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ボブ・バーグ(著)『あたえる人があたえられる』海と月社【本の紹介】本物の成功者に共通する成功法則は”あたえる”ことだった!

おはようございます、一龍です。

今日ご紹介する本の著者の一人、ボブ・バーグは元トップセールスマン。
その経験を元に書かれた『あたえる人があたえられる』はいわゆる自己啓発書、成功哲学と呼ばれるジャンルの本ですが、タイトルから分かるように”与える”ことにフォーカスし、成功の秘訣を5つの法則にまとめています。 

今回は本書前半部分から3つの法則をとりあげて、そのポイントの一端を紹介します。

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『あたえる人があたえられる』:与えて成功するポイント

★価値の法則

本書ではノルマの達成が危なくなったジョーが、「伝説のコンサルタント」と呼ばれる謎の大物、ピンダーと出会い、成功の秘訣を学びながら成長する小説仕立てとなっています。

物語の中でピンダーは、ジョーに成功者たちを紹介していきます。

最初に登場するのはホットドッグスタンドからレストランオーナーとなり、不動産業でも成功したエルネストでした。

エルネストは成功の秘訣をこう言います。

「だめなレストランは、量の面でも質の面でも、お客様からいただく金額にぴったりつりあう食事とサービスを提供しようとする。いいレストランはいただく金額に対して、最高の質と量を提供するために最善を尽くす。
 だが、最高のレストランは、常にお客様の期待を超えることをめざす。どんな金額を払っても決して買えないような料理とサービスを提供することを目標にしている」

つまり

「あなたの本当の価値は、どれだけ多く、受け取る以上のものを与えるかによって決まる」

ということです。
これが第一の法則。

ここで、ジョーは当然疑問に思います。
そんなことをすると進んで損をして破綻を招くのではないか?

しかしエルネストは最初から「それで儲かるのか?」という問いをするべきではないとして、こう答えます。

「最初の問は、『それは人の役に立つのか?人の価値を高めるのか?』であるべきだ。もう答えがイエスなら、その次に『それで儲かるか?』と問えばいい」

そして、

「大事なのはより多くお金を払ってもらうことじゃない。より多く与えることだ。与えて、与えて、与えつくす。どうしてかって?」

「だって、そうしたいから。これは戦略なんかじゃない。生き方そのものだ。でも、そうしているうちに」

「すごく大きな利益が出はじめる」

与えることは生き方そのものだというのです。

★収入の法則

次の日に紹介されたのは、子どものためのラーニング・システムズという教育ソフトウェア会社を起ちあげたニコル。 

ニコルは第一の法則だけでは収入増えるというわけではないといいます。

「第一の法則は、あなたにどれくらい価値があるかを決めるものです。つまり、あなたが成功する可能性、どのくらい収入を得る可能性があるかを決める。でも、あなたが実際にどのくらい収入を得られるかを決めるのは、第二の法則なの」

では、収入を決める第二の法則とは何か。
ニコルは

「あなたの収入は、あなたがどれだけ多くの人に、どれだけ奉仕するかによって決まる」
「言い方を変えれば、あなたの収入は、あなたがどれだけ多くの人の人生にふれるかに比例する」

と教えます。

例えばプロ野球選手は高額の年俸を手にします。
しかし彼らの身につけている技術、速い球が投げられるとか、ボールを遠くに飛ばせるといった技術は実社会では特に役立つものではありません。

にも関わらず高額の年俸を手にできるのは、彼らのプレーが多くの人達に感動を与えるからです。

ニコルは続けてこの第二の法則の二つの特徴を説明してくれます。

その一つ目は

「この法則には二つすばらしいところがある。ひとつは、あなたの収入はあなた自身が決めるということ。額はあなた次第なんです。もしもっと成功したいなら、もっとたくさんの人達に奉仕できる方法を探す。シンプルでしょう?」

もし金銭面で成功したいのなら、より多くの人達に奉仕できる、影響をあたえることのできる仕事を選ぶということです。

好きなことを仕事にするという考え方もいいですが、収入という点を考えるならこの点もしっかり考慮したいですね。

そしてもう一つは

「あなたの収入に限界はないということ。だって、あなたが奉仕できる人はいつだってみつかるから。かのキング牧師がおっしゃったとおりよ。『人はだれでも偉大になれる。なぜなら誰でも人に奉仕することができるのだから』。人は誰でも成功できる。なぜなら誰でも何かしら人に与えることができるから、と言いかえることもできるかしら」

奉仕できる人はいつも存在します。
そして底には必ずチャンスがあります。

★影響力の法則

3人目に登場するのはトップセールスマンから財務顧問へと仕事を広げ成功を収めているサム・ローゼン。

設定の経歴から著者のボブ・バーグとかぶりますね。
この第三の法則の部分は著者自身の経験か色濃く出ているのではないかと推測します。

さて、そんなサムが教えるのは人脈についてです。

サムがいう人脈とは

「人脈というのは、必ずしも顧客や依頼主だけのことではない。私が人脈というときそれは、きみのことを知っていて、きみのことが好きで、きみを信頼する人たちを指す。そういう人たちは、きみから直接何かを買うことはないかもしれないが、きみのことをいつも心に留めておいてくれる」

「この人達は、きみが成功するために、個人として力を貸してくれる。それはもちろん、きみもその人達に同じことをするからだがね。まあ、言ってみれば、きみの個人的なファンクラブができるようなものだ」。

といいます。
そして、

「個人的なファンクラブができたら、紹介される人や仕事が次から次へと押し寄せてきて、さばききれないほどになる」

というのです。

ただし、そんなファンクラブを作るためにはコツがあると。

それは

「とにかく相手に気を使うこと。相手の利益になるように気を配ること。相手の弱点を守ってあげること。五分五分なんて忘れること。五分五分ではだめなんだ。勝ちを収めるには100%しかない。相手によってよいことをすることが自分の勝利だと思うこと。相手が叶えたいと思うことをなんとか叶えるように力を尽くすこと。ウィン・ウィンなどということは忘れて、どうすれば相手が勝てるかだけに集中するんだ。」

そうです、ここでも与えることなのです。

よく言うGive and Takeでもなく、ウィン・ウィンでもなく、とにかくひたすら相手に与え続けることなのです。

「あなたの影響力は、あなたがどれだけ相手の利益を優先するかによって決まる」

これが第三の法則です。

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『あたえる人があたえられる』まとめと感想

第一の法則も第三の法則もとにかく”与える”こと。

主人公のジョーもそうですが、見返りなど気にせず与えることに対してやはり「損するのでは?」と考えてしまいまよね。

「そんなことをしたら利用されるだけではないか?」とか、「人がいいだけでは成功できない」とか。

それに、「自分には与えられるものがない」と思っている方もいるかもしれません。

いきなりは難しいかもしれません。

ですが、本書の主人公のジョーのように、同僚に客を紹介したり、珈琲を注いであげたりといったちょっとしたことから始めてみるといいと思います。

さて、今回は5つの法則のうち前半の3つの法則をかんたんに紹介しました。

多分、この3つだけでも実行したら人生が変わると思いますが、実はこの”与える”ということを効果的にするための法則が後半の2つなのです。

この後半の2つを読むと前半の法則の”不安”に思う部分もなるほどと納得できると思います。

ぜひあなたの成功のために参考にしていただきたいと思います。

えっ、「後半の2つの法則も与えろよ」って?
それは是非本書で詳しく読んでみてください。

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『あたえる人があたえられる』目次

第1章 野心家の思惑
第2章 秘訣
第3章 価値の法則
第4章 約束を果たす
第5章 収入の法則
第6章 とにかくやってみる
第7章 彼女の正体
第8章 影響力の法則
第9章 妻の恋文
第10章 本物の法則
第11章 ついに謎を解く
第12章 受容の法則
第13章 思わぬ電話
第14章 与える人生の喜び
五つの法則
謝辞

『あたえる人があたえられる』関連書籍

今日紹介した本の著者のひとり、ボブ・バーグ氏の既刊本です。

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