おはようございます、一龍(@ichiryuu)です。
目標を達成したり、夢を実現するのに効果のある方法として、実現した時のことを思い描くというのが有名です。
それも細部に至るまでリアルに感じるほど思い描けるほうがいいと聞きます。
しかしそんなに鮮明な”映像”を思い描くというのは、イメージトレーニングの練習でもしていないかぎりなかなか難しいものです。
そこで今日は、豊福公平さんの著書、『達成する力―世界一のメンターから学んだ「目標必達」の方法』
の 第4章 「なりたい自分」を、限りなく鮮明に思い描く で紹介されている、「なりたい自分」を「見える化」する方法をご紹介します。
だれにでも簡単にできる「なりたい自分」を「見える化」する方法です。
「なりたい自分」を限りなく鮮明に思い描くためのポイント
★他人を気にしない
「自分に”本物の価値”があると信じること」
マクスウェルは、自己成長のカギとして「自己評価を高くする」ことについて常々語っています。
多くの人が、「どうせ自分なんて・・・」と自己評価を低くしてしまい、そこで成長を止めてしまう。つまり自分に投資することなく、終わってしまうのです。
「自分の才能を信じる」
「もっと自信を持つ」
言葉にすれば簡単なことですが、なかなかそうすることができない・・・。
いったい何が原因なのでしょうか?
私自身、そして私のチームメンバーを見ていて感じるのは、自己評価を低くしてしまう原因として、「他人」の存在が非常に大きいということです。
「他人と比べて自分なんかまだまだ(能力がない)」
「他人からあまりいい評価が得られないから、自分はダメなんだ」
そう考えてしまうわけです。
しかし、マクスウェルの教えは「それは逆である」ということです。
「自分自身の自己評価が低いままでは、世間一般から高い評価を受けることは、まずありえない」
マクスウェルはそう語っています。
★自分を信じる強さ
スタートは、とにかく自分。
そして「自分にはできる」という強い思いがなくては、スタートを切ることもできません。
また、私自身の考えでは、この最初の「自分にはできる」という思いには、いわゆる”根拠”は必要ないと思っています。
「過去に〇〇という経歴があるから、自分にはできる」
「他人よりもいい成績を上げているから、自分にはできる」
そういったエビデンス(根拠)となるものは、ここでは関係ありません。
なによりも必要なのは、目標が「なりたい自分」であるかどうか、です。
自分の目指すものが、心から願う「なりたい自分」であるならば、他人の評価はおろか、自分のこれまでの実績すら関係ない、というのが私の意見です。
★自分本位に描く目標
「他人を気にしない」ことが自己成長のカギとなる・・・。
これは、いい方は悪いですが、とても愉快なことです。
そう、別の見方をすれば「自分本位でいい」ということなのです。
もちろん、他人に迷惑をかけたりするような自分本位さは、あってはなりません。
しかし、「なりたい自分」とは、あくまでも自分だけのものです。
まずはこの自分だけの「なりたい自分」を明確にしておくことが、目標達成会のスタートとなります。ここで他人の目を考慮する必要はないのです。
「なりたい自分」は、世間のためにあるわけではありません。あくまでも「自分のため」に存在するものです。ですから、誰に遠慮することなく、ある意味「ビッグマウス」でもいいので、自分に正直に「なりたい自分」を再確認します。それは、あなたにとってワクワクする、楽しい内省です。
★限りなく明確に「見える化」する方法 (1)イラスト化する
たとえば私は「3ヶ月後の理想の姿(=なりたい自分)」として、こんなイラストを描いていました。・笑顔の私と私の家族・それを取り囲む人々さらに、人々はこのように言っています(吹き出しで)。「さすが豊福さん!」「どんどん紹介しますよ!」「うちの会社の保険、お願いしますよ!」「保険といえばトヨフクだよね!」
絵はそれほど得意ではありません。イラストといっても落書き程度のもの。しかし、このイラストを描く作業、そしてイラストを見る時間が、私をワクワクさせ、目標達成の意識を強くさせるのです。
★限りなく明確に「見える化」する方法 (2)グラフや表
「数値化」することもまた、「見える化」の一つの方法です。目標達成の道のり、達成度を表し、自信を高めるためにも、グラフは効果的です。たとえばダイエットであれば体重の変化、ビジネスであれば営業成績の伸び率などを折れ線グラフにします。ここで重要なのは、グラフによる「見える化」はあくまでも「自信を獲得するための方法」だということです。 <中略>叱責や反省のためのツールではありません。あくまでも目標を認識し、ワクワクするために使うものだということをお忘れなく。
★限りなく明確に「見える化」する方法 (3)チェックリスト
マネジメントの現場における「見える化」としてポピュラーなのが、「チェックリスト」です。やるべきことを列挙し、こなしたらチェックを入れる・・・。仕事の生産性を高めるためにも、チェックリストは効果的です。そしてチェックリストは、「なりたい自分」の「見える化」にもとても役立ちます。
たとえば「健康」をアイデンティティとした人であれば、次のようなチェック項目が挙げられるでしょう。□朝は6時に起床する□朝食は十分食べる□毎日1時間以上歩く□必ず野菜を取るなどなど。
つまり、チェックリストとは、目標達成のための「習慣づくり」にも役立つものなのです。これもまた「自分に課した掟」のようには考えず、楽しく実践するようにしましょう。
★限りなく明確に「見える化」する方法 (4)キャッチコピー(セリフ)
私のノートには、「心の叫び」とも思われるような言葉が、殴り書きされている場合が多いです。「絶対できる!俺たちならできる!」「売り上げ◯◯円達成!やったぜ!」「契約、週10件オーバー!すっげー!」・・・これもあらためて書くとちょっと恥ずかしいのですが、「見える化」の1つだと考えています。つまり「気持ちの見える化」です。目標に近づくことがいかにうれしいか?どれだけ目標に近づきたいのか?を、あらためて文字=キャッチコピーにすること(体を動かして書くこと)で強く認識させているのです。ここで重要なのは、前述の受験生の例のように、目標を標語として貼っておくことは目的としていないということです。あくまでも自分の気持ち(決意など)を書く、思い立ったらその場で書く、ということが、目標を強く意識することにつながるのです。
感想
以上、『達成する力』の 第4章 「なりたい自分」を、限りなく鮮明に思い描く から、「なりたい自分」を「見える化」する方法をご紹介しました。
よく「目標」や「夢」を紙に書きなさいといいます。
受験生の「絶対合格!」とか、高校球児の「甲子園出場!」とか、はたまた「海賊王に俺はなる!」といった”標語”のような目標でも書いて貼っておくと効果がないわけではないでしょう。
ですが、多くの自己啓発書や成功者の本で登場するのは、リアルに思い描くことをすすめていますし、そのリアルさが現実と区別がつかないくらいに思い描けるようになると実現するという人もいます。
よくトップアスリートがしているイメージトレーニングに繋がるところがあると思いますが、この”映像で描く”いうのは向き不向きがあるみたいで、まったく映像を思い浮かべることができないという人も多いです。
今回紹介した 「なりたい自分」を限りなく「見える化」する方法は、かなり簡単で、だれにでもすぐできるものだと思います。
たとえばイラスト化するという方法。
残念ながら本書には著者が描いた実際のイラストの写真はありませんが、絵が苦手な人でも誰かに見せるものではありませんから、一冊ノートを用意するなり、今使っている手帳の余白を利用するなりして恥ずかしがらずに描いてみたらいいと思います。
この作業、絵が下手でも帰って下手な絵で楽しくなってきたりします。
また、キャッチコピー(セリフ)も手軽にできて、しかも効果がありそう。
先述の「海賊王に俺はなる!」はちょっと漠然とした「目標」ではありますが、大切なのは言い続けること。
どんなにムリ目の目標でも、言い続けていると潜在意識に刷り込まれていきますし、なにより目標に向かって走り続ける燃料となってくれます。
大切なのはどれだけ頻繁に「目標」を意識できるかということ。
そのための「見える化」ですので、本書で紹介されている方法を参考に、自分の夢やなりたい自分をどんどん繰り返し繰り返し、鮮明に「見える化」していってもらいたいと思います。
ただし、言うまでもなく「目標」だけを意識しても何も変わりません。
あくまで「行動」のための「確認」だということをお忘れなく。
本書後半には「見える化」した「なりたい自分」になるため、どう行動につなげるかも紹介されています。
是非本書でご確認ください。
本書はきずな出版様より献本していただきました。
ありがとうございました。
目次
はじめに なぜ多くの人が目標を達成できないのか?
第1章 あなたの目標は何か?
第2章 最高峰の目標達成法 「アイデンティティの法則」を実践する
第3章 ゴールに対して、どう動くべきか
第4章 「なりたい自分」を、限りなく鮮明に思い描く
第5章 他人の目標をも達成させる究極の技法
おわりに 私の目標達成をあと押ししてくれる、大切な人たちへ
関連書籍
豊福公平氏の既刊本を紹介。
こちらの本と合わせてお読みになるといいと思います。
また、セールス本もオススメ。