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世界に一冊しかない自分本で瞑想する【書評】奥野宣之(著)『人生は1冊のノートにまとめなさい』(ダイヤモンド社)

人生は1冊のノートにまとめなさい―体験を自分化する「100円ノート」ライフログ

人生は1冊のノートにまとめなさい―体験を自分化する「100円ノート」ライフログ

  • 作者:奥野 宣之
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2010/11/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

<楽天ブックスはコチラ> 『人生は1冊のノートにまとめなさい』

奥野宣之「1冊のノート」シリーズ、ここに完結。
最後にまとめるもの、それは、あなたの「人生」でした。

【目次】

序章 ライフログノートで体験を「資産」にする
第1章 ただ行動を記録することの意外な効果
第2章 ノートを自分の分身にする
第3章 どうやってノートに残すか
第4章 何をノートに残すか
第5章 どう継続し、読み返し、活用するか
付録 ライフログノートを補助するツール23
あとがき

【ポイント&レバレッジメモ】
★「ライフログ(life log)」・・・「人生や日々(ライフ)の記録(ログ)」

船乗りがつける「航海日誌」のように、自分の身の回りに起こったことや見聞きしたことを、できるだけそのまま記録しておくこと

★ライフログには、紙のノートがいい理由

「『空気』を残せるから」・・・空気。言い換えれば、「雰囲気」や「臨場感」「感覚」は、デジタルより紙のほうが残しやすい。さらに言えばそんなテキストや画像になりにくい情報「空気」こそ、ライフログには肝心だと思うから

★ライフログを続ける意味
何気なく過ぎ去っていく日々を、「確固とした体験」にすること。
より確実に自分の中に刻み込んでおく

★「読み返し」

体験したことを資産として、より確実に頭にストックしておける。
自分の強みや弱みがわかるほか、自分の考えをつくったり、心をコントロールできる。
過去の様々な体験が合わさって、新たな発見ができる

⇒ 過去の自分が今の自分に向かって送ったメッセージを受け取る

★「一冊のノートにまとめる」三つのルール
ルール① 一元化・・・ノートは複数使い分けたり、カテゴリで分類しないで、常に一冊だけを使う

ルール② 時系列・・・ジャンル分けせず必ず前から順番に使っていく。「日付」と「区切り線」だけを入れる。

ルール③ 索引化・・・情報の「タイトル」と「位置情報(ノートの通し番号と日付)」だけを、パソコンでテキスト入力し、索引データベース化

★ノートの効果
◇「やめたい行動」がやめられる

 ただ行動を書くと決めて実行するだけで、「今何をしているか」を常に意識するようになる。その結果、勝手に自己管理が始まるのです。<中略>行動と記録は深いところでつながっている

◇「続けたい行動」が続けられる

「終わらせた」とノートに書くことで、快楽を得られるのは仕事でも同じです。つまり、ライフログを始めると、運動でも仕事のタスクでも、行動記録として胸を張れるようなことを書きたくなってくるのです。そうなれば、嫌なことでも「まあ、仕方ないからやろうか」という気になる。やりたい行動を続ける動機が補強されるわけです。

 「記録が続けば、行動も続く」

【感想など】
本書は奥野さんのノート本の完結編にあたる本です(奥野氏談)。

というわけでどんな本なのかとドキドキしながら読み始めたのですが、とにかく楽しい。

表紙をめくって最初のカラーページは、お約束の奥野ノートの実物写真
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いやー奥野さんらしい。
お子さんの写真やスタンプや本の帯、美術館の入場券、切手、そしてお酒のラベル
見てるだけでもすごく楽しい。

そして、もう一つのお約束といえばオススメ文具コーナー
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以前奥野さんに見せてもらったポラロイドカメラ

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(2010/02/26)
ポラロイド

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をはじめ、ロディアに穴をあけるのに使う一穴パンチ、インクを補充できる蛍光ペンなどなど、はじめてみる文具も多数。

なかでも、ワタクシ本気で欲しいと思ったのがこちら

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ザイロン

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本書の紹介動画で初めて見たのですが、なにこれめっちゃ楽しそう。
幅3.5センチくらいまでのモノならシールにできるというしろもの。
これかなり遊べますね。

もちろん本書はノート本ですので、ノートの解説・紹介も本書中盤でかなりページ数を取って詳しく紹介されていますので、ノート好きな方はそちらもご確認を。

さて、あまり文具に触れているとそれだけで終わってしまいそうなので、本書を読んだ感想などを真面目に。

本書のメインテーマはライフログです。
ライフログノートの作り方については本書で奥野メソッドを参考にしていただくとして、その必要性をワタクシつくづく感じました。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という有名な言葉がありますが、そもそも私たちは経験からちゃんと学んでいるのかと。

下世話な例ですが、例えば二日酔いで頭が割れそうなとき、「もう酒やめた!もう二度と飲まん!」と誰でも誓うもの。
しかし三日もたてばすっかり忘れてまた深酒して・・・。

誰でも経験ありますよね。

うまくいくはずないのに、何度も同じようなタイプの人を好きになったり。
後回しにしたら面倒くさくなるとわかっている仕事を後回しにしたり。

人間ってせっかくした貴重な「経験」からもあまり学ばない、学んでいるのかもしれないけど忘れてしまう。
そういう生き物なのでしょう。

奥野さんの言うように「ダダ漏れ」の人生ではもったいない。

ワタクシはこれまで手帳の予定のところに、その予定が終わったら少々書き込む(会った人とか、)ぐらいで、あまり記録はつけなかったのですが、人生のターニングポイントをまわると後で思い出そうとしても全然思いだせない(笑)。

これでは何もなかったのと同じじゃないですか。
その時話した内容とか、思ったこととか、体験したことで後につながることがあったかもしれないのに・・・。

それから、本書からライフログの効用について気がついたことを。

ライフログの効用として

ライフログノートとは、読書と同じ「自分をつくる行為」

記録を残しておくことで、後で読み返したときも楽しい気持ちが戻ってくる。ニコニコできる。僕は、こういった「いい過去」をきちんと持っておくことが、人間が生きていく上で、意外と大切なことだと思っています。

過去の自分に慰められ、励まされ、踏ん張れる。

自分はこのままでいいのか、ということを考えざるを得なくなる。

ときには自分の立ち位置と目的を確認して、流されながらでも目的に近づけるための「調整」がいります。

といった言葉が見られたのですが、これは一種の瞑想なんですね。

瞑想とか座禅といったものは内観といいますか、自分の内側に静かに目を向けるもの。
座って(姿勢はいろいろあるようですが)自分自身と向き合うのが基本。

カタチこそ違いますが、ライフログを残し、それを見返す作業というのはアウトプット側から自分を見つめる作業。
つまり結果的に目指すものは同じなんですね。

ん~、ライフログってそう考えるとかなり奥の深いものかもしれません。
よしワタクシも今日から始めてみるか。

人生は1冊のノートにまとめなさい―体験を自分化する「100円ノート」ライフログ

人生は1冊のノートにまとめなさい―体験を自分化する「100円ノート」ライフログ

  • 作者:奥野 宣之
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2010/11/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

本書はダイヤモンド社の編集者、市川様より献本していただきました。
ありがとうございました。

【関連書籍】

奥野さんの「1冊のノートに」シリーズ

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