大みそか、いかがお過ごしでしょうか。
今年一年を振り返り、「来年こそは!」と心ひそかに期するものがある人は、年の初めにこの本を読んでみるのはいかがでしょう。
新しい一年が、自分の人生の転機となる一年になるかもしれません。
【目次】
プロローグ
第1錠 History 【自分史】
第2錠 Hunt 【必死で探す】
第3錠 Hope 【願う】
第4錠 How 【どのように】
第5錠 Help 【助ける】
第6錠 Hospitality 【思いやり】
参考文献
6つのビタミンHの効果を長続きさせるために
【ポイント&レバレッジメモ】
★ History 【自分史】
(自分の本質を探すために)自分のこれまでの歩みやしてきたことをすべて洗い出し、書き出す。自分の歴史の中に、大きなヒントが隠されている。
◇自分の歴史の中に、未来の成功のカギが隠されている!」
◇自分史を書く前に、日誌でリハーサル
いきなり、自分史を書くことに抵抗がある人は、まずは自分の行動を「日記」ではなく、「日誌」というスタイルで、行動したことだけを書いてみたらいかがでしょうか?
日記はどうしても感情が入ってしまいますが、日誌であれば、日々行動したことを淡々と記録するだけでいいですからね。
◇人生は「仕入れ」で決まる!
自分がこれまで何を行い、何を学び、何をしてきたか?つまり、これまでの人生で何を「仕入れ」てきたかを再確認し、分析するのです。この作業を一度きっちり行うと、成功までのスピードも速まりますし、成功の確率が格段に高まります。しかも、自分のことをわかった上で取り組みますので、幸せに感じるほどです。
★ Hunt 【必死で探す】
(楽しく生きるために)自分のしたいことを必死で探す。どこにチャンスがあるか、どこに人生の宝があるか、真剣に探してモノにすること。
◇「全てを失っても、未来だけは残っている!」
人生はどこにチャンスが転がっているか、わかりません。だからこそ、「成功ハンター」になりましょう!
ピンチはチャンス!チャンスだと思えば、何でもできます。だから、ピンチの時こそ、必死で行動しましょう。行動さえすれば、何かが始まります。
行動さえすれば、何かが起こります。
行動さえすれば、誰かが助けてくれますし、奇跡だって起こるのです!
◇ポジショニング=A×B×C
Aは、業界・業種。Bは、自分独自の価値基準。視点や専門性。Cは、ストーリー。
ポジショニング作りは、この3つの要素の「掛け算」
★ Hope 【願う】
(自分がなりたい自分に変身に変身するために、ワクワクと)願う、(必ず実現する!と)期待している。【芋虫がチョウに変身する魔法の力こそが、この願うこと】。
◇毎日10秒のビタミンH「Hope」チャージ
私たちの夢をかなえてくれる「ビタミンH」の中でいちばん重要なサプリは、「Hope【願う】」です。是非、毎日1錠服用し、寝る前にも1錠服用することをおすすめします。
ここでいう「服用する」とは、あなたの願いを「声に出して言う」ことです。紙に書くだけでなく、紙に書いてものを毎朝・毎晩必ず声に出して1回言ってみましょう!
★ How 【どのように】
いかに、あなたらしく工夫をするのか?すべての成功は「How」から始まる!
成功するには、自分がしたいことや、やりたいことがあるのですが、それを成し遂げるためには、やはり多くのヒントやモデルがいるのです。これが「How【どのように】」なのです。
レベルは違いますが、この私も多くの偉人をヒントに真似ています。真似ることに躊躇しない!ことがビタミンH「How」ではまず重要なのです。
★ Help 【助ける】
(あなたから先に)世のため、人のためにあなたができるこ「いいこと」をする。どんなささいなことでもいいから、「一日一善」をする。
◇喜んでほかの人を手助けする
一時的な成功を手にしたら、その成功に甘えないことが人生では重要であることに、私は30代半ばごろから気がついていました。<略>
やはり、長い期間にわたり、すばらしく充実した人生を送るための最高の教訓の1つは、「成功を追い求めていた」人生から、「意義を見出すことにささげる」人生に向上させることなのです。
★ Hospitality 【思いやり】
(たとえ空いてから嫌われてもかまわないから、相手のために喜ぶことを)心を込めて、厚くもてなすこと。老婆心。思いやり。【成功・幸せ】が長く続くために、もっとも重要な心の姿勢。
あなたはホスピタリティとはどんなものだと思いますか?わたしは、「ホスピタリティとは心の提供」だと考えています。<中略>
あなたは「自利利他円満の功徳」という言葉を聞いたことがありますか?『空海!感動の人生学』にもあったのですが、この言葉の意味は「他人に利益を与えようとする心の行をすれば、自分に利益が返ってくる。これを『自利利他円満の功徳』という」と紹介されています。
ここでいう、「利他の心」とは「仏の心」だそうです。
【感想など】
本書は非常にシンプルにまとまった成功本ですね。
ワタクシ成功本が大好物ですので、沢山読んできましたが、だいたいこのジャンルって2パターンに分かれるような気がしてます。
一つは「あれもやりなさい、これもやりなさい」とやるべきことを詰め込み過ぎる本。
そしてもう一つは「願えば叶います」系の「えっ、それだけ?」といった単純すぎる本。
その点本書は必要最低限に項目を6つに絞った点。
そして実行しやすい点で非常に好感が持てました。
さて、その6つのビタミンHの一番最初に、著者は「History【自分史】」をあげています。
まず「己を知る」、これにはワタクシもおおいに同意。
成功するための条件にはいろいろありますが、そのひとつに「継続する」というのがあります。
そして「継続する」ことができるのは、「自分の好きなこと、自分に向いていること、得意なこと」であることが望ましいのは言うまでもありません。
しかし、この「自分の好きなこと、自分に向いていること、得意なこと」というのは、意外と自分ではわからないものなんだと最近気がつきました。
そういった場合、“ジョハリの窓”でいう「盲点の窓」、つまり他人の意見に頼るという選択肢もありますが、やはり他人から「お前はこれがむいてる」と言われて「はいそうですか」とはすぐ納得できないもの。
そこで、【自分史】を書いて、「自分はどんなことに興味を持って生きてきたのか、どんなことに時間をたくさん裂いてきたのか、どんな時に最高に喜びを感じたのか」を分析し、自分で納得することは大いに意義があると思います。
ただ、これはいきなりだとなかなか書けないので、著者は「日誌」からスタートするようアドバイスしています。
ここで思い当たるのが「ユビキタス・キャプチャー」とか「ライフ・ログ」といった言葉でした。
当ブログでも紹介した
といった本の影響で、ワタクシもライフログなるものをはじめてみたのですが、自分で書いておきながら読み返すと発見の多いこと多いこと。
奥野氏もライフ・ログの効能として「自分を知る、理解する」ということを言われていますので、「成功」を目指す方で自分の挑戦するべき分野が決まっていない人は、まずはライフ・ログを書きはじめることをおすすめします。
そして、もう一つおおいに共感した部分。
本書に6番目にあげられたH、「Hospitality【思いやり】」ですが、この章で紹介されている「感謝の日記」は今日からライフ・ログに書き込んでいきたいと思います。
感謝しながら、傲慢になることも、うぬぼれることもできません。
己を知り、周囲に感謝。
これが成功への道のスタートであり、いちばんゴールを近づけるポイントかと。
シンプルで実践しやすいメソッドやエクササイズが魅力の一冊。
年始に読むのにぴったりです。
本書はマガジンハウス、平城好誠様より献本していただきました。
ありがとうございました。
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