久しぶりに勉強本をお送りします。
と、ブログで紹介するつもりで読み始めたのですが、
この本には期待を裏切られました!
もちろんいい意味でですよ。
中身が濃く、著者の思いが詰まった本を読ませていただいたという感じです。
そしてこの本、
100年に1度の危機といわれる今、
経営者はもとより、ビジネスパーソンは読むべき本だと弾言、いやいや、断言させていただきます。
やっぱり勉強しかこの危機を乗り切るすべはないのではないでしょうか・・・・
【目次】
第1章 勉強と仕事の上昇スパイラルを生む 「アウトプット勉強法」
「とりあえず英語!」は危険信号
「続かない勉強」は「必要ない勉強」と見切る
三日坊主は「三日分は勉強したんだ」でOK 他
第2章 自己管理こそシステムに任せよ
「スクリーンアウト」で先取り時間術
締め切りタスクは「かたまり時間」に、習慣化タスクは「細切れ時間」に
「メチャクチャ長い一通のメール」で頭をすっきりさせる 他
第3章 アウトプットありきの「読む習慣」
「アウトプットの場」を決めてから読む
本は「全部読まない」前提で買え!
成果につながる本選びの「三つのパターン」 他
第4章 日記はディテールにこだわれ
「記録を残した人」が偉人になる
日記を「伝説のデータベース」に進化させる方法
毎日を「書きたいトピックス」で満たす 他
第5章 メモのカギは「データ化」と「紙」の使い分け
メモは「聞いてますよ」のサイン
メモしたら頭はからっぽ、「考える」に集中できる
「ペーパーレス」と「スタック禁止」で効率を上げる 他
第6章 打ち出の小槌は「縦」に振れ
成功者は首を「縦」に振る
「人づきあい」と勉強のスキルは比例する
足りないスキルを補う「他人活用勉強法」 他
第7章 仕事頭のいい人を見抜くポイント
「プロの虎の巻」を盗め!
仕事頭のいい人は「成功の再現性」がある人
結論ファースト、理由セカンド 他
【ポイント&レバレッジメモ】
◇「とりあえず英語を勉強しよう」という漠然とした理由で飛びつく人は、未来の自分に投資しているのではなく、「保険」をかけているにすぎない。
◇「プライベートの空いた時間でやろう」という副業感覚の勉強で身に付けたスキルは、本気で勉強し、アウトプットの場が多い人のスキルに劣り、実践では使えない。
◇大事なのは、その勉強を通して成果を上げること。やっていてもすぐに飽きてしまうものは、たいがい、アウトプットするべきものが明確に定まっていない。
◇「つぶしが利く」という言葉は実は危険な言葉 ⇒ どこへ行っても全く同じ仕事しかしないことを意味する
◇知識や理論を「広げる」のではなく「深める」、それが勉強の本質
◇先行投資にふさわしい勉強とは自分の「今携わっている仕事」に直結している勉強 ⇒ 自分の足元を掘り下げるように勉強していけば、勉強すればするほど仕事がはかどり、成果もあがり、評価も上がる
◇「真空時間」・・・勉強することがあろうとなかろうと、誰にも邪魔されず集中できる時間を、一日の中で最低でも一時間は、とにかく先に確保してしまう。
◇「勉強のための真空時間」に最適なのは朝 ⇒ 勉強のために「朝イチ出社」してあえて人が見ているところでこつこつ努力している姿をアピールする
◇一番新しい情報、新しいやり方を勉強していくことこそ、「後発」が前を走っている人たちをゴボウ抜きして勝つ方法。
◇「自分の人生にかかわる投資」と「人の目」という全く違う次元のものを混同しない。 ⇒ 誰の前であろうと堂々と勉強して自分の将来に投資しよう。
◇勉強は生きる姿勢につながっている ⇒ 勉強とは、自分の人生への真剣度、努力を測るバロメーター。
◇勉強している人が生き残る ⇒ 不況という名の「潜伏期間」にとことん勉強したかどうか、それが潜伏期間を終えた後に、大きな差として現れる
◇「スクリーンアウト時間術」・・・自分の勉強時間の邪魔をされないよう可能な限りスケジュールをブロックする
◇締め切りタスクは「かたまり時間」に、習慣化タスクは「細切れ時間」に
◇「コンビニジュース集中法」・・・「目の前の課題」に100%集中する。最初にきちんとプライオリティを決めておけば「次にやるべき課題」は自動的に目の前に来る。
◇本質的な目的がブレなければ、多少の計画変更はOKというゆとりをもつ ⇒ 仕事も勉強も「ライブで変化する計画」を立て、状況に応じて質と量を調整することがビジネスパーソンの必須
◇日記で成長する3つのポイント
①自分の価値を信じて書く
②書くことで「PDCAサイクル」をつくる
③「人に読ませる文章」を意識する
◇メモを取る――この仕草は、「実に興味深いいいお話だ。私は一生懸命聞いています」という無言のメッセージになるのです。
◇「メモをすることで頭の中をからっぽにする」 ⇒ 「考える」ことにリソースを集中させ、次々と新しいアイデアを生み出すために、余分なことはスカッと忘れてしまいたい
◇ライブレボリューション式「整理整頓3か条」
その1 帰宅するときに、自分の机の上は何もない状態にする
その2 配布物や宅配便、郵送物は全部、机の上ではなくて「椅子の上」に置く
その3 必ず個人用のごみ箱を空にして帰宅する
◇メンターにただ単に「教えてください」と答えを求めるのではなく、一度自分で出した結論をぶつけて、アドバイスをいただく。
◇ビジネスで求められているのは天才ではなく、継続して成果を出せる人。
【感想など】
本書はタイトルに“勉強法”とありますが、“勉強術”を扱ったハウツー本ではなく、
本来、勉強とは「アウトプット」を前提としたものでなければ意味がありません。
という考え方をベースに、
勉強に対する考え方や姿勢、またそのための環境の創り方が内容のメインとなった本です。
そのため、勉強のテクニックを求める人にはお薦めしませんが、
勉強法から始まって読書法や日記の効果的な使い方、成功法則などなど・・・
とにかく守備範囲の広い本です。
著者である増永さんの色々な思いが詰まっているのが伝わってきて、
ワタクシとしては、かなり読み応えとお得感のある本でした。
「応用が利く」のも良書の条件と誰かが言っていたと思いますが、まさしく本書は良書ではないかと。
さて、メインの部分は【ポイント&レバレッジメモ】を参考にしていただくとして、今回ケンシロウなみにワタクシのツボを突いてきたのは、 第3章 アウトプットありきの「読む習慣」
ビジネス書を読んでいて常々思ってしまうのが、
優秀な経営者には読書家(それも多読派)が多く、しかもそれぞれ独自の読み方やユニークなテクニックを持っている
ということ。
例えば、超並列読書法の提唱者で「本を読まない人間はサルである」(←このフレーズ大好きです)とまで言い切った
本は10冊同時に読め!―本を読まない人はサルである!生き方に差がつく「超並列」読書術 (知的生きかた文庫) (2008/01/21) 成毛 眞 |
の成毛 眞さんとか。
増永さんの読書法も、これから読書の習慣を身につけようとしている人、すでに読書好きな方や書評ブロガーなら一見の価値あり。
例えば
どうインプットするかではなく、どうアウトプットするかを決めて読書を始めれば、読書の習慣は確実に身につきます。
という考え方。
ワタクシはもともと読書習慣があったのですが、ブログに書評を載せるようになってからさらに読書量が増えたし、読書の質も上がったと思います。
それから読書術で
多読派の方が必ず、「全部読まなくてもいい」と言われますが、ワタクシ今でもこれが苦手。
フォトリーは「必要な部分を探しながら読む」ような読み方、つまり飛ばし読みのような読み方をするのですが、ワタクシの場合ついつい読んでしまうのです。
そんなワタクシが今回「オオッ!これだ!」と目から鱗だったのが
引き算読書術①「上半分」しか読まない というもの
文字通り、ページの下の方は無視して、上の方だけを目を右から左に横にだけ動かしていくという読書法。
大丈夫なのかと思うのですが、
ビジネス書のなどの場合、大事な部分はほとんどページの上半分にあります。
のでOKだそうです。
これいただきました!TTP(徹底的にパクる)させていただきます!増永様ごちそうさまでした!
また、後半では成功哲学的な内容が多いのですが、ここもオススメですよ。
特に、“打ち出の小槌”の話は納得。
「そうそう、成功者ってそうなんですよね。うんうん。」とワタクシも打ち出の小槌になっておりました(笑)
そんなこんなでいろいろてんこ盛りの一冊。
是非読んで、
「本業や手がけている仕事の勉強をする→仕事の成果が上がる→まわりの人から感謝される→もっと勉強したくなる」
の勉強と成功のスパイラルに乗って上昇しましょう!
ライブレボリューション 八木麻美様より献本していただきました。
学びの機会を与えていただいたことに感謝いたします。
【関連書籍】
今回は増永寛之さんオススメの「いざというとき役に立つ」メンター本を3冊紹介します。
人間関係、人間心理に悩んだら
会社の利益を考える本
会社が目指す方向性を考える本
【管理人の独り言】
来週末の水野俊哉さんのセミナーに向けていろいろ準備中です。
切符の手配やらホテルの予約やら、何を着ていこうかとか(←デートでもあるまいし)
そんななか気がつきました!
「名刺がないぞ!」
ブロガーとして人と会うのは初めてなもので、プライベート用の名刺をつくっていませんでした。
ん~どうしよう、業者に頼むかパソコンでつくるか、思案中です。