本を耳で読む Amazon Audible 30日間無料体験キャンペーン実施中

文字数と思考の深さは関係ないと思い知らされる【書評】ちきりん(著)『多眼思考』大和書房

IMG_7044

おはようございます、一龍です。

今日ご紹介するのは私が生き方においてすごく影響を受け、目標としているブロガーさんの一人でもあるちきりんさんの新刊です。

はじめに

ちきりんさんといえば、月間200万PVをこえるこちらのサイト

を運営する人気社会派ブロガーさんであり、毎回「そういう物の見方が出来るのか」と、着眼点とか物事を見る角度とかに驚かされるものです。

そして著書もしかりなのですが、今回ご紹介するちきりんさんの本は、Twitterでのつぶやきをまとめたというちょっと変わった本です。

しかしTwitterでのつぶやきと聞いて「えっ、なんか手抜き?」などと侮ってはいけません。
まずは本書に掲載されているツイートから、私の胸に響いたものを独断と偏見でピックアップしたのでご覧ください。

ポイント

★生きること

★働くこと

★ゆるく考えよう

★ビジネス

★ぐろーばりぜーしょん

★自立&未来へ

感想

◆文字数と思考の深さは関係ない

以上、本書で気になったというか、自分の心に響いたツイートを選んでみました。

選んだツイートのテーマに偏りがあるのはご勘弁を。

「目次」の欄を見ていただければわかるのですが、テーマとしては「少子高齢化と男と女」というのもあるのですが、今現在の自分の興味関心がそちらに向いていないのと、やはり「生き方」とか「働き方」といった分野で共感するところが大きいのでこういうチョイスとなってしまいました。

それはともかく、このツイートたちをお読みになってどう感じたでしょうか。

普段からちきりんさんのブログや著書や、それこそツイートも読んでいる私ですが、ツイートを集めた本と聞いいて、正直言って「それはどうなのかな」と思っていました。

ブログなら字数に制限がないから自分の考えをしっかり伝えることができます。
しかし、140字しかない(連続ツイートもありますが)Twitterではどうなのかなと。

しかし上記の一部ピックアップしたものを読んでいただければわかると思いますが、短い文章でもしっかり問題提議できていて、自分の疑問点や考えをはっきり表現されていますよね。

というか、むしろ字数が短いほうが論点がはっきりして伝わりやすいのかもしれません。

もちろん「100時間考えたことを5分話す」というツイートのように、140字の言葉のバックにはこれまで積み重ねてきた知識や大量の思考の時間があることはいうまでもありませんが。

とにかく、本書を読んでまず感じたのは、文字数と思考の深さは関係ないということでした。

◆自分の頭で考えることが多眼思考のスタート

さて、本書のタイトルは『多眼思考』です。

それぞれのツイートは短いものですが、対象のテーマはそれぞれで、ちきりんさんの「モノを見る眼」を理解できます。

世間一般で常識とされているものや問題にもされず見過ごされているモノに対してちきりんさんによって「第2の眼」を得ることができます。

しかしそこで止まってしまってはもったいないし、だいいちそれは「多眼」ではない。
むしろこの本は「多眼思考」のスタートとしなければならない本だと思うのです。

自分の頭で考え始めることで「第3の眼」得ることができて、そうすることで「多眼思考」となるのではないでしょうか。

と、偉そうに提案していますが、実際には私はちきりんさんを尊敬しているので、考えるというよりは「うんうんそうだよね」と共感するように読んでしまいがちなのです。

でも少し疑ってかかる、自分の頭で考えてみようという姿勢を取るのが大事。
たとえそれが自分が好きな作家さんでも。

難しいんだけど、自分に身近な問題なら考える材料もありますよね。

例えば

というツイートも掲載されていました。

我が香川県が世帯平均貯蓄1位とのことですが、香川に関しては若者が都会に出てしまうからというのはちょっと違うと思うのです。

長引く不況でも高校生の有効求人倍率が1倍を切ったことがない香川県は、進学で他県に出て行く若者は確かに一定数いるのですがそれほど大きい割合ではない。

では何が原因かというと、貯蓄をせっせとするのは香川県の歴史と県民性によるものが大きいのです。

といった感じで身近な問題なら自分で考えられますよね。

まずは自分が好きなコトや知っているモノを対象に考える癖をつけていくといいと思います。

◆発信することでさらに多眼に

さて、もうひとつおすすめしたいのが、自分の考えを発信するということ。

ブログでもTwitterでもツールはなんでもいいです。
自分の考えを不特定多数の人に発信する。

「集合知」という言葉でインターネットやSNSは語られることが多いですが、自分の考えを公表してそれに対して意見をもらうことでさらに「多眼」を獲得することが出来る時代。

炎上とか怖い部分はありますが、この「発信できる」というツールを獲得しているというのは今を生きる我々の大きな特典だと思います。

これを活用しない手はないですよね。

一人の頭のなかではどんなに意識しても「多眼思考」は難しいもの。

しかしインターネットを利用すれば、多数の人で補いあうことで「多眼」を得ることが可能になってきます。

そういう意味で「多眼思考」というのはこれからの思考といえるのではないかとも、本書を読んで感じました。

そしてもうひとつ、Twitterでしょうもないことばっかりつぶやいてるけど、ちょっと使い方考えなおそう(笑)。

目次

生きること
働くこと
社会
少子化と高齢化と男と女
ゆるく考えよう
ビジネス
ぐろーばりぜーしょん
自立&未来へ

関連書籍

ちきりんさんの考え方やものの見方に触れたいならこちらの本もお読みください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA