おはようございます、一龍です。
今日は斎藤一人さんに関する本で、絶版になっていたのですがkindle版で復活した本のご紹介。
ずっと読みたかった本がやっと読めました。
はじめに
本書は斎藤一人さんの一番弟子、柴村恵美子さんが書かれた斎藤一人さんに関する本なのですが、2004年に文庫が(オリジナルは2003年か?)出版されたもので、現在では絶版となっているものでした。
斎藤一人さんのファンである私は柴村さんの著書
の3部作を先に読んで、これらの本の中で度々登場する『不思議な魅力論』を読みたくなり、ずいぶん探したのですがすでに中古品しかない状態で諦めておりました。
ところがkindle版で復活するということで、すぐに購入、やっと読むことができました。
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では早速ポイントをピッツアップ。
不思議な魅力論のポイント
★宇宙貯金貯める
宇宙貯金っていうのはとんでもない金利がつくんだよ。 俺、いろんな人から、どうしたら俺みたく成功するんですか、って聞かれるんだけれど、それは宇宙貯金をしているからなんだよ。 〝いいこと〟ばっかり起きる人っていうのは、魅力的な発言をして、宇宙貯金を貯めているんだよ。
★魅力って何?
魅力って何ですかっていうと、魅力的な発言をし、魅力的な行動をすればいいんだよ。たったそれだけのことなんだよね。
★利口な生き方
カワウソは揚子江に棲んでいるけれど、揚子江の水を全部飲もうとしないんだよ。だって、いつも水があるんだもん。
必要な分だけ飲んでいればいいんだよ。それが利口な生き方なんだよ。
利口な生き方と、すごい生き方っていうのは違うんだよ。
すごい必要はないの。何ですごいと思われないといけないの?
必要のないものをもって、何がすごいの?
それが荷物になるんだよ。そんなもの、荷物にして、ズルズルもって歩いて、使いもしないものをもって歩いて、人から恨まれるヤツはバカなんだよ。
★沸騰点を上げる
だから、沸騰点を上げるんだよ。そうしたら、奇跡が起きるんだよ。
サラリーマンだってそうだよ。一〇〇度になっちゃえばいいの。それを、
「いい就職口ありませんかね」
っていうの。
その〝いい就職口〟っていうのは、たいがいヒマで給料がよく、休みがとれて……って。そんな勝手なことをいっていると、クビにされちゃうよ。
だから、もう自分が手いっぱいだけど、もうちょっと働ける、もうちょっと……って、どれぐらい忙しくできるかなの。
で、その忙しさが見えるようじゃないとダメなんだよ。忙しさをアピールするんだよ。
ヒマなようなことをいっちゃいけないの。ヒマにしてちゃいけないの。
「もっと仕事ありませんか?」
って聞いてくるぐらいのヤツだったら、サラリーマンだろうが、何になろうが成功するの。
★自己重要感
人は自己重要感を渇望する。
渇望、飢えですよ。それぐらい人は求めているの。
お金持ちになりたいとか、いい大学に入りたい、っていうのは、自分の自己重要感を満たすためにすることなんだよ。
で、人が好きな人間っていうのは、自分の自己重要感を満たしてくれる人。
嫌いな人っていうのは、自己重要感を傷つける人なんだよ。 <中略>
人の自己重要感を傷つけて、自分の自己重要感を上げようとするヤツは、人から、
「あの人は大切な人だ」
なんて思われることはないよ。
だから、まず自分が自己重要感ありあまる人間にならないといけないんだよ。
それから、人に自己重要感を与えていくんだ。
★人は明かりの灯っているところに集まる
実際、俺たちは死ぬ三日前の人間を相手にしていないよね。だったら、今、目の前にいる人に愛を出していこうよ。それで、人の心に灯をともしていこうよ。
「私には愛はありません」
っていう人もいるけれど、それは違うよ。
俺たち人間は、神さまの愛と光でできている。
誰にでも愛はあるの。ただ、そのことに気づいていないだけなんだよ。
愛を出すって、たいしたことをするわけじゃないの。ただ、
「生まれてきてよかったね」
って、いいたいよね、って。そういうことなんだよ
★”楽しい”は楽しい考えから
「俺の〝楽しい〟はモノでも、テクニックでもない。考え方なんだ」って。
考え方が〝楽しい〟から何をやっても、どこにいても楽しいんだって。だから、一人さんと一緒にいる私たちも楽しいんだ、っていうの。
「おもしろいか、おもしろくないか、楽しいか、楽しくないかは、個人の問題、考え方なの。
よく世間じゃあ、仕事はつまらなくて、遊びはおもしろい、っていうじゃない。でも、俺はそうじゃない、って思うよ。 おもしろくない考えをもっているから、仕事がおもしろくないんだよ。あなたが、あなたの頭ン中がおもしろくないんだよ、っていいたい。」
★制約を作るのは”恐れ”
ときどき、俺は自分にこういうことにしているんだ。
『おまえ、何かを恐れていないか』
って。
人って新しいことに遭遇すると、知らないうちに恐れを生んじゃっていることがある。
限界を超えるってね、一番自分が嫌なことをやらないといけない。嫌なことだから限界を作っている。
だけど、その嫌なことにちょっと踏み出すと、限界は超えられるの。そうすると、楽しいんだな。
★”ひとつ上”の継続が一番楽
「成功への道っていうのは、上を目指さないで行けるわけがない。だけど、股を思いっきり広げても届かないところを狙って上がって行こうとしても、しょうがないんだよ。そんなことをしても、股が裂けるだけじゃないか。
だから、〝ひとつ上〟なんだよ。
人には必ず〝ひとつ上〟というものがある。そこに的をかけて勉強していけば楽なんだよ。自分の手の届くところに手をかけて、足がかかるところに足をかけて上がるんだから、無理はないよね。
で、それをやったら、また〝ひとつ上〟をやる。そうやって、ずぅーっと上を目指して行けばいいの。これをやり続ければ、死ぬまで上に行くんだ。この方法が一番楽だからね」
感想
◆簡単シンプルなブレない成功哲学
ずっと読みたかった本をやっと読めての感想ですが、まず思ったのが
「一人さんって本当にブレてない」
というものでした。
斎藤一人さんは97年にこちらの本が出て
じわじわと知られるようになり、私が一人さんを知ったのもこの本でした(文庫版を読んだので文庫化された2003年頃か?)。
当時すでに主にアメリカの成功哲学本を読んだり、中村天風にハマったりしていた私でしたが、一人さんの本を読んで
「何だこんなに簡単に表現してくれる人がいるじゃないか」
と感動。
平易な言葉と優しい語り口の一人さんに魅了されてしまいました。
それ以来ずっとファンで、以後、出版される一人さん本を読み続けているのですが、一人さんご本人ではなくお弟子さんの書いた本ということで、『魅力論』は読みそびれていました。
そして今回よんでみて、「しまった、読んでおけばよかった」と後悔。
というのも、本書は柴村恵美子さんが書いていますが、表題の「魅力論」はもちろんのこと、仕事論や人生論など多岐にわたるテーマについて「一人さんはこんなふうに言った」という感じで、一人さんの言葉をまとめてくれている本なのです。
なんか、「イエスはこういった」といった感じで聖書が書かれているの同じ感じ。
一人さんの言葉にあふれているのです。
福音書ですね。
さて、約20年前に出版された本を読んだわけですが、冒頭で言ったとおりその内容は驚くほど最近の一人さんの本と変わっていない。
当時すでに大成功をおさめていたのだから当たり前といえばそれまでですが、一人さんの成功哲学って完成されていて、以後ブレていないということを発見出来ました。
仕事を一生懸命すること
前向きでいい言葉を口にすること
愛を持って人に接すること
など、日常我々が気をつければできることばかりのとてもシンプルな内容です。
◆言葉の力を借りて魅力を高める
たとえば本書のタイトルにもなっている「魅力」についても
魅力的な発言をし、魅力的な行動をすればいいんだよ。たったそれだけのことなんだよね。
と、とてもシンプル。
もちろんその後、どんな言葉をどんな気持ちで言えばいいのか、行動すればいいのかは折にふれ語られています。
とはいっても人間ですから前向きになれない落ち込んでる時とか、どうしても相性が悪い人の前ではブスッとしてしまうもの。
そんなときは
「この人にすべてのよきことがなだれのごとく起きます」
と、人に会うたびに心のなかで唱えなさい。
そして、
「自分を愛して、他人を愛します。やさしさと笑顔をたやさず。人の悪口は決していいません。長所を誉めるように努めます」
と、自分を許し相手を許しなさいと。
ようするに言葉の力を借りて心を豊かにしなさいということです。
どんな状況でも、どんな相手でもこの言葉を心のなかで唱えることはできますよね。
心のコントロールというのは非常に難しいものです。
まずは一人さんの言うとおり、言葉の力を借りてみましょう。
それでも合わない、許せない人とはどうするか?
離れればいいんですよ。
聖人君主を目指しているのではないのですから。
◆「俺の99%は”楽しい”で、残りがまじめ」
さて、印象に残る言葉が多すぎる本書ですが、あえてひとつ選ぶならこの言葉
「俺の99%は”楽しい”で、残りがまじめ」
を選びたいと思います。
なんかいいですよね、一人さんらしくて。
でも、こういう心持ちで生きられたらしあわせだと思いませんか。
特にどうという特別なこともない日常を楽しく生きる。
楽しそうな人は魅力的ですしね。
人生苦しいことがあるのは当たり前、そこをどう楽しく生きるかで、「生まれてきてよかった」と思える人生になるんじゃないかと思ってしまいました。
それでは最後に
「一流への道」の読者に、すべてのよきことが、なだれのごとく起きますように
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