シリーズ第2弾。
今回も兄貴節炸裂!今回は必殺技、兄キックも登場!?
【目次】
まえがき
�細く長くは不成功への呪文
�未開の地に乗り込むことで初めて開拓者と呼ばれる
�追従を許せ。追従するものが増えれば増えるほど、己の道に間違いはないものである
�ピークを保て。維持することで普遍化する。
�違いに気づけ。違いに不思議を持つことで道は開ける
�思い立ったが吉日。自らの思いに疑いなし
�贅沢から自分を取り戻すことで、目標は近づく
�他人のみならず身内にも気を配れ。身内は最強の切り札なり
�他人を不安に陥れるな。人の不安を取り除いてこそ大人の社会人だ
�善民を友に置け。友に置くことで幸運は向こうから訪れる
他
【ポイント&レバレッジメモ】
注:今回は著者が兄貴のことばを基に著者が名づけた「○○理論」と、ディープインパクトだった兄貴のことばをいくつかピックアップしました。兄貴のセリフを中心に抜き書きしましたので多少つながりが悪く読みにくいかもしれませんが平にご容赦。
★「短命理論」
「自らを短命にすることで、時間に切羽詰まった状況を自分の中に作ってまうねやんけ。だから、おれよう言うやろ?『そんな遅いことしとったら死んでまうやんけ』って」
「なんと、ほんまに死んでしまうんや」
「線香花火みたいな人生より、ボカーンと打ち上げ花火みたいな人生の方が楽しいやんけ。イケてる奴は皆、短命!」
「寿命縮めんねや。縮めれば大富豪や」
★「アリとアブラムシ大切理論」
「物事いうのは、バランスやねんな。おれとバリの人、これってアリとアブラムシの関係やねんけど、わかる?」
「アブラムシはアリに守ってもらってんねん。その代わり、アリに甘い蜜を提供してんねんな」
「そう!共存共栄や」
「おれはアリや。完全なアリや」
「共存共栄に必要なもんて何やと思う?」
「平等意識や」
「よおするに、おまえらおれに従え、って上から制圧にかかったらアカン言うこっちゃ。お互いに尊重しあう。つまり道徳・オブ・ザ・アリとアブラムシや。わかるバイジャン共和国?」
★「ダジャレッツ理論」
Q:どうすれば兄貴みたいに新しい発想を得られるようになりますか?
「その1.童心にまず戻ること
その2.ダジャレること
その3.自分を追い込むことや」
「ダジャレを言いまくることで、頭の回転が速まり、新しい発想が生まれてくる」
★人・モノ・金、すべて大切に扱え。扱わぬ者、恵まれず
「だいたい、おまえ。財布がイケてないわ。こんなキツキツ、パチパチの財布に、お金が入ってきたいと思う?っちゅう話やで」
「まず、レシート。消費を意味するものやんけ。これをお金と一緒に入れるとはどういう了見や。ほいで、このカード、これなに?」
「(耳鼻科の診察券)よく使うんか?」
「病気っちゅうのもマイナスや。金が出ていく流れを持ってる。そういうカードをお金と一緒に入れたらあかん。財布からマイナス要因を徹底的に取り除くねや」
「ほら、ゆったりしてるやろ?この方がお前、お金やったら入ってきたいと思わへんか?」
「あと、お札、もっとピシっとして入れな。折れたり曲がったりしてたら、お札かわいそうやん」
「お前、こんな精神論、金もうけに関係ないと思ってるやろ?」
「甘いな。これって完全に統計学みたいなもんで、周りの金持ちは、みんな同じようにしとった。おれも、貧乏やったときと、金持ちになってからと何が変わったか考えたら、その一つがこれやったんや」
「やってみたら早いやん。とっとこやるだけやん。そういう非科学的な奴がけたたましく儲けるねや。わかる?」
★「モラチェ・フギリチェ理論」
「おまえ、そのモジャモジャ(問題社員)に、心から礼を言うたり、褒めたり、したことあるか?」
「まず、自分自身をリセットやて。それで、相手の態度が変わったら、それでよし。変わらなかったら、その時は縁を絶てばええ。ただそれだけや」
「あのなあ、能力とか知識以前に、人的モラルがあるかどうかや。まずはモラルチェック、モラチェやモラチェ」
「よおするに、道徳心もっとるかどうかや。基本的な礼儀ができる、年上を立てる、弱い者いじめせん、とかやな」
「あと、もうひとつ、どういう奴と付き合ったらアカンかわかる?」
「不義理する奴やがな。受けた恩を忘れる奴や。そういう奴とは絶対付き合うたらアカン。ここが一番重要や」
「じゃあ、恩っちゅうのは何や?置き換えてみぃ。何をキャッチボールしてる?」
「感謝やんけ。感謝の気持ちやんけ。感謝の気持ちっちゅうのが、縁を育むねん。ようするに不義理する奴との間に縁は生まれんし育めんちゅうこっちゃ」
★「グーチョキパー理論」
「ジャンケンいうんは、御先祖様が残してくれた宝物や。世の中のたいていの現象は、ジャンケンに置き換えることで、かなりひも解ける。おれはこの置き換えを徹底的にやりまくってきたんや」
「自分のワークスに、グー・チョキ・パーのどれが欠けているのか認識すんねや。3つの要素が、均等にバランスしている必要がある。せやないと、三脚は地に立たんやろ」
「こんなグー・チョキ・パーもあるで」
「時勢、ステージ、業種のグー・チョキ・パーや。これも重要や」
「いろんなところに、グーチョキパーを見出し、そのバランスを均一に保つ。成功はそこにあるゾ」
「バランスや」
【感想など】
前作の
では本当に衝撃を受けた『出稼げば~』シリーズの2作目です。
【参考記事】: さわやかマックス!【書評】クロイワ・ショウ『出稼げば大富豪』(KKロングセラーズ)
もうね、成功本を少なからず読んできたワタクシも「この手(表現方法)があったか」ともろ手を挙げて降参してしまうほどの衝撃。
成功本でこれだけインパクトを受けたのは『夢ゾウ』以来、そして『夢ゾウ』以上に魂を揺さぶられた成功本でした。
そしてさらに衝撃だったのが、ワタクシも後で知ったのですが、なんとなんと本書に登場する“兄貴”が『夢ゾウ』のガネーシャのモデルになった方だという事実。
『夢ゾウ』ファンの方は必読ですよ。
さて気になる中身ですが、今回も“兄貴節”炸裂でございます。
そして“兄貴流成功法則”が随所に見られます。
たとえば、ビジネス書好きなら“80対20の法則”って知ってますよね。
この比率、兄貴に言わせれば
「何でも7対3やねんて。例えば、目の前に直面する仕事と、いつか役に立つかもしれない自分の幅を広げる取り組み、これも7対3や。このバランス絶対」
となるんですね。
こっちの方がしっくりくるような・・・。
それから、
「人が集まる魅力いうのは、面倒見の良さやねんて。接し方や対応が業務的であればあるほど成功はない。知ってた?」
という“兄貴流成功法則”。
効率一辺倒のビジネス界で忘れ去っている大切なものを思い出させてくれます。
これも含めて、本作で特にワタクシが感じたのは「利他の精神」
この単語、最近当ブログにやたら登場してるような気がするのですが、決して偶然ではないと思います。
最近当ブログで紹介している本というのは、世界的な不況下でも結果を残している人や企業の経営者の本が多いわけですよ。
で、その人たちの共通のキーワードが「利他の精神」なんです。
たとえば、ITバブル、ヒルズ族なんて言葉が躍った頃。
時代の寵児ともてはやされた経営者に「利他の精神」なんてありました?
「稼ぐが勝ち」なんてタイトルの本が平気で出版されてましたよね。
そういえば○○ファンドの方ってどこ行ったんでしょうね。
やはり、「お客様のため」「この国、地域のため」を第一に心がけている会社が支持されている。
不景気だけど「金で人の心も買える」なんてことを経営者が言ってた頃より、ある意味健全な世の中になったんじゃないでしょうか。
ということは、これからは“世のため人のため”をまず第一に考える人や企業でないと成功はない、ということですよね。
それを兄貴は教えてくれます。
また、本作では前作と違って、バリにわたって成功を収めている人、例えば sisi bagのナオミさん
さらに、前作を読んでバリ島ツアーに参加した人たちが紹介されていたりします。
サブタイトルのように「気がついた人は動きだした」ようです。
ワタクシも兄貴に会いに行きたいと動き出したい衝動に駆られておりますが、ちょっと心配な点も。
というのは、こういうツアーが企画されると必ず
「結局、この本はバリ島の不動産投資を誘うパンフレットちゃうの?」
と、心ない批判をする人が出現するという点。
ちょうど『金持ち父さん貧乏父さん』が
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キャッシュフロー 101 (日本語版) (2005/08/05) マイクロマガジン |
を売るためのパンフレットだったと批判するみたいに。
しかし、百歩譲って仮にそうだったとしても、本書は読むに値する本だと勝手に“弾言”させていただきます。
なぜなら本書は“兄貴が自分の経験から学んだ成功法則を自分のことばで表現している稀有な本”だからです。
成功本としての価値はずば抜けていると思います。
あと、少しずつ謎解きも。
前作では謎の人物だったリュウさん。
筋金入りのボンボンだったんですね。
そして本書のタイトルの誕生シーンなども紹介されています。
興味ある方は本書をお読みください。
定番の成功本にちょっと飽きてしまった方。
やはり日本人は日本人なりの成功法則があるんじゃないかと考えている方。
そして、成功を目指すすべての方に読んでもらいたいシリーズ最新作。
こういう本こそ大ヒットしてほしい!ワタクシ久々の激プッシュです。
【本で学んだことを実践しよう】
「カッチ理論」
「すべてのものはバランスや。いつも身のまわりキチッとしていることで、カチッとしてないとこ見抜けるようになんねや。つじつまの合わんことがわかるようになる」
「整理整頓できない奴に成功はないゾ。おまえ、自分の会社の机、本平積みやろ?」
兄貴のこの言葉にドキッ!
今日から整理整頓します!
面白そうな本ですね。
夢ゾウはとても面白かったので
この本も読んでみたいと思います。
amazonのレビューはすごいことになっていますが、
私は低評価の本の方が面白く感じるので
なおさら読んでみたくなりました。
JIRO 様
コメントありがとうございます。
Amazonのレビューは全く読まないことにしているのでどんなことになっているのか知りませんが、この本は好き嫌いはっきりわかれるかもしれませんね。
ただ、これまでなかったパターンや表現方法の本であることは間違いないと思いますよ。
ワタクシは躊躇せず激プッシュします!
ぜひ読んでみてください。