おはようございます、一龍です。
映画好きの僕は、「字幕を読まずに洋画を英語のまま理解できるようになる」のが夢です。
でも、英語の勉強をしなきゃなぁと思いつつ、なかなかできないんですよね。
社会人で仕事をしながら勉強するのは相当根性がないと続きません。
たぶん同じような方は多いはず。
そんな同胞にぜひご紹介したいのが、『デスマーチに追われるIT技術者が勉強せずに英語力を身につけてキャリアアップした方法』 という本です。
もうタイトルのまんま。
著者はIT技術者で月に残業150時間もしていた方。
しかし、ちょっとした工夫で英語に触れる機会を増やし、英語力を上げていったそうです。
今回は本書の Chapter3 ふだんやっていることを、ちょっとだけ変えてみよう! 英語ができるようになる、18の行動 から、取り入れやすいものを幾つかご紹介します。
努力せずに英語ができるようになる日常生活のちょっとした行動のポイント
★レンタルビデオ店に行った時には、海外テレビシリーズのコーナーを覗いてみよう
僕は映画好きなのでよくレンタルビデオ店に行きますが、もしあなたがレンタルビデオ店に立ち寄ることが多いなら、海外テレビシリーズのコーナーを覗いてみましょう。
英語を身につけたいと思っているなら、ツタヤを訪れたときに、ぜひ行っていただきたいのが、海外テレビシリーズのコーナーです。
ツタヤにはほぼ必ず海外テレビシリーズのビデオソフトが置かれています。しかも昔の名作から最新作まで、幅広いラインナップです。
映画好きなら洋画でもいいのではと思うかもしれませんが、著者はテレビシリーズがオススメだといいます。
それは映画ではセリフが少ないものも多いから(そういえば「マッドマックス」なんてほとんどセリフないもんなぁ)。
それに対してテレビシリーズの場合、会話でストーリーが進行する度合いが高く、英語に触れることにおいて映画より適しているからなのだそうです。
もうひとつ注意点は、字幕について。
できれば日本語字幕ではなく、英語字幕か、または字幕無しで観ることをお薦めします。日本語字幕を表示させると、どうしても意識が日本語に行ってしまうためです。
目的は内容を正確に理解することではなく、英語に触れることなので、内容にわからない部分があっても問題ありません。とにかく、海外テレビシリーズに日常的に触れる習慣を身につけてください。
以下、著者のおすすめ作品は以下のとおり。
・スター・ウォーズ クローン・ウォーズ
・プリズンブレイク
・Dragons’Den
・スヌーピーとチャーリーブラウン
・セックス・アンド・ザ・シティ
★1日2ページだけ単語集を読む
英語力を身につけようとするとき、語彙力が大切なのはわかっています。
しかし、単語集を覚えるのは全然面白くなくて、続かないですよね。
著者はふだん利用している駅の近くに本屋さんがあって、その本屋さんに毎日立ち寄り、英語コーナーで英単語集を毎日2ページだけ立ち読みしためそうです。
所要時間ほんの数分。
この「数分だけ」というのが、2つ目のポイントになります。要するに「読んでいて面白くなく、すぐに飽きて、読むのをやめてしまう」のが単語集の問題点なのですから、飽きる前に読むのをやめてしまえばいいわけです。
その代わり、読む回数を増やします。
もちろん単語集を1回読んだぐらいで語彙力が大幅に上がるわけではありません。
しかし、自分で面白いと思えた部分などは記憶に残り、単語力が少し上がりました。例えばすでに知っている単語に、知らなかった別の意味があることを見つけ、印象に残り覚えることができた、などです。
そういう意味では、私にとって単語集は「しっかり読んで覚えて勉強するもの」ではなく「何かのついでに少しだけ読んで、何かしら1つでも印象に残ることがあればよいもの」だったといえます。
ちなみに、立ち読みで読みきった本は購入したそうです。
★帰宅してテレビのスイッチを入れる前に、くつろぎながらYouTubeの英語動画を1本見よう
1人暮らしで、帰宅と同時にテレビのリモコンの電源ボタンを押してテレビをつけ、自分が家にいる時はテレビをつけっぱなしにしているという人も多いと思います。
気分転換やリラックスするためにテレビを見るのはいいですが、テレビ番組を見る前に英語のYouTube動画を見ることを習慣にしてみてはいかがでしょう。
英語力を上げるためにYouTube動画を見るメリットとして、次の3点が挙げられます。
・時間が短いものが多く、視聴しやすい
(テレビと比べて)YouTubeの動画のほうが選択肢が多く、作り手が仕事ではなく楽しんで作っている動画が多いので、見ている側も楽しくなってきます。
それに、多くの動画は1分間から10分間くらいの長さのものが多く、すぐに見終わることもできます。・選択肢が多い
YouTubeは世界中で提供されているサービスで、世界中の配信者の動画を視聴できるため、当然ながら英語の動画が大量にあります。
配信者が毎日新しい動画を公開するとは限りませんが、自分にあった配信者を何人か見つけ、その配信者のチャンネルに登録しておけば、ほぼ毎日新しい動画を楽しむことができます。・生の英語に触れることができる
日常生活に密接に関連した動画が多いこと
配信者が自分の日常生活の中で楽しんで行っていることを配信しているなど、テレビ番組のドラマやニュースよりも、生活に密着している内容が多いため、日常生活で使われる生の英語に触れることができます。
また、英語を母国語としない配信者も多いため、世界中の人が話す英語を聞くことができます。それらを聞くことでリスニングの対応力が上がっていき、さまざまな話され方の英語に耳が慣れていきます。
ポイントは自分の好きなもの、趣味に関するものなど興味関心と合うYouTube番組をみること。
TEDとかも素晴らしいでしょうが、全然知らない分野の話をされたら、それがどんなに感動的な話でもやっぱり続かないですもんね。
★マンガを読むなら、無料マンガを英語で読もう
英語のマンガで英語力が上がるというのは昔からよくいわれています。
楽しみながら英語に触れるという点で、英語のマンガを活用するのは非常にいい方法だと思います。
英語の漫画には2種類あって、ひとつは海外で描かれたマンガ、もうひとつは日本のマンガで翻訳されたものです。
どちらのマンガでも自分の興味の持てるものを選べばいいとのこと。
さて、英語のマンガを読むには2つ方法があります。
一つは単行本で読む方法で、大きな書店の洋書コーナーにいくと買うことができます。
もうひとつの方法はネットやアプリで無料マンガを読むことです。
検索サイトで「無料 マンガ 英語」をキーにして検索すれば、簡単に無料マンガを読む方法を見つけられます。
ネットやアプリで無料マンガを読めるというのは知りませんでした。
早速検索してみます。
★英語の勉強をする気になったときには、録画しておいた英語ニュースを見よう
YouTubeや英語のマンガなどエンタメ系の題材でなく、まじめな題材でも5分くらいなら英語を勉強しようかな、でも30分や60分などまとまった時間取り組むのは嫌。
そんなときにおすすめの方法の1つが、5分間、英語のニュース番組を見る方法です。
例えばNHK BS1の5分間英語ニュース番組「ABCニュースシャワー」はお薦めです。
ABCニュースシャワーは英語学習用に作られており、次の点で忙しいビジネスパーソンの英語学習に向いています。
・時間が短い(5分間)
・同じ部分を何度も繰り返す(繰り返すことは語学学習においてとても効果的)
・日本語による説明が多くない
・時事問題を取り上げているので内容が興味深いこの番組を録画しておき、少しなら英語に触れても良いと思ったときに見ると英語力が上がります。
このニュース番組、NHKのこちらの公式サイトで最近2ヶ月分の動画を見ることができます。
録画するのが面倒な方はサイトで視聴してもいいのではないでしょうか。
★大きな書店に行ったら、洋書コーナーに行ってみよう
英語を多読することは英語学習にとても有効ですが、英語が得意でない人にとって英語の本や雑誌を読むのは、難しいことです。
しかし、英語学習の初心者でも読める本があります。
それは、Graded Readers と呼ばれる本です。これは、英語を母国語としない英語学習者が読みやすいように、使用する単語数をお経得る配慮がされている本のことです。しかも、使われている単語数などにより、内容がレベル分けされているので、英語力の低い英語学習者でも無理なく読書を楽しめます。
Graded Readers はスラスラ読めますが、スラスラ読めるということには3つの長所があります。
・読書のペースが速くなるので、内容を楽しみながら読むことができる
・多くの量を読むことができるので、英語脳が作られやすい
・読書が進むので、達成感がある
さて、もしGraded Reades に物足りなさを感じる方は、子供向け絵本や、子供向けのフィクションを読むのも良い方法です。
調べてみるとKindle版もたくさん出ているようなので、近くに洋書コーナーのある本屋さんがない方はAmazonを利用すといいのではないでしょうか。
「graded readers English」で検索したページ (なぜか英語以外の言語の本もヒットしているのでご注意を)
★コンビニに行ったら、Japan Times を買って見出しに目を通そう
都市や店舗にもよりますが、駅やコンビニで英字新聞が売られていることがあります。
そうした店舗があったら、ぜひそこで売っている英字新聞を買ってみましょう。英字新聞を読むのは少し上級者向けの方法なので、あなたにとって難しいと感じるなら無理をしなくてもよいですが、自分の英語脳ができてきたな、と感じたらぜひチャレンジしてみてください。
ただ、楽に簡単に英語力を上げるためには、次のような英字新聞の読み方がお薦めです。
・写真や見出しにざっと目を通す
・移動の待ち時間や、英字新聞を読んでもいいかな、という気分のときは、記事を読む
・新しい英字新聞を買ったら、古い英字新聞は捨てる
さて、上記の方法はコンビニに寄ったついでにできる方法として紹介してくれていますが、残念ながら英字新聞を置いているのは都市部のみだと思います。
僕は近所のコンビニで英字新聞が売られているのを見たことがありません(もしかすると香川県でも高松市あたりならあるかもしれませんが)。
で、同じように地方に住んでいる方で、どうしても英字新聞が読みたいという方にはThe Japan Times のサイトを利用するといいと思います。
感想など
いかがだったでしょう。
以上、Chapter3 ふだんやっていることを、ちょっとだけ変えてみよう! 英語ができるようになる、18の行動 から、すぐに取り入れられそうなものをピックアップしてみました。
どれも非常にハードルが低いですよね。
よく、英語は言語なので英語が上達する方法はどれだけ英語に触れる時間が取れたかによるといいますよね。
僕たちが自然と日本語をはなさるようになったのと同じで、英語圏の人達だって自然と話せるようになるわけです。
だとしたら、コツコツ参考書や問題集で勉強するのもいいかもしれませんが(大学入試や資格試験の場合はある程度しかたないですが)、どれだけ英語に触れる機会を日常生活の中で増やしていくかという点にフォーカスする必要があると思います。
しかも、人間は楽しいものでないと続かないわけですから、ハードルの低いものを習慣化するのが最適でしょう。
本書には著者が実践した「18の行動」と、英語上達のための「5つの準備」が紹介されていますが、どれもハードルの低いもので、社会人が忙しい仕事の合間のちょっとした時間を使ってできるものばかり。
なにか一つでも試してみてはいかがでしょう。
それにしても、本書を読んでいてつくづく思ったのは、ネット社会って語学学習をすごく簡単に、リーズナブルにしてくれているなということ。
YouTubeにしても、NHKニュースのアーカイブにしても、英字新聞のサイトにしても、僕らはほんとうに勉強しやすい良い時代に僕らは生まれんたんだなと改めて気がつきました。
英語に触れる方法ってこんなに身近にいっぱいあるんですね。
本書は著者の鈴木信貴様から献本していただきました。
ありがとうございました。
目次
はじめに
Chapter1 こんなことをしていませんか? 英語を上達させたいなら変えるべき、14の行動
Chapter2 こんな風に考えていませんか? 英語を上達させたいなら捨てるべき、11の思い込み
Chapter3 ふだんやっていることを、ちょっとだけ変えてみよう! 英語ができるようになる、18の行動
Chapter4 あなたの環境を、ちょっとだけ変えてみよう! 英語の上達を助ける、5つの準備
おわりに
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