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ベンジャミン・フランクリン 『フランクリン自伝』 (岩波文庫)

 

フランクリン自伝 (岩波文庫)

フランクリン自伝 (岩波文庫)

  • 作者:フランクリン
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1957/01/07
  • メディア: 文庫
 

 

こんばんは、寒い日が続いていますね。
最近当ブログを訪問してくださる方が増えて本当に嬉しいです。
それに今日はコメントを書いてくださった方もいて。
昨年6月にブログ開設してようやく初コメですよ。ありがとうございます。

さて今日は、以前購入したことだけお伝えしていた
ベンジャミン・フランクリン(著)『フランクリン自伝』(岩波文庫)
についてです。

この本、おもに欧米の企業家や成功者が読むべき本として推薦されているのをよく見ます。
それに私結構歴史好きなもので、以前から気になっていました。

しかし、なぜ起業家がフランクリンを推薦するのか。
200年以上前の人ですよ!

とにかく、まずフランクリンはどんな人なのか?受験の時に使った世界史の参考書によると。

フランクリン(1706~90)ボストンの職人の子。
出版業・ジャーナリズム・政治・外交・科学の分野で活躍。
1776年~85年に駐仏大使として、その援助を得ることに成功した。
独立宣言の起草委員。
雷の正体を電気と確認して避雷針を発明。
ハーミニカの発明。
図書館制度、郵便制度に尽力・・・

一言で言うと多芸多才。職人であり、政治家であり、科学者であり、
ダヴィンチやミケランジェロと比較しても引けをとらないかもしれません。

さて、『フランクリン自伝』ですが、これね、とにかく読みにくいです。
内容ではなく、物理的に。
というのも、学生の時以来かな?久しぶりに岩波文庫を読んだのですが、
最近の大きな活字の文庫になれてしまっているせいか、活字が小さくぎっしり詰まってる感じの岩波文庫はとにかく目が慣れるまで読みにくくてしょうがない。
さらに和訳が・・・
英語の原文自体が200年以上前のものというのもあるのでしょうが、内容がすばらしいだけに残念です。

そう、内容はすばらしいです。
この本のキーワードは「勤勉」「節倹」
成功する人とはどのような人なのか、起業家とはどうあるべきなのか、随所に学ぶべきところがあります。
それに面白いのは偉い人なのに若いときの失敗も赤裸々につづっているところ。
残した業績は圧倒的ですが、けっして特別な人ではないというところが分かって親近感が持てます。

『フランクリン自伝』の一番の読ませどころはなんといっても「13徳樹立」でしょう。

【十三徳】
第一 節制 飽くほど食うなかれ、酔うまで飲むなかれ
第二 沈黙 自他に益なきことを語るなかれ。駄弁を弄すなかれ。
第三 規律 物は全てところを定めて置くべし。仕事は全て時を定めてなすべし。
第四 決断 なすべきことをなさんと決心すべし。決心したることは必ず実行すべし。
第五 節約 自他に益なきことに金銭を費やすなかれ。すなわち、浪費するなかれ。
第六 勤勉 時間を空費するなかれ。つねに何か益あることに従うべし。無用の行いは全てたつべし。
第七 誠実 詐りを用いて人を害するなかれ。心事は無邪気に公正に保つべし。口に出すこともまた然るべし。
第八 正義 他人の利益を傷つけ、あるいは与うべきを与えずして人に損害を及ぼすべからず。
第九 中庸 極端を避くべし。たとえ不法を受け、憤りに値すと思うとも、激怒を慎むべし。
第十 清潔 身体、衣服、住居に不潔を黙認すべからず。
第十一 平静 小事、日常茶飯事、または避け難き出来事に平静を失うなかれ。
第十二 純潔 性交はもっぱら健康ないし子孫のためにのみ行い、これに耽りて頭脳を鈍らせ、身体を弱め、または自他の平安ないし信用を傷つけるがごときことあるべからず。
第十三 謙譲 イエスおよびソクラテスに見習うべし

これいいですね。現代の私たちにも通用する教訓ですよね。
例えば
第一 節制 飽くほど食うなかれ、酔うまで飲むなかれ・・・これは耳が痛いです。
それから
物は全てところを定めて置くべし。仕事は全て時を定めてなすべし。とか、
時間を空費するなかれ。つねに何か益あることに従うべし。無用の行いは全てたつべし。
なんていうのは本田直之さんや勝間和代さんのおっしゃっていることと通じますよね。
ただ、
性交はもっぱら健康ないし子孫のためにのみ行い
に関しては??? まっそういう時代だったのでしょう(笑)

とにかく読みにくさを克服してでも読むべき本だと思います。
特に起業・独立を考えている人には是非一読をお勧めします。

次回に続く

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