おはようございます、一龍です。
再ブレークした有吉弘行さんは、毒舌なのにファンから支持され、好感度が高いです。
なぜでしょう。
今日は心理学社の内藤誼人さんの著書 『有吉弘行は、なぜ言いたいことを言っても好かれるのか?』から、有吉さんがなぜ毒舌で言いたいことを言っているのに好かれるのか、そのポイントをピックアップしてみました。
コミュニケーションが苦手な人には解決方法が見つかるかもしれませんよ。
言いたいことを言っても好かれるポイント
★先輩や上司に甘えまくれ
有吉さんは自他ともに認める”甘え上手”。「甘え上手になる」ということも人に好かれる上では非常に重要である。
「オレは前向きに「先輩ってやっぱり頼られるって嬉しいだろうな」って、そういう風に思っております。後輩に同じことを頼まれたら絶対同じことはしないですけどね。」
では、具体的にはどうやって甘えるのがいいのか。
有吉さんは「相談を持ちかけること」をその一つの例として挙げている。「人は頼りにされると喜ぶので、悩み相談をするのもいいと思いますね。しかも本当は悩んでいないのに、さも本当に悩んでいるふうに言うのが肝心。」
★反省は必要ないが、頭だけは下げておけ
「気持ちは何もてくていいから、『形式上は頭を下げたぞ』っていう仁義だけ通しておけば、大丈夫だと思うんですよ。心なんか全然入ってなくていいんです。「すいません」くらいで、謝っとけば。」
自分が悪いことをした時には条件反射的に「すいません」と言ったほうがいい。理由など考えなくていいのだ。
たとえ相手の怒りが理不尽なものだったとしても、それでも自分が悪いと考えて「すみません」と謝ってしまうのである。
もし本当に自分に責任がないのなら、そのうちにそれに気づいた相手はみなさんに対して罪悪感を抱く。
きちんとお詫びできるということは、人間としての器の大きさを示す。お詫びできる人ほど人間として大きい。そういう人の方が確実にいい印象を与える。
★10人中3人に好かれればいい
「老若男女がおもしろい番組を作ろうとしたって、絶対につまんなくなるに決まってるでしょ。」
テレビ番組をつくるときは万人ウケを狙うと絶対にヒットしないと有吉さんは言う。
どんなに人気のあるタレントだって、万人から愛されているかというと、そんなことはない。
人気のあるタレント、ミュージシャン、芸術家、俳優でさえそうなのであるから、ましてや一般人の私たちが万人に好かれるということなどは、そもそも望む方がおかしいのである。
不可能なことは最初から望まないこと。
人に好かれることで言えば、10人中3、4人にでも好かれれば十分だと考えよう。その方が人付き合いはずっと楽なものになる。
★会話は「ビジネス」と考えよ
会社の飲み会やクライアントへの接待というものは、もともとつまらないものである。なぜなら、そういう飲み会はあくまでも仕事の一環だからである。だから最初から楽しもうとしないのが正解だ。
最初から楽しもうとせず、どうせつまらないのだと思っていた方が自分なりに諦めがつくし、自分を納得させることができる。しかも仕事の一環だと割りければ愛想よく振る舞うこともできる。
「「女はつまんない話をするものだ」と決め込むことです。「女が言っていることは100%つまんないことなんだ」とわかったうえで、女の話にリアクションするということです。」この思考法は嫌いな人との付き合い方にも応用できるであろう。
「どうせあの人と話してもつまらない」
「絶対に楽しめるわけがない」
そういう覚悟で臨めばいい。最初からつまらないと思っていれば、実際につまらなくても人間は耐えられる。
★コミュニケーションなんて、いらない
コミュニケーションが苦手な人がいる。
人づきあいがどうしても苦痛な人がいる。
では、そういう人にアドバイスをしてあげよう。別に無理をしてコミュニケーションなどする必要はないと。
自分が話しかけたいときだけ話しかければいい。
それ以上のことはしなくてもいい。「話すのが苦手」なのに無理をして話そうとはしなくていいと思う。
「「コミュニケーションなんか、取らなくていい」って。人とコミュニケーション取ることって、そんなに大事ですか?」有吉さんの言葉にはとても勇気づけられる。
理系の人には文系の人に比べてコミュニケーションが苦手な人が多いが、別にコミュニケーションが苦手なら他人となるべく交わらないようにしてもかまわない。自分にとってつきあいやすい2、3人の友達とつきあっていればいいのである。
★毒舌は面と向かって言え
有吉さんは誰に対しても毒舌をぶつけていくイメージがあるが、それはマスコミが作り上げた虚像。実際の有吉さんは誰にでも噛み付いていく狂犬のような人物であるというよりは、むしろ戦略的に噛み付くべきタイミングだけ噛み付くという策士なのだ。つまり相手を不愉快にさせるような毒舌は決してやらないのである。
そんな有吉さんが心がけているのが必ず「目の前にいる相手だけをネタにする」ということらしい。「竜さんがいないときに、竜さんの悪口は言わない。それだけは絶対に守ります。その人がいない席で、その人の悪口を言うのは、それは”陰口”になるんで。絶対にやっちゃいけない。人間、陰口を言われてるのを知ったら、本気で嫌な気分になる。だから、徹底して言わない。」
★プライドは持たなくていい
プライドが高い人は人づきあいがヘタである。
ようするに、プライドは人間関係にとって諸悪の根源である。プライドさえ捨ててしまえば、みなさんはもっともっと好かれる人間になれる。もし現在、人づきあいがうまくできないな、という自覚があるのなら、1日でも早くプライドをすてることをおすすめする。
有吉さんはつまらないプライドを捨てろと指摘する。
「「世の中で一番いらないものってなんだろう?」と思ったときに、小さなプライドだと思うんですよ。」
小さなプライドを鼻にかけることほど情けないものはない。
★嫌いな人でも挨拶だけはしておけ
どんな人に対しても挨拶だけはきちんとしておこう。
気の利いた世間話などできなくていい。おもしろおかしくネタを話すことができなくてもいい。とにかく挨拶だ。挨拶だけは欠かしてはならない。
「おはよ〜!」
「いってらっしゃ〜い」
「お疲れさま〜!」
こういう挨拶をすることでどれだけ人間関係が円満になるか。ほんのちょっとの挨拶でいいのだ。大きな声で元気よく挨拶をしよう。それだけで皆さんの評価は格段によくなる。しかも挨拶するだけならそんなに手間もかからない。
「人間って、挨拶だけちゃんとしてると、「あの人ってちゃんとしているよな」って思われるもんなんで、そこはしっかり挨拶して好印象を残そうっていう小細工です。」
「「おはようございます!」って大声で挨拶するだけで、割と人って信用してくれるんですよ。嫌いなヤツにだって、腹の中で「バーカ」って思ってりゃ、できますしね(笑)。」
感想とまとめ
まず最初にお断りしておくと、僕はほとんどテレビを見ないので、元猿岩石の有吉弘行さんが再ブレークしていること、毒舌が受けていることは知っていますが、実際の狩れば番組を見たことがありません。
ですので彼がどんな芸風で、どんなテクニックを使っているかは、この本で読んだ以上のことは全く知りません。
ただ、書かれている内容から、自分も人生経験の中から「そうでないかな」と共感できる部分を、今回はピックアップしました。
その中でも特に大事と思うのが「小さなプライドを捨てろ」というもの。
ここで注意して欲しいのはあくまで”小さな”をつけた点。
本当に大事な”自分”を捨てろと言っているのではありません。
ただ、しょうもないこだわりとか、メンツとかを気にするなということ。
私の身の周りを見渡してみると、大物ほど小さなプライドにこだわっていないなと常日頃感じさせられます。
逆に中途半端に偉い人、権限のある人ほどしょうもないことにこだわるし、人間が小さい。
周りも付き合い辛いし、本人も人間関係しんどいんじゃないかなと思ってしまいます。
必要のないこだわりは捨ててしまった方が、もっと軽やかにのびのびと、そしておもしろおかしく人生を楽しめると思うんですが、皆さんはどう思いますか?
そんな風に、人生をもっと気軽に、特に人間関係を楽にしたいという方は本書はオススメです。
やっぱり今後もテレビは見ないけど、本書に書かれている有吉さんの人間付き合いの仕方は大いに賛成します。
◆まとめ
・みんなに好かれる必要はない
・無理にコミュニケーションはしなくていい
・陰口は言わない
・小さなプライドは捨てる
・挨拶だけはちゃんとする
本書はイースト・プレス社、畑様から献本していただきました。
ありがとうございました。
目次
はじめに ネダティブでも人生がうまくいく「逆転の心理術」
第1章 有吉流「逆転の人間関係術」 なぜ有吉弘行はホンネを見せても嫌われないのか?
第2章 有吉流「逆転の恋愛術」 なぜ、有吉弘行は自然体でもモテまくるのか?
第3章 有吉流「逆転の会話術」 なぜ、有吉弘行は毒舌でも人に好かれるのか?
第4章 有吉流「逆転の仕事術」 なぜ、有吉弘行に大量の仕事が殺到するのか?
第5章 有吉流「逆転の人たらし術」 なせ、有吉弘行は大物にかわいがられるのか?
おわりに 人生は「素直にまねるか、まねないか」で決まる
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