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「成功なんて簡単!チョロい」【書評】西田文郎(著)『エジソン脳をつくる「脳活」読書術』(enterbrain)

 

エジソン脳をつくる「脳活」読書術

エジソン脳をつくる「脳活」読書術

  • 作者:西田 文郎
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2010/11/26
  • メディア: 単行本
 

 

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本を読んで知識を蓄え、理論武装しておくことは、成功者になるための最低条件。

しかし本を読んでも、成功する人と成功しない人がいます。
その違いは本の読み方の違い、もっと言えば脳の使い方の違いにありました。

左脳と右脳をうまく連携させ、大きな成果に結びつける「脳活」読書術とは。

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【目次】

はじめに
第1章 エジソン脳を科学する
第2章 なぜ成功者は本を読んでいるのか?
第3章 本は3冊同時に読め!
第4章 なぜ成功者は、爆発的に行動できるのか?
第5章 不安、恐怖、悩み、スランプに立ち向かう脳を作る
第6章 成功なんて、自転車をこぐより簡単
おわりに

【ポイント&レバレッジメモ】
★本を読んでも成功する人としない人の違い

 何も考えずに読書をしていたら、どんなに多くの本を読んでも、人生に何の変化も起こりません。⇒ 脳の機能を知らずに本を読んでいるため、いくら本を読んだところで成功できない

★脳の機能
右脳は、0→1を生み出すことができる脳・・・何もないところから何かを生み出す、イメージやひらめき
左脳は、もともとあるを10に改良・改善できても、0→1を生み出すことはできない・・・分析、改良

★「天才とは1%のひらめきと、99%の努力である」、エジソン名言の真意
「1%のひらめきがなければ、99%の努力は無駄である」・・・努力すれば成功するのではなく、ひらめきが重要なのだ。1%のひらめきを得るために、99%の努力をしているのだ

⇒ エジソンが約5万枚もメモを残したのは、右脳でひらめいたことを書き留めておいて、あとで左脳で詰めていくため。読書は情報を脳に送り込んでいるだけの作業。それを生かすか殺すかは、あなたが、行動=出力するかどうかにかかっています。

★エジソン脳
・男性は理屈で分析する左脳で、物事を考える「結論・結果思考型の脳」
・女性は右脳と左脳の両方を使って、同時に複数の物事を考え、プロセスから結論を導き出す、「プロセス思考型の脳」
⇒ エジソンは男性ですが、右脳でひらめいて、左脳で実験をして詰めていくという、女性のような脳の使い方をしていました。つまり、女性型のプロセス思考型の脳の持ち主だったのです。

★「強く、正しく、美しく」

 人は、己を鍛えて強くなり、利他の心を持って人様に喜んでいただき、感謝の心を持って、素直になれば、誰でも、とてつもない信念の持ち主になることができます。<中略>本当に、真の意味で成功しようと思えば、勝てるビジネスマン、経営者であるだけではいられなくなるのです。

⇒ 成功者はある段階まで来ると、「正しく、美しく」なければ、それ以上前に進めなくなる
  勝つために読書は必要ですが、それ以上のモノを得ようとしたときにもまた、読書が必要になってくる

★エジソン脳をつくる読書術
◇「本は同時に3冊読む」
・難しい本・・・仕事のための専門書
・普通の本・・・ビジネス書
・簡単な本・・・ビジネス雑誌や週刊誌

左脳を使う難しい本を集中して読み、疲れてきたら、右脳中心の、簡単な本を読んで、左脳を休めるのです。そして、脳の疲れが取れてきたら、中間の普通の本を読んで、右脳と左脳のキャッチボールをさせます。そこで、さらに野うのをリフレッシュさせてから、また、難しい本を集中して読み始めます。

⇒ 情報が入って来たときに、右脳がパッパッとひらめく、最適戦闘状態の脳をつくるためには、右脳と左脳を両方鍛えて、上手にキャッチボールできる思考習慣を、作っておかなければならないのです。

◇最初の読書体験はマンガから入ってもかまわない

 最近の若い経営者は、こうした漫画で、右脳の成功イメージを高めています。そして大人になって、さらに、左脳でお金儲けのための専門的な本を読むことで、社会的成功を収めているのです。<中略>マンガの持つイメージ力というのは強烈なものがあるのです。さらに、学生時代に勉強していない人は、左脳で否定的なことを論理的に積めることをしませんので、何に対しても、簡単に無理だとは思いません。そのため、マンガで得たイメージを、そのまま行動に移して実現することができるのです。

◇ひらめき1回1億円 ⇒ ひらめきは必ずメモする

人間の脳は、ひらめいた瞬間に、最後まで答えを出している
そして、ここで問題になってくるのは、人間のひらめきは、意味記憶をする部分ではない部分で起こっているということです。そのため人間は、なかなかひらめきの内容を覚えておくことができないのです。
 さらにひらめきは、漠然としたアイデアレベルのものなので、そのアイデアを、どうすれば、現実化できるかを緻密に考えだす能力も必要です。

★「メンタルビゴラス状態」・・・イメージがプラス、感情もプラス、思考もプラスという、脳全体がプラスになっている状態

 3冊同時進行で、左脳も使い、右脳も刺激し、さらに左脳と右脳をキャッチボールさせていると、情報が入ってきた瞬間にメンタルビゴラス状態に入ることができるようになります。そういう思考習慣が、右脳と左脳のキャッチボールで身につくからです。

【感想など】
いやぁー、なかなか読みごたえがありました。

本書はタイトルに“読書術”とついていますが、どちらかというと読書をいかに成功に結び付けるかといったところに重点を置いている本。

しかも脳科学の見地から、どのように読書をすすめるのか、読書の後はどうアウトプット=行動に結びつけるのか、また、その時の心理状態や価値観はどうあるべきかといったところを懇切丁寧に説明してくれていて、目からウロコもしばしば。

ただし、ネタバレ自重のため、そのキモの部分は思い切り割愛させていただき、今回の【ポイント&レバレッジメモ】では“読書術”に関する処を抜き書きさせていただきました。

さて、その読書術ですが。

昔々、七田真さんに代表される、“右脳万能説”とも言うべき時代がありました。
“右脳を開発すればすべてうまくいく”みたいな。

しかし現代では、右脳と左脳がうまく連携した状態がベストということになっています。

ところが読書という行為は、特に専門書を読む場合、左脳にかなり偏った行為であることは今も昔も変わりません。
読書という行為でいかに左右の脳をバランスよく刺激するか?

その答えが本書にありますが、このメソッドは始めて知りました。

以前何かで読んだことがあるのは、

読書で疲れたら活字のない写真集や画集を眺める。
そして気分転換ができたらまた読書に戻る。

という方法。

これは、本書の読書術に近いようですが決定的に違うのは右脳を刺激するという観点が無いということ。
あくまでも左脳の読書がメインで、写真集や画集は気分転換もしくは休憩のための道具なんです。

本書の「脳活」読書術では最初から簡単な内容の本を右脳活性の目的で取り入れ、左右バランスよく脳を刺激することを目的としています。

なるほどねぇ、これは実践してみなければ。

それに、

ワタクシも常に2~3冊は本を携行していていますが、“難・普通・簡単”の3種類を携行するようにすれば、読書に気分が乗らないときは簡単な本から読み始めて“作業興奮”状態に持ち込むという手も使えそうですね。

それとちょっと意外だったのは、読書習慣や体験はマンガからスタートしてもいいという点。
日本の漫画にはかなり内容も濃く、下手な小説読むよりずっとストーリーが優れたものも多いですからね。
そう言ってもらえると読書に取っ付きやすいです。

ちなみにワタクシほとんど漫画を読みません。
理由は“絵が邪魔”(?)なんですよ。

小説などを読んでいると頭の中に情景が浮かぶのに、マンガだと絵を見てるからそれができない。
マンガの絵に固定されてしまう。
それが嫌なのですが、これって右脳的にはどうなんでしょう?

それはともかく、もう一つ大切な点。
それは読書後のアウトプット、いかに行動につなげるかという点。

本に線を引く、メモを取る ⇒ その内容を読み返す ⇒ 心と行動に落とし込む

この作業を続けなければ、読書は時間とお金の無駄になってしまいますが、読書好きでもこの作業は退屈で面倒くさいもの。

この“不快”を伴う行動を、いかに続けるかといったところも本書では「振り子の法則」として語られていますので、ここは必読。

 一代で成功したような経営者は、勉強や読書は“不快”であることを知っていながらも、そこから得られる成果は、すぐにお金につながり、大きな“快”であることを、体験として知っているため、読書も勉強会も、圧倒的にこなすことができるのです。

しかし、そこに至るまでがなかなかきつい。

そんな方には、小さな“快”をまず感じてみては。
例えば読書ノートをつくって、そのページがだんだん埋まっていくことで自己満足を得たり、ブログで感想などを書いてブログ読者や著者からコメントをもらったり。
これって楽しい経験ですよ。
ツイッターなら発信も気軽出し、反応も早いですから手っ取り早く“快”を得られるかもしれません。

ワタクシもこの“快”れが無ければ書評ブログは続いてなかったかな。
ちょっとした“快”を得られる仕組みを自分なりに見つけるのが読書が続くコツでしょうかね。

そして最後に、本書後半部分についても軽く触れておきますが、これはもうはまさしく成功本。
かなり読み応えがあります!

成功者には左脳タイプも右脳タイプもある。
しかし「強く、正しく、美しく」、これが無ければさらに上のレベルに到達できない!

これは心に留めておかなければ!

読書を成功に結び付けたいなら必読!

 

エジソン脳をつくる「脳活」読書術

エジソン脳をつくる「脳活」読書術

  • 作者:西田 文郎
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2010/11/26
  • メディア: 単行本
 

 

本書は株式会社スタジオビビ 乙丸益伸様から献本していただきました。
ありがとうございました。

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