しっかり儲けて豪邸を建てて、外車に乗って、農業でも豊かになれることがみんなにわかるような見本になる。そして、若者からカッコよくて、あこがれられる存在になる。
眼力、見抜く。
人間、目があっても、自分が見る気持ちにならなかったら、モノが見えません。
耳があっても、聞く気がなかったら、聞こえません。
そうすると、人を見抜けなかったら、人のことで困っちゃう。
仕事を見抜けなければ、仕事がつぶれちゃう。
世の中を見抜けなかったら、漂える船と同じです。
ほとんどの人は流されているように、私には見えます。
でも、人には、一生のうち何回か、神さまの試験があります。
見抜かなきゃいけない、という試験がるのです。
【感想など】
前作、サンマーク出版さんから出された
微差力 (2009/11/24) 斎藤 一人 |
に続く新刊です。
前作では「少しの努力の差の積み重ねが成功につながる」という、至極まっとうなというか、普通ならあまり面白みのない話を一人節で楽しく語ってくれた一人さん。
今回のテーマ、「眼力」は、世の中の流れ、仕組みなどを見抜く力のこと。
成功するためには絶対必要、しかし身につけるにはかなり難しい力でもあるのですが、一人さんが語ると楽しくてあっという間に読み切ってしまいました。
ワタクシは一人さんの本を読むたびに、その見識に驚かされるのですが、それと同時に一人さんの“伝える力”にいつも感動するのです。
堅い、まじめな内容をどうしてあんなに面白く語れるのか。
水野俊哉さんが著書、
ビジネス本作家の値打ち (2010/06/18) 水野 俊哉 |
で、一人さんの語りを評していわく
ビジネス漫談と言うべきか、綾小路きみまろが有難い話をしてくれるようなものである(R-1に出ても、いい線行くのではないだろうか)。
と表現されていますが、まさしくそのとおり。
そしてさらに一人さんのすごいところは、面白いだけでなくて“説得力”もあるんですよね。
やはり、中卒の叩き上げで成功した斎藤一人さんの生き方の深さが人を魅了するのでしょうか。
さて、本書の内容ですが、先に書いたように世の中を見抜く“眼力”は、かなり難しい技量だと思います。
実際、生活に追われ、目の前の仕事を片付けることで精いっぱいの多くのビジネスパーソンが、そんなことにかまっていられない生活を続けているのではないでしょうか。
ワタクシも何にも考えずに、目の前の仕事に対処することの連続で毎日が過ぎていってしまってます。
でも、この状態でいくら頑張って仕事をこなしても、一人さんが言う“漂える船”状態。
天下国家、諸外国との関係、世界経済の問題なんてことを見抜く“眼力”はいきなり無理でも、まずは生活の中で簡単なところからはじめてみましょう。
見ようとする意識を持てば、世の中には面白い“不思議”とか“裏”がたくさん存在するじゃないでしょうか。
それが見えてくればまた、世の中が違って見えてくるんじゃないでしょうか。
とにかく自分の頭で考えてみる習慣を作る。
その習慣の“微差力”が大きな違いを生み出すかもしれません。
この本をきっかけに、今すぐ始めてみましょう!
それと、
一人さん本お約束のCDも今回は復活!
ちょっと短いですが、一人節健在だし、中身はかなり深いお話。
特に“悪口を言う人との付き合い方”はワタクシも実践しています。
一人さんの言うように一読ではなく7回読みましょう!
眼力 (CD付) (2010/06/21) 斎藤 一人 |
【関連書籍】
上記水野俊哉氏の『ビジネス本作家の値打ち』で紹介されている一人さん本をリストアップしておきます。
斎藤一人 人生が全部うまくいく話 (知的生きかた文庫) (2003/12) 斎藤 一人 |
ツイてる! (角川oneテーマ21) (2004/08/07) 斎藤 一人 |
斎藤一人15分間ハッピーラッキー―人生の成功者になる「ものすごくカンタンな道」 (2005/05) 舛岡 はなえ |
二千年たってもいい話―夢の持ちかた夢の叶えかた奇跡の起こしかた魅力のつけかた (East Press Business) (2009/08/28) 斎藤 一人 |
【管理人の独り言】
“微差力”を実践して今までと違う自分に成長したい人にぴったりの本が出ました。
それはこちら
「またやっちゃった・・・」あなたのための こんどこそ!やめる技術 (2010/07/23) 美崎 栄一郎 |
悪い習慣をゆる~く改善するアイデア満載です!