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新社会人が知っておきたいスーツスタイル着こなしのポイント

おはようございます、一龍です。
新社会人にとってスーツスタイルは慣れないもの。
就活スーツだけを着ていればよかった学生時代と違って、毎日の着回しも考えなければならず、面倒なものでしょう。
そんな新社会人の皆さんに今日は、「やるじゃん。」ブックスの『社会人1年目からのビジネス着こなしの教科書』 から、スーツスタイルの基本をご紹介。

これ、ベテランの皆様も意外と知らない事が多くて勉強になると思いますよ。

 

新社会人が知っておきたいスーツスタイル着こなしのポイント

★自分の体型とサイズを知ろう 

服を”着こなす”ためにはまず最初に

気を使うべきポイントは、サイズが合っているかどうか

です。

 自分にぴったりあったサイズで着ると、服は本来持っている美しい輪郭(シルエット)を描いてくれます。スーツスタイルにしろ、ジャケパン=ジャケット+パンツスタイルにしろ、自分の体にきっちりと合っていて、その服本来のシルエットが出せていれば、「着こなしている感」が自然に漂ってくるのです。

では具体的にどこの部分のサイズに気をつければいいのでしょう。

 スーツやジャケットスタイルで気にしなければならないサイズは、ジャケットは肩幅、袖丈、着丈、パンツはウエスト、パンツ丈、この5ヶ所です。

そして体格別に注意点のポイントとしては、以下のことに注意しましょう。

 筋肉質でがっちり体型の人は、全体的に体にフィットして、ウエストが絞られているジャケットを選べば、肉体美がさらに引き立てられるでしょう。痩せていてなで肩の体型の人は、体を大きく見せるために大きめのサイズを選びがちですが、だぶついた服はかえって体を貧弱に見せてしまいます。痩せ型の人ほど、肩幅ぴったり合った細身のスーツを選んだほうがいいでしょう。また身長が低めの人は、パンツを買うとき、お店でパンツ丈を短めにお直ししてもらうことをおすすめします。だぶついたパンツの裾は、かえって足を短く見せてしまうからです。

★お直しは基本。どこを直してもらえばいい?

次に購入時に注意したい点です。

 スーツというのはもともとオーダーメイドが本来の姿で、体を隅々まで採寸し、この世でただ1着の自分仕様の服を作ってもらうものでした。世の中が変わり、既製服が中心になった現在も、自分の体にあわせて最終調整し、仕上げる服であることに変わりはありません。

おそらく若い方はフルオーダーメイドのスーツを作る余裕はなく、スーツ専門の量販店や、ちょっと頑張ったとしても百貨店のスーツ売り場で既成品を購入することになるでしょ。

しかし既成品でも、できるだけ”お直し”して自分の体型に近づけるようにしましょう。
そこで、既製服のお直しでスーツを体に合わせる際の要点を挙げていきます。

 袖丈とウエストは簡単に直すことができます。袖丈の長さを確かめる方法は、通した腕を下に下ろし、手首をペンギンのように地面と水平に曲げてみることです。そのとき、手の甲に袖口が軽く触れるくらいがちょうどいい長さになります。

スーツのウエストは

ボタンを1つ締めた状態で、だぶついたりきつすぎたりしないサイズになるように背中でつまんで、調整幅を決めてもらいます。

パンツ丈は

 丈の基本は、革靴を履いてすっと立ったとき、靴の甲の上で緩くシワが入るくらい(ワンクッション)が良いとされています。ただし、最近はやや短めが主流となっているので、シワが入るか入らないかのほうがおしゃれに見えるかもしれません。

パンツのウエスト

 ある程度の調整が可能です。ただし大幅に直しすぎるとポケットやベルトループの位置などが本来の場所と違ってきてバランスが悪くなってしまうので、なるべく最初からサイズに合ったものを選ぶのが基本になります。

シャツ

 シャツは首まわりのサイズに合わせて袖丈が何種類か用意されているものです。シャツの首まわりは直しが効きませんので、まず首まわりのサイズを合わせて、その中から一番近い袖丈のものを選びます。

★一番大切なスーツの上着、選ぶポイント

 スーツには

 しっかりした肩パットを入れ、ウエストを絞って立体的な形を作る

 イギリス系と、

ボックスシルエットと呼ばれる四角いストンとした形が特徴で、肩パッドは入れず、ウエストの絞りも全く無いか、あってもごく軽い

のが特徴のアメリカ系があります。

そして、

イギリス系の流れをくんだうえで、自由に味付けされたイタリア系が、現在のビジネススーツの中心的な存在になっています。

さて、スーツ選びのポイントですが、

 スーツ選びのポイントは、衿の形とポタンの形です。
 スーツの上着のカラー(上衿)はどれも同じ形をしていますが、ラペル(下衿)の形によって、違いが出てきます。ラペルにはいろいろな形がありますが、ノッチド、ピークド、セミピークドの3種類が基本です。
 このうち、シングル(前合わせのボタンが1列)のビジネススーツであれば、下衿の先が下がったノッチドラペルが一般的です。下衿の先が上向きにとがったピークドラペルはダブルのスーツによく施されます。

ということでノッチドを選んでおけばまず間違いはありません。
ですが、職種によっても好まれるデザインがあります。

新入社員研修で服装等や身だしなみの教育をしっかりする会社もあるでしょう。
上司や先輩のアドバイスも聞いて参考にすることをおすすめします。

★実は大事なパンツのシルエット

スーツのイメージは、第一に上着で決まるのは間違いありませんが、実はパンツ選びもとても大切です。
なぜなら、パンツの形は上着よりも選択の巾が広いからです。

 まずタック(パンツの前側に入れられたヒダ)入りか、ノータックかという選択肢があります。ノータックのパンツは腰回りがすっきり見え、一般的に裾までまっすぐな細いタイプのものが多いです。重心が上半身寄りになり、活動的な雰囲気になります。足が長く見えるのもこのタイプです。若々しい印象を与えたい場合は、ノータックのパンツを選択するのが良いでしょう。

逆に落ち着いた印象を与えてたいときは

 一方のタック入りパンツには、ヒダの数によってワンタック、ツータックの選択肢がありますが、いずれも腰まわりがゆったりしていて、裾まで太めの輪郭になります。重心が上半身と下半身にバランスよくかかり、落ち着いた雰囲気になります。

しかし、最近は全体に細身の形が好まれてる傾向が続いています。
そこで

 パンツの形をさらに詳しく分けると、全体的にほっそりとしたパイプステム、ややゆったりとしたストレート、腰から裾にかけて徐々に先細りしていくペッグレッグなどのタイプがあります。これといった正解はないのですが、足を長くすっきりした印象に見せたいのであれば、普通か浅めの股上で、形はパイプステムかストレートを選ぶのがいいでしょう。

なお、

 サイズは腰骨あたりに片方の手の平が差し込める程度のものが最適です。

これより細いと窮屈ですし、太いようならベルトを締めた時によれてしまいます。

★シャツの選び方

スーツと必ずセットできるのがシャツですよね。
シャツ選びも重要です。

 シャツでもっとも重要なのは衿の形。

基本の形は8種類あって、そのうちの

 まず左右の衿幅が狭い順にレギュラー、セミワイド、ワイド、カッタウェイの4種。最もベーシックなのはレギュラーと思いがちですが、実は現在では少し両衿間が広いセミワイドがシャツの主流になっています。

 それよりも左右幅が広いワイドも、ビジネスシーンで十分に通用しますし、おしゃれに気を使っているという印象を与えられるでしょう。

この基本の4種類に加えて

 衿先にボタンがついているボタンダウンや、衿の先が丸身を帯びたラウンドカラーのシャツもスーツに合わせることだできます。しかしいずれもカジュアル色が強いので、通常のビジネスシーンでは避けたほうがいいでしょう。

シャツもTPOに合わせて選んでください。

次に、シャツの選択で衿の形の次に重要なポイントとなるのが色柄ですが、

 ビジネスシーンであればやはり基本は白無地ということになります。最低限1週間分、5枚のシャツを準備するとしたら、3枚は白無地にするといいでしょう。あとは薄いブルーやストライプのシャツで、バリエーションをつけていきましょう。

★ベルトの選び方

ついつい手を抜いてしまうのがベルトですが、自分が思っている以上に目立つものです。
基本的に、悪目立ちしないように、シンプルで上品なベルトを選びましょう。

 1本目は幅3〜3.5センチ程度の、黒のシンプルな革ベルトがGOOD。バックルにブランドのロゴが入っていたり、川に目立つ縫い目や型押しのデザインが入っていたりしない、ごくごくシンプルなものがいいでしょう。厚手で光沢のある、本牛革のものがおすすめです。

そして、

 革の両端に細かい縫い目があり、太すぎたり、また平面的なベルトはカジュアルな雰囲気になってしまいます。バックルは四角くてシンプルなピン留めのタイプがベストです。

もう一本、2本目ですが

 2本目もやはりシンプルなデザインの革ベルトが良いのですが、色は茶色のものを選びましょう。

一つ覚えておいてほしいルールは

 スーツのベルトの色は靴と同色のもので合わせるというのがルールです。ビジネススタイルで履く革靴は、黒もしくは茶色以外に選択の余地はありません。そのためにベルトも黒と茶色を持っていればいいのです。

★大事なのはVゾーン

Vゾーンとはすなわち首下のスーツ、シャツ、ネクタイの組み合わせが見えるV字状の部分です。
スーツスタイルの顔となる部分ですが、それだけにここの組み合わせは毎朝最大の悩みになるところです。

以下の組み合わせの原則を知っておいてください。

原則として、ジャッケットのラベル(下衿)幅とネクタイの大剣(一番太い部分)の幅を合わせるというものがあります。ラペル幅の広いスーツには幅広のネクタイ、ラペル幅が狭いスーツには細めのネクタイを合わせるというものです。

次に柄ですが

 柄を重ねすぎないようにするというのも法則です。ストライプのスーツにストライプのネクタイはNG。またストライプのシャツに、柄物のネクタイも避けたいです。無地のスーツには、柄のシャツに無地のネクタイ、柄のスーツには、無地のシャツと無地のネクタイなど、すべてが柄になったり、すべてが無地になったりしないように、3点の組み合わせのバランスを取っていくことが肝心です。

そして色の組み合わせの基本

 一番簡単なVゾーンの作り方は、ネクタイの地の色をスーツの色と合わせることです。

そうすると、

 Vゾーンを同系色でまとめると、落ち着いた印象となり、相手に誠実さを伝えられるような着こなしになります。

これを逆手に取る方法もあります。
 

 Vゾーンは同系色でまとめるのが基本ですが、そこからあえて外す方法もあります。それがパワータイと呼ばれる、赤系のネクタイを使った組み合わせです。
 パワータイとは、歴代アメリカ大統領が所信表明演説の際に必ず用いていたコーディネートで、ダークネイビーのスーツに白のシャツ、その上に対比色となる赤いネクタイをします。コントラストが強くなり、ネクタイの赤がくっきりと際立つため、情熱的で力強く、頼もしい印象を相手に与えられるのです。

この二つのスタイルもTPOに合わせて使い分けるといいですね。

★スーツスタイルの着こなしNG集

最後にスーツスタイル時の着こなしNG集を。
これ、年長者でも以外に知らない人が多いです。

まずはボタンのルール。

2つボタン、段返り3つボタンともに、留めるのは下から2番目のボタン1つだけというのは基本的なルールです。段返り3つボタンの一番上や一番下、2つボタンの下のボタンは留めるものではなく、装飾的なもの。留めるべきではないボタンを留めると、そのスーツ本来のフォルムが出てこなくなってしまいます。立っているときは常にボタンを1つ締め、座ると同時にすべてのボタンを外すようにしましょう。

下のボタンを外すのはよく知られていますが、座っている時にボタンを外している人はあまり見かけません。

次にポケットのルール

スーツの下側両脇にあるポケットは、完全に装飾用です。ここに物を入れて膨らむと、とても見栄えが悪くなります。左胸のポケットは、パーティーなどのときにチーフを入れる用途のみです。財布や名刺入れなど、薄いもので型くずれしない範囲のものであれば、内ポケットを使うようにしましょう。

ただし、内ポケットもあまりたくさん入れると型崩れの原因となります。
日頃から薄い財布を使うなど工夫したいところです。

スリーピースの場合、

ベストにも1つだけシンプルなルールがあります。ベストにはたくさんのボタンがついていて、着る際にはきっちり留めるのものですが、一番下のボタンだけは必ず外しておくというものです。

毎朝ネクタイを締めるとき、ネクタイの長さって気になりませんか?
ネクタイの長さにも実はルールがあります。

ネクタイの締め方は、長すぎても短すぎてもNG。大剣の先がベルトのバックルにかかるかかからないかがベストです。しっかりと長さを合わせて締め、もし小剣が大剣よりも長く余ってしまうようだったら、パンツの中に入れてもOKです。

ネクタイをパンツに入れるってダウンタウンの松本人志さんを思い浮かべてしまいますが、実はあれが正解だったんですね。

最後にベルト

ベルトの締めすぎもNG。ベルトはパンツがずり落ちないように締めるものという考えは忘れたほうがいいかもしれません。ベルトをしなければ落ちてしまうようなパンツは、もともとサイズが合っていないのてす。

こういった点を守っていれば、美しく着こなせると思います。

感想など

いかがだったでしょうか、おそらくベテラン社会人も間違った着こなしをしていることに気がついた人も多いでしょう。

かくいう僕もそうで、恥ずかしいしだい。

こういうスーツスタイルの基本を最初から知っていると、新社会人の段階から「こいつなかなかできるな」と思われるでしょう。

スーツスタイルは持ち物も含めて一つのパッケージ。
今回のエントリーでは省きましたが、ネクタイ、靴、カバン、そして冬場のコートやマフラー等についても本書を参考にしていただけたらと思います。

さて、今回本書を読んでスーツスタイルの基本を改めて知ったのですが、ポイント中のポイントは

体型にあったものを着る

というとこに尽きると思います。
たいてい野暮ったく見えるのはサイズが大きいんですよね。

しかし、これが難しいところですが、スーツってそれほど機能的な服ではないのです。
とても動きにくい。

だからどうしても体にフィットしたものより少し余裕のあるサイズを選んでしまう。

結局おしゃれって何かをガマンしないといけないんですよね。

特にスーツスタイルとなるとビジネスシーンというフォーマルな場でのマナーを求められますから。

なんか理不尽さを感じてしまいますが、でもちょっとしたやせ我慢を楽しむという心意気に”粋”を感じるのが日本人の文化でもあります。

ビジネスパーソンの”戦闘服”と覚悟して、着こなしのルールのなかで”粋”を表現できるようになれば楽しいかもしれませんね。

本書はDiscover21社様から献本していただきました。
ありがとうございました。

目次

プロローグ
CHAPTER1 ビジネス着こなし、キホンのキ
CHAPTER2 ショップ対策
CHAPTER3 スーツスタイルの買い物
CHAPTER4 スーツの着こなし講座
CHAPTER5 ビジカジスタイル
CHAPTER6 冠婚葬祭スタイル&アフター5
CHAPTER7 お手入れ&保管
エピローグ

関連書籍

今日ご紹介した本は、Discover21社から新しく創刊された「やるじゃん。」ブックの1冊です。
社会人1年目の方を対象にした”社会人入門書”的なレーベル。

社会人生活をスタートするにあたって、必要な情報がわかりやすく解説されています。

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