おはようございます、一龍です。
今日ご紹介するのは、Discover21から創刊された「やるじゃん。」ブックスの第2号、『社会人1年目からのお金の教養 』です。
もうすぐ新社会人の皆様も初月給をもらう時期ですよね。
今回は新社会人が貯蓄するためのシンプルなルールを本書からピックアップしてみました。
是非参考にしてみてください。
新社会人が自己投資しながら貯蓄するためのシンプルなルールのポイント
★お金に振り回されない人生を送ろう
新社会人の皆様には、もうすぐ初月給が出るころですよね。
給料をもらうと社会人になった実感が湧いてくると思います。
それはさておき、これから長い人生、給料という毎月まとまった額のお金を手にする皆さんですが、お金には人生を棒に振る力もあることを知っておいてください。
そうならないためにも著者はこういいます。
私は、自分らしい幸せな人生、心にゆとりのある豊かな生活とは、「お金に左右されない人生」であり、「お金に一喜一憂しない生活」のことだと思っています。
お金に振り回されない自由な日々を手に入れるためにも、新社会人はまず、きちんとお金と向き合い、「お金の教養」を身につけるべきなのです。
そして、実は「お金の教養」を身につけると社会人として仕事にも役立つのです。
さらに、「お金の教養」は実生活のみならず、社会人としての能力やキャリアにもつながっています。ありとあらゆるビジネスが、お金と切っても切り離せないものなので当然ですよね。そんなわけで、お金の教養がある人は、1人のビジネスパーソンとして、会社から重宝される存在になります。
人生を豊かにするため、そして社会人として”できる人”になるためにも、お金の教養を身につけましょう。
★世の中には3種類のお金の使い方がある
自分が稼いだお金だけで生活をする社会人は、お金をコントロールして使わなければなりません。
何を買うべきなのか、何を買ってもいいのか、そして何をかってはいけないのか。
そのを判断するために、まずは
お金の使い方は「消費」「投資」「浪費」の3つに分けられる
ことを知りましょう。
消費とは、毎日生きていくうえで欠かすことのできないものです。
(消費=買ったものが払ったお金と同等の価値を持っているもの)投資とは、将来の資産形成につながるものです。自己投資も含まれます。
(投資=買ったものが払ったお金以上の価値のあるもの)浪費とは、生活に不要なものです。
(浪費=買ったものが払ったお金より価値がないもの)
社会人になっかばかりの皆さんは毎月給料が入る生活は初めてでしょう。
まずは毎月の「消費」がどれくらいになるかをつかむのが大切です。
そのうえで、将来のために、自らの成長に投資をする「自己投資」を意識して生活してみてください。
★預金通帳は「お金の管理」の通信簿
どんな生活をすれば貯蓄ができるか。まずは、預金通帳を見ることから始めます。
「貯蓄ができる生活」を送っているかどうかを簡単に見極める方法があります。
それは毎月預金残高をチェックすること。
毎月預金残高が減っているようであれば、改善しなければ生活が破綻する可能性もあります。
預金通帳をお金の通信簿だと思って、まず「優良」を取ることを目指しましょう。
そのためには
毎月の支払が発生するものは、いつも同じ日に振り込むこと。通信簿でいえば、これが「可」になります。
「良」にしたいのであれば、支払日はなるべく月初めや給料日に設定し、その月の生活費を使う前に振り込むようにします。
「優良」を目指したいという人は、毎月発生する支払いを月初めや給料日に振り込むと同時に、自分が設定した金額を、貯蓄口座に振り込みましょう。
★面倒くさがりでも「仕組み」をつくればお金は貯まる
お金を貯めるためには、仕組みをつくることがベストだと思います。
そのためには、まずは貯蓄したい目標金額を決めましょう。
「3年後の12月にもらうボーナスの日までに200万円を貯める」といった目標金額を設定します。このように、より具体的にすることで単純に貯蓄するだけよりも、やる気を上げることができます。
しかし、目標を決めただけではお金はたまりません。
確実に貯めるためには仕組みを作りましょう。
自動的にお金が貯蓄にまわるように、生活費を使う前に、決まった金額を貯蓄へまわす仕組みにすることです。
収入が入ったら先に貯蓄をし、残ったお金で生活する。つまり、「収入ー支出=貯蓄」ではなく、「収入ー貯蓄=支出」という考え方にシフトすることです。
おそらくどこの職場でも給与天引きの「財形貯蓄制度」があると思います。
そういったシステムがなくても、銀行の自動積立定期預金を利用するなどして、とにかく給料をもらったら、使う前に一定額をまず貯蓄する仕組みを作ることです。
この仕組さえ作ってしまえば、あとは時間の経過とともに自然と貯蓄はできるはずです。
★かならずお金が貯まる「2:6:2のルール」
さて、先ほど「自己投資」を意識してくださいと言いつつ、貯蓄の仕組みを作りましょうといいました。
若い皆さんは自分の成長のためにお金を使わなければなりません。
しかし、貯蓄もしておかないと、将来自分の夢ができたとき、それを実現することができません。
ではそのバランスはどれくらいがいいのでしょう。
著者は「2:6:2のルール」をすすめています。
収入の2割を貯蓄に、6割を生活費に、残りの2割を自己投資にあてる
というものです。
たとえば、手取り額が20万円という人であてはめてみると、貯蓄額が4万円、生活費が12万円、自己投資が4万円となります。
もしも年間のボーナスが手取りで60万円、3年間昇給も減給もなかったとするならば、1年間に貯められる金額は108万円。3年間だと324万円になります。
どうですか、結構な額の貯蓄ができますよね。
東京で一人暮らしの場合、生活費を6割に押さえるのはかなりきついかもしれません。
そのへんは柔軟に設定したらいいと思います。
著者が言うには
この「2:6:2のルール」を運用するうえでは、金額のことも大切ですが、もっと重要なのは貯蓄を生活の中に組み入れること(=習慣化すること)
です。
すでに「浪費」愚せがあり、貯蓄することが難しいという人も、このルールを使って「投資」と「消費」とのバランスをうまく調整して貯蓄してみてはいかがでしょう。
感想というか新社会人の皆様へ
いかがだったでしょうか。
新社会人の皆様はもうすぐ初月給が出るころですよね。
社会人生活の始まりですから、いろいろと「消費」するものも多いでしょう。
親に恩返しで食事でもおごったら、あとはほとんど手元に残らないと思います。
とくに一人暮らしのかたは経済的にキツイと思います。
しかし、しばらくして生活が安定してきたら、今回のこの記事を思い出して、給料をいかにバランスよく使うか。
そして、自動的に貯蓄できる仕組みを作って欲しいと思います。
お金はあくまで、ツールです。
お金を貯めることが人生の目標になってはいけません。
自分を成長させ、将来の夢の実現のために使って欲しいと思います。
まぁ、たまに「浪費」もいいですけどね。
ともかく、毎月十数万円のまとまったお金が入ってくる生活というのは人生初でしょう。
気持ちが大きくなって、ほんの少しのつもりで「浪費」してしまい、気が付くと生活費がかつかつという人も多いと思います。
今回当記事では、貯蓄する方法を中心にピックアップしてみましたが、本書にはクレジットカードに関することや、将来の資産形成、年金についても書かれています。
人生で発生するお金のトラブルや、生きていくうえで必要なお金にまつわる知識を総合的に解説してくれています。
お金はあなたの人生を豊かにもするし、使い方を間違えば破壊することもあります。
新社会人のうちに、お金に関する正しい知識、良い習慣を身につけるために本書を読んでみてはいかがでしょう。
本書はDiscover21社様から献本していただきました。
ありがとうございました。
目次
CHAPTER1 基礎編/きちんとお金と向き合いたい! 社会人に必要な「お金の教養」ってなに?
CHAPTER2 まだそんな「お金の使い方」をしているの?
CHAPTER3 ダマされたくなければ「社会の仕組み」を学ぼう
CHAPTER4 トラブルから身を守る方法
CHAPTER5 実践編/やっぱりお金に好かれたい! 「お金を貯める」なら押さえるべきこと
CHAPTER6 「お金を稼ぎたい」ならやるべきこと
CHAPTER7 「お金を増やしたい」なら知っておくべきこと
CHAPTER8 応用編/誰も教えてくれない「資産」のこと
CHAPTER9 「豊かな未来」は狙って手に入れよう!
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