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アンディ・アンドルーズ『希望をはこぶ人』ダイヤモンド社【本の紹介】少し見方を変えるだけで不安や悲しみは希望に変わる、幸せに生きるコツ

おはようございます、一龍です。

先日、逆境力を強くするための方法を説いた『なぜ、一流の人は不安でも強気でいられるのか?』を紹介しましたが、今回はあわせて読むことをお薦めしたい本をご紹介。

アンディ・アンドルーズ(著)『希望をはこぶ人』 です。

謎の老人、ジョーンズが不安や悲しみを抱えた人たちに申請の真理を説くというかたちで展開される物語。

ジョーンズのセリフの印象的だったものを読書メモとしてシェアします。

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『希望をはこぶ人』読書メモ

★谷底にいるから頂上を目指せる

 「若者よ、君がさっき批判した教えだが、みんな誤解しているようだね。『神様はみずからの意思にもとづいて人々をふさわしい場所に住まわせる』という教えについて、なぜ、どの人も、神様は自分を山頂や豪邸に住まわせるべきだと解釈するのだろうか?
 いいかい。誰もが山頂にいたがるが、山頂は岩場で寒いし、頂上に登り詰めたら、それ以上の成長はもう見込めない。たしかにそこからの眺めはすばらしいが、眺めとは何のためのものなのだろう?眺めというのは、次の目的地を垣間見せてくれるだけさ。実際にそこへたどり着くには、いったん山を下りて谷間を通り、また次の上り坂を登っていかなければならない。人間は谷底にいるときこそ、青々とした草と豊かな土の上を一歩ずつ踏みしめ、いろんなことを学んで自分を磨きながら次の頂点を目指すことができるんだよ」

★読書で得る他人の経験

若者に伝記の本を3冊手渡して

「冒険の本さ。成功、失敗、恋愛、陰謀、悲劇、勝利。すばらしいことに、どの言葉も真実だ。
 若者よ、よく覚えておくといい。『経験は最良の師』という格言があるが、そうじゃない。他人の経験こそが最良の師なんだ。偉人たちの人生について読むことで、彼らが偉人になった秘密をひも解くことができるんだよ」

★持っているものに意識を向ける

「若者よ、宇宙の法則について教えよう。正確には数ある宇宙の法則のひとつということになるが、君の今の状況にとくにあてはまる法則だから、よく覚えておくといい。意識を向けると、それは増えていく。わかるかい?」

「必要だと思っているものに意識を向けると、ますます必要性が増える。つまり、自分が持っていないものに意識を集中すると、自分が持っていないことを忘れていた他のものにまで意識を向けることになり、さらに気分が悪くなるということさ。失ったものに意識を向けると、ますます多くを失うことになる。逆に、感謝に満ちた物の見方は、人生に幸せと豊かさをもたらすんだ」

★機会と励ましは人々からもたらされる

「では、一緒にいたいと思ってもらえるような人になるにはどうすればいいかな。毎日、『まわりの人は僕のどんなところを変えたいと思っているだろう?』と自分に問いかけてごらん」

「いいかい。他人の言いなりになれと言っているんじゃないよ。しかし、影響力のある人になりたいとか、人々の共感を得たいと思うなら、いっしょにいて楽しい人にならないといけない。君に対する他人の評価はそれくらい大切なんだよ」

★不安を打ち消すために理詰めで考える

「疑念と恐怖にとりつかれると、それが現実になるんじゃないかと無意識のうちに考えてしまうもんだ。『本当にそうなるかもしれない』とか、『もしそうなったらどうしよう』という具合にね」

「そうなると、深刻な事態が差し迫っているような気がして無気力に襲われ、仕事が手につかなくなる。人間関係だっておかしくなるよ。こうして想像力を悪い方向に使い、ついに自滅してしまうんだ。君にも思い当たるふしがあるだろう。
 君のすべきことは、悪い理屈をよい理屈で打ち消すことと、悪いことが起こりそうだと無意識のうちに推測しないようにすることだ。その代わり、それが起こりうる確率を客観的に計算してみるもんだ。そうすればその確率がかなり低いことがわかって、心配の種を減らすことができるよ」

★朝起きて最初の10分間

朝起きてすぐにすることは、その日のタスクを考えることだとこたえる若者に

「なるほど。緊急課題について考えるのは当然だが、それ以外のことも考えたほうがいいね。枕元にノートとペンを置いて、起きぬけの10分間で、自分がありがたいなと思っていることを書きとめてごらん。人の名前でもいいし、物でも気持ちでも、何だってかまわない。暖かいベッドの中で眠れることや、帰る家があることも忘れちゃいけないよ。そのどちらにも恵まれずに夜を過ごしている人たちが大勢いるんだからね。君が朝食をとろうが抜こうが、食べたくても食べられない人が世の中にはたくさんいるんだよ。
 若者よ。感謝しなければならないことを書きとめるときには、広い心をもって想像力を働かせるんだ。毎日同じことを書いたってかまわない。大切なのは、それを実践することだ。考えるだけでは効果はないよ」

★生きているとうことは希望の証し

「呼吸をしているということは、まだ生きているということ。まだ生きているということは、まだ地球上にいるということ。まだ地球上にいるということは、生まれてきた目的をまだ果たし終えていないということです。
 生まれてきた目的をまだ果たし終えていないということは、人生の目的がまだ残っているといこと。人生の目的がまだ残っているということは、人生でもっとも重要な時期がこれから訪れるということ。人生でもっとも重要な時期がこれから訪れるということは・・・」

「まだ希望が持てるということですね」

「そのとおり。あなたの人生でもっとも重要な時期がこれから訪れるのなら、たとえ今がどんなにつらくても、将来、もっと笑い、もっと成功を収め、もっと多くの子供達に何かを伝え、もっと多くの友人と触れ合えると信じられるはずです。それがもっと多くのことを期待できるという希望の証しです。」

★決意だけでは何も変わらない

「5羽のカモメが防波堤にとまっている。そのうちの1羽が飛び立つことを決意した。残っているのは何羽だい?」

「4羽です」

「そうじゃない。5羽だよ。飛び立とうと決意することと、実際に飛び立つことはまったく別物だからね」

「いいかね?誤解されがちだが、決意そのものには何の力もないんだよ。そのカモメは飛び立つことを決意したが、翼をひろげて空を舞うまでは防波堤にとまったままだ。残りのカモメとどこも違わない。人間だって同じだよ。何かをしようと決意した人、そんなことを考えてもいない人とでは何の違いもないんだ。
 ところが人は、他人のことは行動で判断するのに、自分のことは決意で判断することがよくある。しかし、行動を伴わない決意は、期待してくれている人に対する裏切りでしかない。たとえば、『花を贈ろうと決めていたのに、実際には贈らなかった』『期日どおりに仕事を終えるつもりだったけれど、間に合わなかった』『誕生日にお祝いに行こうと思っていたが、結局行かなかった』という具合にね」

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『希望をはこぶ人』感想

この本の最初に登場する、両親を失い、自暴自棄になり、桟橋の下で生活しているアンディという若者。
これ、著者のアンディ・アンドルーズ自身なんですね。

彼の実体験を元に書かれたものなのです。

彼自身がある老人との出会いをきっかけに、人生を前向きに生きることで切り開いていったのです。

本書ではジョーンズは様々なことを説くのですが、一環したテーマは「見方を少し変えること」です。

逆境に出会った時、そのときは辛くて逃げ出したい一心になりますが、後から振り返ると「いい経験だったな」とか、「あの体験のおかげで成長できた」といったことってよくありますよね。

では、逆境に出会ってもがいているまさにそのときに「見方を変える」事ができ、前向きに対処できればもっと短時間で解決でき、得るものも大きいんじゃないかと思いませんか?

考えてみれば、人生において最悪なことって自分が死ぬこと以外にないんですよ。
生きている限りなんとかなるものです。

そう思って割り切るとなんだか楽になりますよね。
これがいわゆる「底打ち」だとしたら、後は希望を持って生きていくだけです。

ジョーンズが説く人生の極意とは、うまい「底打ち」の方法なのかもしれません。

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『希望をはこぶ人』目次

第1章 絶望と希望
第2章 離婚の危機
第3章 愛情の表現
第4章 不安と感謝
第5章 恋愛と結婚
第6章 老いと使命
第7章 傲慢と改心
第8章 懺悔と許し
第9章 若者の未来
第10章 希望という名の贈り物

『希望をはこぶ人』関連書籍

アンディ・アンドルーズの著書、今日ご紹介した本の続編があります。

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