本を耳で読む Amazon Audible 30日間無料体験キャンペーン実施中

頼むぜアニキ!【書評】金本知憲(著)『覚悟のすすめ』(角川oneテーマ21)

さあ、いよいよ明日からセリーグのクライマックスシリーズが始まります。
ということで今日はこの人に頑張っていもらいたいという願いも込めて、

 

覚悟のすすめ (角川oneテーマ21 A 87)

覚悟のすすめ (角川oneテーマ21 A 87)

  • 作者:金本 知憲
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2008/09/10
  • メディア: 新書
 

 

清原、桑田が引退しても、同い年でありながら現役のトップアスリートとして活躍する金本選手。
肉体を維持し、成績を残し続ける彼からは、野球ファン、阪神ファンだけでなくビジネスパーソンも多く学ぶところがあるのではないでしょうか。

それで金本選手の野球に対する哲学とは・・・

 

【目次】

はじめに
第一章 折れない心
 知らなかった「大記録」
 何があっても休まない
 不動のレギュラー    ほか
第二章 努力する心
 練習するのが当たり前
 コンプレックスと屈辱
 ビビりだからこそ努力する    ほか
第三章 チームプレー
 低かった評価
 星野監督の熱意
 自分が果たすべき役割    ほか
第四章 強靭な肉体
 プロでは無理だ
 今できることを着実にやる
 ガリガリだった入団当時    ほか
第五章 感謝の心
 信頼にこたえる
 感謝の心を持つ
 やらされる練習だってためになる    ほか
第六章 リーダーシップ
準備=覚悟があれば絶対に心はブレない
チームが苦しい時にどうふるまうか
「全試合出場を目指せ」    ほか
おわりに

【ポイント&レバレッジメモ】
・1シーズンで20試合くらい休んでも非難されることはない。それはサラリーマンでいえば“有給休暇”のようなもの。しかし私はサボっている気がしてしまう。出ようと思えば出られるのに出ないのは、仕事を放棄しているように感じる。

・プロとして報酬を受け取っている以上、24時間、365日、プロとしての意識をしっかり持ち続け、仕事はきっちりしたい。プロとしての責任を全うするために、身体が動く限り試合に出場するのは自分の義務であり、誇りと思っている。

・「135試合でよし」と考えてしまえば、次は「125試合出ればいい」「120試合でいい」と妥協しかねない。それが怖い。人間の気持ちは弱いものだ。

ケガをしていても、いわなければケガではない

・「練習で3割できれば試合で8割できる。5割できれば10割できる。」という信念だから無理だと思われる状態でも出場する。

集中力さえ切らさなければ、試合では決してハンデにはならない。

・自分では無理だと思っていることでも、覚悟を決めてやってみれば案外とできるもの。何事も自分で「無理だ」とやる前から結論を出してしまえば、それまでだ。

・デッドボールの後こそ、逆に向かっていく気持ちが必要だ。

・試合後に素振りをする二つのケース
 ①ものすごく調子が悪い時・・悪いところを発見し、修正する狙い
 ②特別に調子がいい時・・いい状態を身体にしみこませ、覚えさせる
当たり前のことを当たり前にやっているにすぎない。それを努力というのはおこがましい。

・“ビビリ”だったから、努力することを「やめられなかった」

・自分の経験や知識などしれたものだ。だとすれば、よいとされていることを取り入れない手はない。⇒ただし、「常識」を盲信するのではなく、大切なのは「常識」を自分で検証すること。

・いつも数年先を見据え、より高い目標を掲げてきたから努力を継続することができたのだと思う。目標に向かって努力することが普通のこと、あたりまえだという感覚になった。「習慣」になったのである。だから自分では努力と思っていない、当たり前のこととして捉えている。

・必ずしも思うような結果がでないことも多い。だが、目標のたとえ7割でも8割でも達成できればいいと考えている。それだけでも自信になるし、何とかして後の2割、3割をクリアしようと思うようになる。

・歳を重ねて成長するもの・・・それは精神力に他ならない。

・「自分が打つことでチームに貢献したい」と発言する選手がよくいる。だが、その考えは、チームよりも自分の記録を優先していると、私には思える。そうではなくて、「チームのために自分が打つ」と考えるべきなのだ。

・たがいの傷をなめあうのがチームワークではない。それはアマチュアなら美談になるかもしれないが、プロがすることではない。「あいつがやるならおれも」というふうに、全員が刺激しあうことで、戦うチームになるのだ。

・「故障とケガは違う」・・ケガとは不可抗力による「アクシデント」、故障とは自己管理の甘さが引き起こすもの

・これまでしてきた努力はこれまでの成果として現れたのであって、これからの成果はこれからの努力によって築いていかなければならない

・「適当に有給休暇をとりながら、規定打席に達すればいい」という気持ちだったら、ここまで体のことを気にかけることはなかっただろう。「全部出たい」と思ったからこそ、かえって選手寿命も延びた。

・私が男に欠かせないと考えている条件は「信頼にこたえる」ことだ。

・たとえ人から強制されてやらされる練習であってもかまわないし、十分効果はあると思う。要するに、きっかけなのだ。どういうかたちであれ、まずは「動くこと」が肝心なのである。

・どんな職業であっても、仕事がうまくいけば喜んでくれる人がいるはずだ。そういう人をもっと喜ばせようと考えれば、不平不満や愚痴を言っている余裕などない。もっと頑張ろうという気になるはずだ。その積み重ねが、結果や評価につながってくるのだ。

・常に最悪の状況を意識的に想定している。何が起ころうとも、どんな事態に直面しようとも、絶対に気持ちがブレないよう、崩れないよう、前もってそのための準備をし、覚悟を決めておくようにしている

・裏方の人たちがチームに愛情を持てるような環境を作ること、他のチームの人間がうらやむような待遇にすることは、裏方のモチベーションをあげ、レベルを上げることにつながる。そうすれば、必然的に選手の実力も伸びる。結果的には球団に還元されるのである。

・胸を張って自慢できること・・・「たとえお金にならないことでも、やるべきことを、全力でやってきた」ということ

【感想など】
いかがだったでしょうか。
ワタクシの【ポイント&レバレッジメモ】を読んだだけでもこの本が成功本だということに気づかれると思います。スポーツであろうとビジネスであろうと成功する人、結果を残す人というのは共通していることがよくわかります。

この本では、金本選手はさらりと「努力を努力と思わない」「当たり前のこと」なんて言ってますがとんでもない努力家であることはご存じのとおり。
筋トレに関して、「貧血になって半人前、ゲロを吐いて一人前」なんて言葉からも想像できますよね。

このつらい努力を「習慣化」できたのが金本選手を成功に導いた基礎であるとこの本を読んであらためて感じました。

また、ほかにもビジネスパーソンに置き換えて読むと参考になるところがたくさんあります。
例えば

プロ野球選手は体が資本。そのための費用は絶対に惜しんではいけない

というくだり、これは最近なら「本やパソコンなど自己投資にお金を惜しむな」ということですよね。

もちろんこの本はビジネスに関係なく、純粋にファンにとってはたまらないエピソードもてんこ盛り。
ワタクシが特におもしろかったのは星野さんに入団を乞われるところ

星野さんの半ば脅迫のような口説きに対して何度も断ったそうですが、

女性にモテる秘訣はマメなことだというが、このとき、私は女性の気持ちがよくわかった。断っても断っても、毎日しつこく「好きだ、好きだ」と言われれば、最後にはなびいてしまうものなのだ。気がつけば、私は返事をしていた。
「わかりました。お世話になります」

こういう当事者しか知らないエピソードって、ファンにはたまらないですよね。

この本を金本選手が出筆している頃は、阪神がぶっちぎりでしたので、まさかペナントレースがこんな結果になっているとは思わなかったことでしょう。
しかしこうなった以上つべこべ言っても仕方ありません。
あとがきに書かれている

今度こそ日本シリーズを制し、“日本一”の監督として岡田監督を胴上げしたい

を実現してください。

ぜひ、野球ファン、阪神ファンだけでなく広くビジネスパーソンに読んでもらいたい一冊です。

 

覚悟のすすめ (角川oneテーマ21 A 87)

覚悟のすすめ (角川oneテーマ21 A 87)

  • 作者:金本 知憲
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2008/09/10
  • メディア: 新書
 

 

1 COMMENT

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA