おはようございます、一龍です。
今日ご紹介するのは僕の大好物ジャンル、成功本。
Facebookで月間リーチ数250万、人気サイト「成功する人の考え方」の主宰者でもある加地太祐さんの『成功する人の考え方』です。
数々の「成功する人の考え方」が紹介されているですが、この中から気になった”考え方”をピックアップしてみました。
成功する人の考え方のポイント
★学びとは自分の状態
学びの本質は、学問の種類や教師の質ではなくキミの学ぶ状態だ。
どんなに優れた学問や教師を目の前にしても、キミが授業中に寝たり、休んでしまっては優れた学問は手に入らない。
しかし、どのような種類の学問でも、キミが何かを学ぼうと思えば、必ず得るものがあるだろう。
つまり、学びとは相手の質ではなく自分の状態を言うのだ。キミが成功する人を目指すなら、常に自分以外の人間を師と思わなければならない。
相手がたとえ子どもであっても、後輩であっても、キミが本物であれば必ず学びは訪れる。だから、僕は常にこの言葉を意識する。
「学びが本物であれば、師はどこからでもやってくる」
★友人の質で未来は100%決まる
聖人であるブッダはある時、側近のアナンにこう尋ねられた。
「頭が良く、自分を指導し導く仲の良い友人がいるなら、その友人の力で成功は半分はなし得ることができると思うのですが、ブッダはどうお考えでしょうか?」ブッダはアナンにこう答えた。
「アナンよ。半分ではありません。良い友と出会い、良い友と過ごし、良い友と互いに高め合うことができれば、完全に成功できるのです」成功する人を目指すなら友を選び、ともに選ばれる人間になるべきなのだ。
★この世に生きるすべてのものに共通する法則
この世には、成功する人が確信している「天地自然の法則」というものがある。
それは、生物が生きていくうえで重要な要素であり、
人間もこの法則に従って生きている。
その法則とは次の文である。
「この世のすべての物(者)は、自分が一番大切で自分を大切にしてくれる所に集まる」
君が成功する人として成長していくためには、多くの人に好かれる必要があるし、
顧客の心理を誰よりも理解する必要がある。
新しいビジネスを起こしても、必ず発展する法則を身につけなければならない。
★孤独が最上の思考を生む
僕らは孤独の瞬間に初めて自分を感じることができる。
先哲は、僕たちにこんな言葉を残している。孤独を感じることができて、初めて自分は他人との違いを理解する。
だから僕らは孤独を使いこなし、最高のものを生み出さなければならない。
最上の思考は孤独のうちになされ、最低の思考は混乱のうちになされる。
★鳥肌が立つ瞬間を大切にせよ
君が何かに志を立てて成功する人を目指す時、必ず様々な学びを求め始めるだろう。
そして素晴らしい学びと出会った時、
心から感動し「鳥肌が立つ」経験をする時が来る。
その瞬間を絶対に大切にしてほしい。
なぜなら、キミの内側にある何かが反応して、鳥肌が起こっているからだ。
師は、僕にこのような事を教えてくれた。「何か素晴らしいことを聞いて鳥肌が立った時、それはキミ自身が天と繋がった証なんだよ」
誰かの悪事を聞いて鳥肌が立つことはありえない。
鳥肌が立つ時は、
キミの過去からの遺伝子と内側の魂が反応して起きている現象なのかもしれない。
★礼儀の本質は心
「礼儀の本質は心だ」
この心が良くないと、心臓の鼓動さえ無作法な音を立てる。
もちろん、長く生きていると、世間で大物と呼ばれる人とも出会うだろう。
そんな時、緊張する必要はない。
もし、過度な緊張が生まれる原因があるならば、それは、キミの心がそうさせるのだ。
キミの心の内にある必要以上に自分をよく見せたいという気持ちが、心拍数や汗にまで表れる。
必要以上にべらべらと話すのも、声のボリュームが上がるのも、思いついたことを考えもなしに話すのも、すべては、自分の心が無作法を生み出しているのだ。「成功する人は礼節を武器にする」
別にお世辞など要らない。日頃の生き様と、相手に応えようという純粋な気持ちが、キミの礼儀に磨きをかけ、多くの大物の心を自然に捕らえるのである。
★惑わされない
史上二人目のトリプルグランドスラムを達成したプロゴルファーのタイガー・ウッズは、次の言葉を残している。
他人の期待に耳を傾けないことだ。
あなたはあなた自身の人生を生き、自分自身の期待に応えるべきである。多くの人は、他人にどう思われるのかに心を奪われるあまり、本来の能力を出しきることができない。
しかし、成功する人は、常に自分がどうなりたいのかを問い続けている。
★目標と目的
多くの人は、目標と目的を同じように考えて生きている。
しかし、成功する人は、その区別を明確にしている。
目的とは、最終的なゴールのことをいう。
自分の人生を使って最終的にどのように生きるのか。
有名大学に入学するなどは、目標であって目的ではないと考える。
目標とは、目的を達成するための通過点をいう。
目標には、小さなものから大きなものまであるが通過点であるから、どこに設定しても構わないと考える。
つまり、大事なのは目的である。
この目的を最終的なゴールとして考えている人間は、とても強い。
大事なことは、いつも目的にある。
内定や受験の合格などの目標で満足するような人間になってはいけない。
成功する人は常に目的を考えている。
「何のために・・・」
この一言は、人生にとってとても大きな意味をもっている。
常に目的を考え、その目的を高い次元に成長させてこそ、成功する人の考え方なのである。
感想
世の中に成功本と言われる本は数多く存在しますし、僕も大好物なジャンルなのでこれまでたくさん読んできました。
中には『思考は現実化する』のようにすでに古典的名著になっているものもあります。
そういった様々な成功本を読んできた中で、最近は「どの本も書いていることは同じだな」と感じることが多かったのですが、本書は不思議な新鮮さを感じました。
装丁の美しさもあるのかもしれませんが、外見上のことではなく、おそらく本書の文章が伝えてくる、なんというか、かっこよく言うと”魂”のようなものでしょうか。
飾らず奢らない文章が乗せてくる何かが自分を素直にさせるのか、一つひとつの言葉がストンと腑に落ち、染みこむ感じ。
こういう本は珍しいです。
著者はなぜこういう文章がかけるのか?
その疑問を解く鍵は著者の経歴にヒントがありました。
数々の不幸や愛する人との死別、人生が思い通りにならない期間、そういった”下積み”(適当な言葉が見つからなかった)をしっかり経験している方なのです。
そして極めつけが大事故。
この事故を機に
「どんな困難に直面しても必ず乗り越え成功する人になれる。傷が癒えたら、多くの人にこの考え方を伝えよう。多くの人を成功へと誘おう」
と考え、サイト「成功する人の考え方」を立ち上げたそうです。
命に関わる事故や病気、あるいは愛する人との死別など、僕は生死に関わる不幸を経験した人にしか書けない文章というものがあることを感じることがありますが、まさに本書がそれ。
そしてそういった経験をした人が書く文章はしなやかに強い。
死を知り、孤独の中で自分を見つめ、師の言葉に素直に刮目できる著者にした書けない成功哲学だと思います。
そしてもうひとつ。
本書には著者の師匠が登場しますが、この方の言葉がまた素晴らしい。
名前も明かされていませんが、こういう素晴らしい師匠に出会えるということが人生を大きく変えます。
きっと著者が引き寄せたんでしょうね。
この師匠の言葉にも注目して読んでください。
激オススメ!
本書はダイヤモンド社編集者、高野倉様より献本していただきました。
ありがとうございました。
目次
Prologue 人生は逆転できるから面白い!
Chapter1 人生をコントロールする
Chapter2 出会いと知恵の扉を開ける
Chapter3 困難を乗り越える
Chapter4 己との戦いに勝つ
Chapter5 成功する人の生き方
Epilogue 70万時間を生き抜く
ひとりごと
今日ご紹介した本を読んでいて思い出したこと。
僕にはこのサイトを始める前、大病を患って入院していた時期がありましたが、手術の前日
「もし手術が成功して元気になったら、残りの人生の半分は世のため天下国家のために尽くします。」
と誓ったことがあったなと。
あの時の誓がこのサイトにつながっているわけだけど、病院のベッドというのはなにか”悟り”のようなものを開くのに最適な場所なのかもしれない。
自分と向き合うのに一番いい場所だし、ある意味”あの世”に一番近い場所でもあるしね。
なんてことをちょっと思ってしまった。