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苫米地英人氏が予測する2050年衝撃の世界に我々はどう生きるべきか

おはようございます、一龍(@ichiryuu)です。

最近の僕の興味関心の対象の一つが「人工知能が発達する未来に向けてどう生きるか」というものですがなかなかいい答えを提示してくれる本は少いようです。

そんな中、「これは!」と思えたのが苫米地英人(著)『2050年 衝撃の未来予想』です。
まず、苫米地氏の予測する2050年の世界がタイトルどおり”衝撃”。

今回はその衝撃の未来を読書ノートとしてシェア。
そして我々が取るべき働き方や生き方を紹介します。

 

『2050年衝撃の未来予想』の読書ノート

★2050年の”三種の神器”

 

 2050年の”三種の神器”とは、「人工知能」「人工知能を脳で直接操作するインターフェース」「遺伝子操作」の3つです。
 ただし、かつての三種の神器が、当時の庶民には高嶺の花だったのと同様に、誰もが手にできるものではありません。
 金持ちの高齢者はスーパー人工知能に囲まれて快適な暮らしを満喫し、遺伝子操作や最先端の医療によって優秀な頭脳を手に入れる。一方で、大多数の一般人は生身のまま生きていかなくてはなりません。

★国家という概念の希薄化

 

 2050年には「通貨発行権を有する巨大資本が国家の概念を超越する」と指摘しましたが、私の予測では、行政上の「国」という枠組みは残っていても、実質上「国家」という概念は消滅すると考えています。
 というのも、2050年以降には移動手段が格段に進歩していき、例えば乗用ドローンや海底トンネルを走るリニアモーターカーなどで世界中を短時間で移動できるようになります。さらに、国境を通り抜ける際に必要なパスポートも完全にデジタル化され、生体チップとして埋め込まれているはずですから、問題がなければ実質素通りと一緒になります。
 つまり、地理的な国家=国境の概念は希薄化します。

★「バーチャル国家」の誕生

 

 MUFJコインやップルコインのように独自の通貨発行権を有し、独自のサイバーセキュリティ部隊を持ち、独自の医療保険制度や教育制度を持つ企業がサイバー空間上に登場してくることでしょう。もし彼らの提供するサービスを受けたいのであれば、彼らの仮想通貨で対価を支払うことになります。
<中略>
 これは税金も同然であり、その企業は「バーチャル国家」と呼んで差し支えない存在です。

★2050年の生き方は戦略的国籍選択

 

 バーチャル国家が誕生し、複数の国籍を持つことが一般的になっている2050年には、人々のライフスタイルは大きな変化を遂げています。

 

 複数の国籍を自由にカスタマイズできる2050年の人々は、人生のステージに応じてメリットのある国籍を転々とするライフスタイルになっていることでしょう。

★「国家対国家」ではなく「企業対企業」の戦争へ

 

2050年に向けての戦争はハッキング合戦です。それも、「国家を超越した通貨発行権を握るサイバー企業」対「物理空間の通貨価値を保持しようとする国家」、さらには「サイバー企業」対「サイバー企業」といった構図の戦争になります。

★人工知能が総理大臣になる世界

 

 最終的に国家の機能の中枢として残るのは、内閣総理大臣と検察庁長官と最高裁長官の3人ぐらいです。しかし、その3人すらやがて人工知能に置き換えられ、巨大な人工知能網が国家を運営する時代がやってくるのです。

感想

 

◆「やりたいことをやれ!」

2050年には国家の概念が希薄化。
巨大企業による仮想通貨が流通すると同時に、その企業が「バーチャル国家」と呼べる存在になる。

それと同時進行で、「人工知能」の発達とそこに操作アクセスする方法も進歩。
さらにDNAの操作などで寿命が劇的に伸びる。

こういったところが苫米地氏の考える2050年の世界の概要。

もちろん、本書ではさらに詳しく解説されているので、その点は直接読んでいただくとして、僕が知りたいのはそういった時代に我々はどう生きるべきかという点。

世界が劇的に変化するため、生き方や働き方も革命的に変化させる必要があるようですが、苫米地氏の答えは明快。

「やりたいことをやれ!」

です(笑)。

あまりにも明快すぎて拍子抜けしそうですが、そもそも今現在でも長時間労働やブラック企業の問題がありますよね。

ここから抜け出す唯一の方法は、価値観を変えることだと僕も思うのです。

苫米地氏は言います。

「お金を稼ぐために嫌なことを我慢して長時間働く」という行為は、奴隷同士のチキンレース以外の何物でもありません。このチキンレースから抜け出すには、「職業とお金を切り離して考える」という”革命”を頭のなかに起こすしかありません。

これが「金融資本主義に抗う私達の革命の第一歩」というのですが、これはもう今すぐにでもはじめる価値があるんじゃないでしょうか。

そして同時に私達が身につけていくべきスキルや知識について苫米地氏は次のように述べています。

 これらかの時代の「付加価値」とは、決して世間がいうようなデジタルなスキルや狭い専門性ではありません。人間が長い歴史の中で培ってきたリベラルアーツを学び、広く深い人間性を身につけること。その上で、やりたいことをやり、社会のニーズに適った機能を提供できる人間になっていくことが重要です。

この考えにまったく共感します。

以前紹介したある本では、英語、ファイナンス、コンピューター(プログラミング)を「三種の神器」と呼び、20年後も生き残るためにこの3つを手に入れるようすすめていたのですが、僕はすごく違和感を感じていました。

この3つとも人工知能が得意とするところですからね。

結局、人工知能に対抗するためには、人工知能では醸し出せない突出した”人間臭さ”を手に入れることが一番ではないのでしょうか。

2050年に苫米地氏のいうような世界が実現しているのかどうか、それは僕には分かりませんが、これからの生き方・働き方は苫米地市の主張が正しいように思います。

いや、正しいかどうかではなくて、この生き方が確実に面白い!

ということで、これからの生き方や働き方の参考に。

本書はTAC出版様からご恵贈いただきました。
ありがとうございました。

目次

はじめに
第1章 2050年の大局観 来るべき時代の姿
第2章 2050年の社会 超格差社会とバーチャル国家が誕生する未来
第3章 世界の支配者とは一体誰なのか? 未来の支配構造を理解する前に概観する
第4章 2050年の勢力図 サイバー独立国の誕生
第5章 2050年の戦争の形 サイバー戦争の先にあるもの
第6章 2050年の生き方術 頭のなかに革命を起こせ
第7章 2050年の日本 生き残るには生産性を上げるしかない
巻末提言 トランプ後の世界の行方 アメリカ新大統領誕生で激変する国際情勢

関連書籍

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