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微差力 (2009/11/24) 斎藤 一人 |
本当に暗いニュースばかりの最近。
この本は一服の清涼剤。
じんわり沁み込んで、ほんわか元気にしてくれます。
久々の一人節。ぜひお聞きください。
【目次】
はじめに
私は、自分のことを「一人さん」と呼びます
「地球は今日も回ってる」
立派はつらいよ 他そのままで、いいんだよ
不思議と感謝と、人の努力と
科学を分析すると、普通に成功 紙のひらめきを分析すると、奇跡的成功 他微差って、スゴイ!
この世は、すべて「微差が大差」
大差ねらっても、大差つかない 他一人さんが教えた精神論
成功は「人生は芝居だ」から始まる
会社の生命線、ココが分かれ目 他人生って、楽しいね
人生は、趣味でも、仕事でも、家族でも、大切なものを見つける旅
原石を磨いて宝石にする 他
【ポイント&ツイてるメモ】
★「自分の器量、大きくしたい」
人には、無限の器量がある。
もう無限大です。
人間は、この宇宙でする、頭の中で思い描いて、想像することができるのです。銀河系でする想像できるんです。
ということは、本当は、ものスゴク無限の器量がある、器があるんです。
★「四つ玉ゲーム」の法則
だから、何か商売をするときに、これは人のためにもなる、自分のためにもなる、そして、社会のためにもなるというものは、絶対、成功します。
仕事のコツって、たった、それだけです。
★10年先より一歩先
「あの人、先に行きすぎたね」
と、周りから言われるような人がいるんです。
「10年後だったら、あの人、成功するのにね」とか言われたりするんですけど、そういう人は10年後も成功しません。
なぜかというと、常に10年先に行っちゃっているのです。そういう人は(笑)。
★「空気読めない」
ところが、空気読めない人は、自分がそういうことされると怒るんですよ。「人に、ああいうことされるのは嫌だ」とわかってて、人のことはわからない、って。
そういうのは、場が読めない、空気読めない、ではなく、愛がない。
人に対する思いやりがないのです。
★自分のこと忘れていませんか?
人生、うまくいかない人はね、必ず、脳の構造を無視しているんです。
人生の成功、「守り」というものは自分から始めるものです。
自分を守り、会社を守り、お得意さんを守り・・・・・。
自分から回っていかなかったら、渦ってできない。
★修行の場
この地球という場所は、想念しながら行動を起こす、と言うか。
ここは「行動の美学の星」なのです。
★大金は天が与える
「大金は天が与える」というのです。大金は天が与えるということは、
「天が与えたくなる人は、どんな人だろう」私はそんなことを考えます。
★神様が言いたいこと
神は「自分に感謝しなさい」とは、言わないんですよ。
神が言いたいことは、こういうことです。
「しあわせになりなさい」
「明るく生きなさい」
★アマテラス発想
「アマテラス」として生きる。
これが、私の人生のテーマです。
「自分が神様だ」と言っているのではありません。
「アマテラス」として生きる、それは、あまねく人を照らすことです。
自分がいつも明るく生きて、周りを照らすのです。
★「微差が大差」
この世はどういう道理でできているかと言うと、微差が大差。
微差が大差を生むのです。
★成功の秘訣
人間界って、おもしろいですよ。
人間界は、大体同じような波動の人と一緒にいるのです。
簡単に言うと、「常にドングリの背比べ」みたいなものです。
そのなかで、一個だけ微差をつけると、ちょっと、頭一個分、上がります。頭一個分上がる、それだけで十分です。
★魅力
世の中なんでも、魅力です。
商品の魅力。
会社の魅力。
それも必要ですが、とくに大切なのは人間の魅力です。
★期待以上
すべての成功とは、期待以上。<中略>
世の中には、三つのパターンしかありません。
期待どおりは、普通です。
期待以下は、消えていくしかない。
期待以上で、はじめて、プロなのです。
★こだわる
この世の中には、微差を馬鹿にする人と、微差を馬鹿にしない人がいます。
プロは微差を馬鹿にしない人のことです。
そして、プロとは、こだわりです。
「どのくらいこだわるか」なのです。
★会社の生命線
これからは「大きくしない」つもりのところが、大きくなるのです。
どういうことかと言うと、今すでに、お客さんがいるのです。
その人たちが絶対満足するものを出せばいいのです。
それを、その人たちのことも忘れて新しい客層に目を向ける。新しい客層に目を向けても、現実に、今の人たちも満足していないのに、新しい人を呼び込んだってしょうがない。
★重続は力なり
私はとりあえずやってみる。そしてぐる―っと走って、一周してきたときには上にいます。わかりますか?要は、最初の失敗の上に乗っかるんです。
そして、また、ぐるーっと回って行って、次、次って重なりながら、上にあがって行く。これをやっていると、競争がいらないのです。
★「成功とはしあわせだ」
世の中には、まだまだいっぱい大切なものがあります。
だから、生きていると、大切なものがいっぱい増えてくるのです。
大切なものに囲まれているのが、スゴイ豊かな人生です。
大切なものが一個も見つからないより、一個でもあったらしあわせです。
だけど、もう一個、また、もう一個と増えていけばいくほど、もっと幸せ、もっと、幸せなんです。
自分が手に入れた宝、一つ一つを大切にしながら、もう一個、さらにもう一個。
そういうことをしている人は、魅力的です。
★人間は神の子
神は、人間に苦労させようとしているのではないのです。
神は、間違っていることをやめさせようとしているだけです。それは親心です。
★「何もしない」という行動
「行動しない」のは行動しないのではなく、「何もしない」と言う行動をとっている。その結果、どうなるかを学んでいるのです。
「何もしないと何も起きない」と思う人がいるけれど、「何もしないと、嫌なことが起きる」ということがわかります。
【感想など】
本当に久しぶりの一人さんの本。
すぐに飛びついてしまいました。
ただ、ちょっと今までとは雰囲気が違ってきたような。
ワタクシ個人的には、以前、一人さんが体調を崩されて伊勢神宮にお参りして治してもらった話をしてから、
日本の神様の話が出始め、少し雰囲気が変わってきたことを感じていましたが、
今回の本は顕著に変化が感じられました。
どこがどうとははっきり言えないのですが、一人さんにしてはちょっと堅めかな。
なんせタイトルが「微差力」ですからね。
「○○力」ってタイトルが今は流行だからでしょうか?
それにCDも付いてないし。 (←あっ、ツイてないって言ってしまった。CDですからね、付いてないのは。ワタクシは本当はツイてる!んですよ。)
雰囲気や話の内容がいつもよりはビジネス書らしい(?)となっています。
で、メインテーマの「微差力」。
もう、読んでいてずーっと頭に浮かんでいたのが
勝間さんの有名な
1日0.2%の改善で1年後に2倍
というフレーズ。
要するに「日々のちょっとした努力や改善」が後々大きな違いを生むということです。
ただ表現が違うだけ。
もちろん、どちらの表現がしっくりくるかは人それぞれ。
自分の仕事の成果が数字で表しやすい人は0.2%がわかりやすいでしょうし、そうでない方は微差でどうぞ。
問題は一人さんも言われているように やるかやらないか
想念だけでは現象は起きないということです。
一人さんが言うと、ややスピリチュアル系の感じがしますが、これはごくごく当たり前のこと。
「じゃあ何を毎日微差改善(←こういう言い方アリかな)すればいいの?」と言う人も多いでしょう。
そう、そこなんですよね。
このテーマは多くのビジネス書で語られるテーマですが、実際のところ業務がありすぎてどこから手を付ければいいのかわからない。
ただ、この本を読んでいてワタクシ感じたのは、「難しく考える必要はないんじゃないか。自分が思っているより仕事の改善するべきポイントは単純なのでは」ということ。
なぜか理由は知りませんが、本書では例えばなしにラーメン屋が出てきます。
ちょうど一人さんラーメン食べたかったのかもしれませんが。
ラーメン屋の改善点、微差をつきつめるポイントは3つだけ。
麺とスープとトッピング
なんかこの話深いなっと思ったのはワタクシだけでしょうか?
「お客様の満足、お客様の利益」これに直接かかわるポイントが微差を追及するポイントであるということですよね。
だからラーメン屋なら味。味は麺とスープとトッピングで決まる。この三つが最初にやる改善ポイント。
店のデザインや店員のユニフォームなどは後回し。
こういうふうに単純化していけば自分の業務で改善すべきターゲットは意外に簡単に見えてくるのではないでしょうか。
あと、ワタクシ的にすごく気に入ったフレーズがありました。
それは 「アマテラス」として生きる。 です。
「アマテラス」として生きる、それは、あまねく人を照らすことです。
自分がいつも明るく生きて、周りを照らすのです。
そんな太陽みたいには照らせなくても、ロウソクぐらいには輝いて“一隅を照らす”程度の存在にはなりたいですよね。
不況だリストラだと世間では暗い話題ばかりですが、一人ひとりが“一隅を照らす”存在になれば、この国はすごく明るくなると思います。
そしてそのためには一人さんは
この本を読んで、たった一個。
自分の成功のヒント、一個でも見つかったら、試してみてください。
たった一個でも、やると、人生、違っていますからね。
とおっしゃってます。
決して難しくない。そしてやるとやらないでは微差どころか大違い。
日本にたくさんアマテラスが登場するよう、ぜひぜひお読みください。
激オススメ!
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微差力 (2009/11/24) 斎藤 一人 |
【関連書籍】
本書で一人さんがオススメしている本
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無人島に生きる十六人 (新潮文庫) (2003/06) 須川 邦彦 |
ワタクシすぐに注文したものの現在品薄のようです。
【管理人の独り言】
すごい勢いで新刊ラッシュ
勝間さんの新刊がまたまた出ます。書景がまだですが、タイトルがショッキング?
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結局、女はキレイが勝ち (2009/12/17) 勝間 和代 |
内容はまだまったくわからないのですが、このタイトル。
早くもツイッター上では物議を醸し出しています。
「結局それ?」「それはないやろ!」「あんたが言うな(←これは失礼やわ)」などなど。
何やらまたひと悶着起きそうです。(←結構楽しみだったりする)