今日ご紹介するのはあの大ベストセラー、鏡の法則 人生のどんな問題も解決する魔法のルールや、3つの真実 人生を変える“愛と幸せと豊かさの秘密”で有名な野口嘉則先生の新刊
タイトルがちょっと堅いと言いますか、とっつきにくさを感じさせますが、サブタイトルの”柔らかく燃えて生きる”に何か惹かれてしまい、しかもCD付とあって、リアル書店で即購入してしまいました。
あの、鏡の法則 の著者が渾身の力を込めて書き下ろした、どんな人生にも役立つ30のメッセージとは
【目次】
はじめに ―― 心眼力で運が開ける
第1章 人間性を高める
なぜ、あなたという存在は素晴らしいのか?
ふさわしい自分になること
人生で経験することにはムダがない
人間性モデルを見つける
人間性を高める読書法
超一流の人間の共通点
大愚に生きて、魂を込める
第2章 幸せ実現力を磨く
あるがままの自分でいられるマイタイム
心の目を開く
感謝力を修練する
言葉力を鍛える
なぜ、行動できないのか?
行動から入って心をつくる方法
第3章 柔らかく自由に生きる
人生というゲームの楽しみ方
「答えは一つ」という錯覚に気づく
困難の中にひそむ幸運の芽
私たちの悩みの本当の原因
人生を思いどおりにコントロールできるか?
第4章 すべてと調和する
競争から共創へシフトする考え方
すべての人間関係の元になる関係
人を受け入れるための大前提
共感力を高める方法
相手の感情に共感できないとき、どうすればいい?
過去の出来事から自分を解放する
ホロンとしての生き方
第5章 燃える志をかかげて前進する
自分の人生の創造主になるには?
人生のどんな状況でも実現できる価値
本物の志は受け継がれていく
私たちは後世に何を遺せるのか?
それをやるのは今しかない
あとがき
野口嘉則がすすめる「人間性を高めるための本20」
付属CDの楽しみ方付属CD「心の視力を高めるCD」内容
1. リラクゼーション
2. 内面と対話するワーク
3. 感謝のワーク
4. セルフイメージを高めるワーク
5. 人生というゲームに臨む
6. 野口嘉則からのメッセージ
【ポイント&レバレッジメモ】
・「心の目で何を見ているか?」=「意識を何にフォーカスしているか?」
・「人間はみな素晴らしい存在」・・「私たちが存在していること自体が奇跡」
・願望を実現する上で最も根本的で大切なことは、その願望を実現するのにふさわしい人間性を備えた人物になること
・「人生で経験することにはムダがない」⇒ そこに未来を開く鍵が隠れている
★人間性を高める読書法
・人間性を高める本を選ぶために
①多くの本に触れる機会をもつ ②古典や伝記を読む
・人間性を高める読み方
①目的意識をもって読む ②問いをもって読む ③著者と対話するという気構えで読む
・具体的な読み方
①効率をあまり考えずに、「自分の感性でじっくり感じ取る」⇒「著者と対話する時間」は「自分と対話する時間」でもある
②「知行合一」・・知ると同時に即実践。「実践ノート」に書き出し、定期的に自分の生き方を振り返る
③読んでよかった本の内容を人に話す。
★超一流の人はみんな謙虚
・謙虚さの源
①「おかげさま精神」
②本物の自信・・能力や地位や実績に頼らなくても、自分の存在はそのままで素晴らしい
・「マイタイム」・・生活の中で、少し立ち止まって自分と対話する時間
・「心眼力」・・心の目で真実をみる力。1日のうち1~2回、目を閉じて意識を集中する。心の目で自分や相手の本質を見、素晴らしい存在であることをイメージする。
・幸せは、求めるものではなく、今ここに見出すもの。
・感謝力の高い人は、とくに何事もないような平凡な日常においても、その中に幸せを見出し、頻繁に感謝をする。
★言葉力
・私たちは言葉の影響力を自覚して使う必要がある。⇒ あなたが生活の中で発する言葉を、一言ももらさず聞き続けている人は、あなた自身。「人間は自分の言葉に洗脳される動物」
・具体的に言葉をどう変えていけばいいか
①「否定形」より「肯定形」 ②「被害者的言葉」より「主体的言葉」 ③「悪口」より「ほめ言葉」
・私たちがなかなか行動できない理由
①行動の動機が弱い ②何から始めたらいいのかがはっきりしていない ③気持ちが整うのを待っている
・行動していると、その行動に気持ちがついてくる。
・人生を楽しむための秘訣は、人生をゲームと考えること。⇒ 勝ち負けを競うのでなく、自分自身がどこまで成長できるか、それを楽しむ「成長ゲーム」。「人生で起きる出来事や様々な出会いは、自分を成長させるための仕掛け」と考えるのが楽しむ秘訣。
・「人間は、生きる意味を求めて問いを発するのではなく、人生からの問いに答える存在なのである」(ヴィクトール・E・フランクル)
・中庸とは、その場の状況に応じて、臨機応変に最適なバランスを取っていくこと
・ABC理論(アルバート・エリス)
「私たちは、自分の人生に起きる<出来事(Activating Event)>を、自分の<ビリーフ(Belief)>を通して解釈し、その<結果(Consequence)>として感情や悩みを生じる」
・「~であるべき」とか「~であらねばならない」というような「非合理的ビリーフ」は、様々な悩みや怒りのもとになる。 ⇔ 「合理的ビリーフ」は、柔軟で、ファジーさがあり、思い通りにならない現実に対しても、柔軟に対応できる。
・「操作主義」・・自分の目の前の世界を思い通りにコントロールしようとする考え方 ⇒ 相手を尊重する気持ちや、相手に対する謙虚さを失ってしまう。
・「人間関係のテクニックやスキルさえ使えば、人からの信頼を得ることができ、人を思い通りに動かすことができる」と考える人は、自分自身の生き方や人間性を高めることを忘れ、テクニックやスキルばかりに走ってしまう。
★人間関係のもとは自己受容
・人間関係を楽しむためには、まず「ベースとなる人間関係」=「自分自身との関係」を良好にすること。
・自己受容を妨げる三つ
①他人との比較 ②減点思考 ③罪悪感
・自己受容とは、今の自分をいいも悪いもなく認めて、ゆるすこと。ただし、諦めたり妥協することではない。
・私たちにとって、全体としての社会や自然に貢献しながら、それを自らの喜びとして生きることが、ホロンとしての生き方。そしてそれが、本当の自分に戻るということ。
★主体的に生きる
・望む人生を築き上げていくためには、主体的であることが必須条件。
・受身的な人は、変えられないもの(=他人と過去)に囚われ、それに向けて愚痴や不平不満を言う。主体的な人は、変えられないものに無駄な時間を費やすことをせず、変えられるもの(=自分と未来)に向けて行動を起こす。
・主体的になるということは、相手への甘えを手放し、一人の大人として心理的に自立をするということ。“人生の被害者”から“人生の創造者”へとシフトすること。
★人生で実現できる3つの価値(ヴィクトール・E・フランクル)
①創造価値 ②体験価値 ③態度価値
・態度価値を意識して生きることによって、私たちは、美しい生き方、交渉な生き方、品格ある生き方を実践するようになる。それは同時に、私たちの人間性を高める生き方。
・志をもって生きることで、心の中に使命感が目覚め、それが大いなる生きがいになる。また、志を持つことで、大きなことを成し遂げる能力が引き出され、私たちは大きな人間に成長する。
・野心とは、己一代で何かを成し遂げようとする願望 志とは、己一代では成し遂げ得ぬほどの素晴らしき何かを次の世代に託す祈り (田坂広志)
★私たちが未来の世代に遺せるもの
①高尚なる生涯 ②この世界に幸せな人を増やす ③子育て
【感想など】
ワタクシ的な話ですが、ちょうど強欲資本主義 ウォール街の自爆とすべての経済はバブルに通じるを立て続けに読んで、人間の欲の部分を垣間見て、「なんだかなぁ」となっていたところで本書と出会ったという読書タイミング。
本当にホッとしたというか、救われたと言いますか・・・
さすがに野口先生です。
帯に「ページをめくるごとに、見えなかったものが見えてくる」とありますが、そんなに急に心眼が開くわけでもないのですが、とにかく発見と感動の連続。
とても新鮮で、読了感は、とにかくすがすがしいの一言です。
今回興味深いところがいくつかあったのですが、読書好きとしてはやはり「人間性を高める読書法」
野口先生の読書法が垣間見れて興味深い。例えば
私の場合、新しい本を読み始めるときに、まず本に対して一礼してから一ページ目を開くようにしています。この一種の儀式によって、「今から著者との対話を始めるぞ」という心境になり、わくわくするとともに、心地よい緊張感に満たされます。
一礼してから始めるなんて、まるで武道の試合みたいですね。
知ると同時に即実践の「知行合一」を実行しなければなりませんから、これから私もこの作法を取り入れてみようかと。
一礼して「お願いします!」で読書開始。読了後、本を閉じて「ありがとうございました!」で感謝の礼。なんかいいですよね。
この作法で巻末にある野口嘉則がすすめる「人間性を高めるための本20」を読めばワタクシのような者でも、ちょっとは成長するかな?
ちなみに掲載されている本のうち気になったものをあげておきます。
ん~、それにしても読んでないなぁ
それに、”48時間内に人に話す”もこれから実行しよう。
ブログにアップするまでに48時間以上かかってしまいましたが・・・
さて、本書でもう一つ触れておきたいのは付録CD
これも素晴らしいです。
ワタクシ、何気なくiPhoneにおとして、犬の散歩しながら聴いてみたのですが、不覚にも「感謝のワーク」で涙が出てしまいました。いやぁ~自然と涙があふれて、しばらく止まらないんですよ。
(幸い暗かったので誰にも気付かれませんでしたが、オッサンが泣きながら犬の散歩してるのって怪しいですよね)
このワークはお薦めです。ハッキリ言ってこのCD聞いただけでもと取れたって感じです。(←こういう発言すること自体、人間性がまだまだ?)
それに最後に野口先生からのメッセージがありまして、「知覚動考」という言葉が出てきます。
ワタクシはこの言葉の方が「知行合一」より好きですね。
「知ったら覚えながら考えながら、ともかく動け!」これも即実行!
オシムさんの「走りながら考えろ!」ではないですが、ついつい行動が後回しになる私には戒めの言葉としてぴったり。
さて、本の方に戻りますが、ずーっと読んできて、最後の最後に
私たちに与えられている時間は今だけです。
過去は過ぎ去りました。未来はまだ来ていません。私たちは、過去にも未来にも触れることができません。
今という時間だけが、私たちの自由になる時間です。そして、今を生き切る時、過去が輝きを増し、未来が開けてくるのです。
という一節があります。ウルウルしたり感動したり、やる気満々になっているところへこの文章読んだらもうじっとしていられません。
モチベーションがピークに達している。ところが野口先生、これで終わらない。
このあと、『最後だとわかっていたなら』(ノーマ コーネット マレック)という詩で締めくくりなんです。
そしてこの詩で、ワタクシ、ノックアウトされました。
CDで泣き、本で泣き、でもやる気満々になれる本。
ずっとそばに置いて何度も読み返したい本がまた一冊増えてしまいました。
対象者は選びません。皆さんに是非読んでいただきたい一冊です。
礼!「ありがとうございました」
【管理人の独り言】
あのモテる技術シリーズで長らく入手困難だった
文庫化されて出版されたようです。この本も前作同様ポテンシャル、コストパフォーマンス性ともに抜群です。
しかし・・・この本が気になるあたり、やはり人間性がまだまだかと・・・