今日ご紹介するのは、いつも、ついつい読んでしまう中谷彰宏さんの本
このタイトル最初に見た時に、
「“あの人”って中谷さんのこと?」と思わせるぐらい中谷さんにぴったりのタイトル。
だってそうでしょう
本書にも書いてありますが中谷さんの著作は20年で800冊ですよ!
日本どころか世界中探しても、これほどハイペースで本を出しつづけている作家さんていないですよね。
そんな中谷さんが書いた“やる気”をテーマにした一冊。
これは読まずにいられません。
「なぜ中谷さんはいつもやる気があるのか?」
その秘密を探るべく、一流への道スタートです。
【目次】
まえがき
やる気は、好き嫌いだ。だれもが、やる気を持たなくていい。
第1章 徹底的にやるとやる気がわいてくる
1つの仕事を徹底的にやることで、次に進める。
結果を、期待しすぎない。
第1弾がはずれても、第2弾、第3弾を繰り出す。 他
第2章 「やる気」を習慣化する具体的な方法
具体的に考える。
現場まで歩く人は、やる気がある。
大股で歩くから、やる気がでる。 他
第3章 脳が活性化した時に、やる気は生まれる
アンケートの一番いい部分を読む。
笑顔で聞くと、面白くなる。
脳が活性化しているときに、やる気が生まれる。 他
第4章 やる気の出る人 やる気の出ない人
尊敬する人からイヤなことを勧められたら、離れる。
抜け出そうとする人を、引きとめない。
怖いと思ったら、努力する。 他
あとがき
手間のかかることほど、やる気がわいてくる。
【ポイント&レバレッジメモ】
◇1つの仕事を徹底的にやることで、次のアイデアが浮かんでいく。これは、呼吸と同じです。 ⇒ やる気がわいてこない人はセーブしている。ペース配分をするから次のエネルギーがわいてこない。
◇やる気はテクニックではない ⇒ テクニックは「覚える」、根っこは「気づく」
◇やる気のある人は徹底的なことを淡々としている。 ⇒ 徹底的なことを必死にやっている人は続かない。
◇好きなことしか習慣化できない。最悪なのは、嫌いなことを習慣化すること。
◇やる気を出すためには、やる気のある人と会うこと。 ⇒ やる気のない人は、やる気のある人が嫌い。
◇やる気のある人は、自分のやりたいことをやるために、出世している人のごまのすり方を必死で学びます。やる気が出てくると、ごまくらい軽々とすれるのです。
◇ゴールになる人とは、追いつけない人のことです。
◇やらなければならないことだけで、人生はパンパンに忙しくなって時間不足に陥ります。 ⇒ やりたいことをやっていると、逆に時間的に余裕が生まれます。
◇「まわりにすごい人がたくさんいる」と言う人は、やる気のある集団に飛び込んでいます。「ろくでもないやつばかりだ」と言う人は、自分がその環境を選んでいるのです。
◇相手のためではないのです。自分のために、大きな声ではっきり挨拶すると、やる気がわいてくるのです。 ⇒ 相手は、やる気を「熱意」と言う言葉にかえて受け取ります。
◇面白くなくても笑う。「前笑い」する。 ⇒ 前笑することで、やる気のテンションがどんどん上がります。
◇ミスでショボンとすると、ミスというテロリストの思うつぼです。 ⇒ 勝つ人はミスを乗り越える。ミスに対して「すばらしい」と拍手したら、ミスと対等どころか、ミスを上から目線で見ることができます。
◇やる気がわく時に体に起こる現象・・・①温かくなる、②やわらかくなる ⇒ 首を温めるとリラックスして、頭が活性化する。
◇本来、学習でモチベーションが下がることはあり得ません。モチベーションのない学習は学習ではないからです。
◇自分の脳とやる気を信じることが大切です。 ⇒ やる気君と手と手を取り合って「お互いしんどい時もあるけど、頑張っていこう」という姿勢が大切。
◇勝負が終わってもやる気が継続していることが、最大の勝利です。 ⇒ 勝っても負けてもやる気の出てくる人が、運気の上がる人です。
◇あきらめないことが、相手には最大の脅威 ⇒ 敵・運命・神様と戦う時に、諦めないことです。
◇やる気にはスイッチがある。一つの方法は、やる気の出る服に着替えること ⇒ やる気の出る服は、自分の姿勢が良くなる服。姿勢が良くなると、必ずやる気が出てくる。
◇すべての判断や決断の基準は「自分の憧れの人に見られて恥ずかしくないか」 ⇒ 不思議なことに、あこがれの人を基準にすると、すべての人から学べるようになる。
◇怖いと思ったら、努力することです。努力には、①常日頃の努力、②その運を生かす努力の2通りある ⇒ 「常日ごろの努力」のレベルが10なら、「その運を生かす努力」はさらに20に上げること
◇やる気は、常に長期的な考え方を持った方が勝ち ⇒ 「やってみる」ではなく、「やり抜く」「やり切る」そして「止めないこと」が大切。
◇目標を見つける方法は、前にやっていたことをやりきること ⇒ 1つやりきると、全く違う景色が見えてきて、次の目標が勝手にポンと出てくる。
◇自分の成長の実感は「自分ができるようになった」ではなく、「上には上がいる」ことを知ることです。
【感想など】
◇どんな成功哲学を読んでも、読んだことを継続して実践できるかが一番大事。
そしてその行動のみなもととなるのが“やる気”です。
でもこの“やる気”を継続して出す、モチベーションを維持するということが本当に難しい。
現実の社会では理想とあまりにも違い過ぎるシーンと数多く出会うものです。
本書の冒頭部分は次のような言葉で始まっています。
この本は、3人のために書きました
①ここ一番でやる気を、出したい人。
②続かないやる気を、冷めないようにしたい人。
③へこんだ気持ちを、やる気モードに、切り替えたい人。
一瞬、「ワタクシのこと?」とギクッとしましたが、ほとんどの人が上の三つのどれかに当てはまりますよね。落ち込むこともなく、冷めることもなく、ずーっと高いモチベーションを維持している人なんてそうそういないし、そんな人はとっとと成功しているでしょう。
◇中谷さんの本はどの本も、非常に口当たりの優しい文章で書かれているのが特徴。
だからついつい読んでしまう。
読んだあと、心地よさと元気を頂けるんですよ。
でも、そういったやさしい文章の中でも、面白い言い回しやちょっと毒のある文章もあって、それがスパイスとなっていたりします。
例えば、本書なら
三流校の「死ぬほど」より灘高の「当たり前」の方が、はるかにレベルが高いのです。
やっぱり?そうですよね。
わかっているけどハッキリ言われると・・・
それからワタクシ的にグサッと心に突き刺さったのが
テクニックは、根っこからわいてきた1つのアウトプットにすぎません。<略>
方法を聞きたがる人、自己啓発書ばかりを読む人は、ノウハウコレクターになります。
ノウハウコレクターは、やる気のない人が多いのです。
そもそもやる気のエネルギーのはけ口が間違っています。
一緒にいても面白くありません。
ノウハウはたくさん持っているのに、それを人生に活かしていないのです。
おっしゃる通りでゴゼエマス。
ノウハウコレクターでゴザイマス。でも、やる気はちょっとぐらいはあるのですよ・・。
そして思わず「居る居るこういうヤツ!」と叫んでしまったのが
「やる気が出ないんです。どうしたらいいですか」と言っている限り、答えは永遠に出ません。<略>
「なんとなく」「なんか」がやる気の出ないもとです。
職場の若手でいるんですよ、「やる気が出ないんですよ」と言ってくるヤツ
頼む、やる気無いのが染るから言ってこないでくれ!゛(`ヘ´#) ムッキー
ワタクシ的にツボだったのが
例えば、私のデートで女性を笑わせたいレベルは、東京の人とは少し違います。「うふふ」ではなく、「鼻から牛乳」のレベルです。
ハハハ、中谷さんのような男前が話してみると三枚目で面白いなんて、そりゃあモテるでしょうね。
ワタクシもデートでは、いかに笑わせるかに執着してしまうタイプです。関西文化圏の人間ですから。
それはさておき、
優しい文章で心地よく読める、そのうえ20年で800冊書いた著者ですから説得力がある。
そんな中谷彰宏さんの“やる気”の出し方、高め方の学べる本。
ちょっと最近お疲れ気味の方、夢を見失っている方、
この週末にコーヒーでも飲みながらゆっくり読んでみてはいかがでしょう。
たぶん、読み終わる前に体がウズウズして行動をはじめてしまいますよ。
【関連書籍】
著書が多すぎて関連書籍をあげるのに苦労しますが、イイトコドリを狙うなら
【本で学んだことを実践しよう】
この本から学んだことでまず実践するのは
モチベーションを上げる方法の一つは、休むことです。
しかも、ずる休みです。
ずる休みは自主的な意思です。
の部分。
ええい、休んじゃえ!
すいません、ウソです。 m(_ _”m)ペコリ
やる気を出すために自分から元気よく挨拶をしよう。
これはすぐにできますよね。