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四角大輔(著)『人生やらなくてもいいリスト』(講談社+α文庫)【本の紹介】「自分らしく生きる」ことこそ真の成功、そのカギは「愚直」

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こんにちは、一龍(@ichiryuu)です。

今日ご紹介するのは、私が生き方の目標としている一人、四角大輔さんの  『人生やらなくていいリスト』 です。

この本、以前出版されたものを加筆修正して文庫化したものですが、元本を読んでいなかったこともあって早速読ませていただきました。

全部で40項目の「やらなくていい」「できなくていい」テーマが綴られていますが、全編に渡って気づきをもらいました。

まずは気になった部分の「読書メモ」のシェアから。

 

『人生やらなくてもいいリスト』読書メモ

 

★「自分らしさを追求する人はすべてアーティスト」

 

 たとえ芸術に従事していなくても、この世に生を受けて、「自分の人生を生き、人生というキャンバスに、自身の意志で絵を描こうとしている人」は、職業、性別、年齢、人種に関係なく「誰もがアーティスト」なのだ。

つまり、「自分らしさを追求する人はすべてアーティスト」

★「TO DO リスト」はなくていい 

 

「心からやりたいこと」を軸に毎日を過ごしていると、必ず、あなた自身のオーラが、目つきや表情に表れてくる。
 そうやって自身の内側とつながり、自分らしさを取り戻すと、誰もがキラキラと輝く魅力的な人間として生きられるようになるのだ。

 人生は一度きり。しかも寿命という「〆切」が設定されている。
 そんな人間にとっては、時間こそが命。

「TO DO」に命を捧げるか。
「やりたいこと」に命を賭けるか。

選ぶのはあなた自身だ。

★イビツなままでいい

 

 まず、自分の得意、不得意を知り、勇気をもってそれを認める。
 その自分の不得意を修正しようとせず、得意なことに集中してみる。
 同時に、「自分の得意と不得意はこれだ」と怖がらず公言してみよう。
 そうすると必ず、あなたの弱点を補う仲間が現れるようになる。外に発信しないと、永久にその仲間たちには出会えないのだ。

 生きるとは、一生をかけてあなただけの「本来のイビツな形=あなたの内に眠るアーティスト性」を磨き続けること。周りの目や、同調圧力に負けず、その「美しきイビツさ」を命がけで守り抜いてほしいんだ。

★あたり前のことができればいい

 

「オレたちの仕事は、確かに忙しくてむずかしい。だからこそ、人としてあたり前のことをきっちりとやっていればそれでいいんだよ」
 人としてあたり前のこととは。
 約束を守る。ちゃんとお礼を言う。
 ていねいな敬語を使う。人に会ったら元気に挨拶をする。
 時間に遅れそうになったら、きちんと連絡をする。 ・・・etc.
「この業界はみんな忙しくて、あたり前のことがだんだんできなくなる。それをやっているだけで頭ひとつ抜けることができるから」

 できるすごい人とは、仕事を始めた頃に一生懸命にやっていた「あたり前のこと」を、ずっと続けられる人のことをいうのだ。

★常識に従わなくていい

 

 自分の心の声に従い、「自分にできることだけ」を、ただひたすらやり続けたことが、ぼくの仕事を、いや人生を、決定づけたと言える。

 いまあなたがいる場所で従うべきとされる常識やルールは、本当に「絶対」だろうか。
 ぼくらが従うべき絶対ルールは、「自然の摂理」だけというのが、ぼくの考え。

 もし、もうひとつあるとするならば、それは「あなたが心の奥底から、本気でやりたいと思えることだけ」なのではないだろうか。

★テクニックはなくてもいい

 

 重要なのは、あきらめて立ち止まるのではなく、自分でできる範囲内のことを、まずは「やる」と決めて行動すること。そして、それをやり続けることだ。

★具体的な夢がなくてもいい

 

 会社や職業とはあくまで「夢=目的地」にたどり着くための、単なる「乗り物=手段」ということ。その目的地にたどり着けるなら、その夢を実現できるなら、乗り物はなんだっていいはずだ。

 大切なのはその先にある目的地。その職業を通して「成し遂げたいこと」だ。

「夢が叶わなかった」と思ったことがある人。
 そんな人はぜひ、「その夢だと思っていたものを通して、実現したかったことは何か」を思い出してみてほしい。その先にあるのが「本当の夢」だ。

 大切なことは、「どんな職業に就くか。どんな人になるか」ではない。
 人生を賭けて追求すべきは、「なにをやりたいか。成し遂げたいか」なはずだ。

★自分探しはしなくていい

 

あなたが目指すべきは進化ではなく「深化」。変身や成長でもなく、「自分自身に還る」こと。そのためには、「できることをやればいい」「無理をしなくていい」「心に嘘をついたり、魂を売らなくていい」のだ。

 

 「自分らしく生きる」。これ以外に、真の成功はないのである。

感想

 

◆「自分らしく生きる」ために進化ではなく「深化」する

まず情報として、本書はサンマーク出版から出されたこちらの本

を、大幅に加筆、再編集し、文庫化したものです。

僕は四角さんの処女作である『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと』 を読んで以来、その生き方に憧れていて、「Mac Fan」の連載など欠かさず読んでいるんですが、何故かこの本だけは読んでいなかったので、文庫化のタイミングで今回読ませていただきました。

『自由であり続ける〜』でもそうでしたが、本書でも多くの気付きやパワーをいただきました。

今回「読書メモ」では、観ていただいてわかるように、具体的な方法論ではなく、特に「あり方」に関わる部分を抜き出しています。

それは何故かと言うと、結局この「あり方」をブレずに持ち続けることが一番難しいと常々感じているからなのです。

私は外国生活の経験はありませんが、おそらく、日本の社会で夢を追う、理想の生活を実現するのってかなり外圧が高いのではないですかね。

多くの人が、現状に満足していない、本当は理想の生きたかがある、なのに結局一歩を踏み出す勇気がないのは、しがらみや世間体、自分ではなく世の中の価値観に合わせているから。

その外圧に生き方の信念がブレるんですよね。

いちどすべての「こうあるべき」というのを取っ払って、「やらなくていい」「できなくていい」「人にどう思われてもいい」という観点に立ってみるといいと思います。

案外、世間の常識ってただの虚像であることがわかると思います。

そのきっかけに本書はすごくいい!

本書に登場する

「TO DO」に命を捧げるか。
「やりたいこと」に命を賭けるか。

この言葉にぐさっと胸を刺されたような気がしました。

もし、私と同じようにこの言葉になにかしら感じるものがある人は本書を読むべきです。

人生は一度きり。
そして何かをやり遂げるにはとても短いですから。

◆人生観と仕事への姿勢は一貫している

さて、ビジネス書好きとして本書を観た場合、この本は営業職の方に大いに参考になる本でもあるとお伝えしておきたいと思います。

著者の四角さんはレコード会社プロデューサーとして数々のヒット曲、アーティストを世に出した方。

そんな凄腕プロデューサーはさぞかし仕事ができたのだろうと想像してしまいますが、本書で告白されている営業マンとしての著者は、必ずしも仕事ができる人というイメージではありません。

不器用というか、愚直という言葉がぴったりな方。

自分が本当にいいと思ったものしかすすめられない営業マンなのです。

もちろんその「目」は確かだったわけですが、実績を上げ成果を生み出せるようになるまで相当苦労されています。

ですが、その姿勢を「愚直」に貫き通すことで大きな成果を上げるようになります。
まさに一点突破戦術。

この営業マンになってから成果を生み出すまでの過程はぜひ営業職の方に読んでいただきたい内容です。

そして気づいたのですが、この営業という仕事でもこの方はブレないのです。
生き方と仕事に向き合う姿勢が一貫している。

ここに仕事で成功するための大きなポイントを見出すことができると思います。

会社や上司の指示は当然あるでしょう。
そこで、自分を貫き通すことは相当難しいことです。

ですが、そんな「制限」の中でもできること、それも自分にしかできないことはあるはず。

ビジネス書としても示唆に富む内容の本書、激オススメです。

目次

はじめに
著書・四角大輔の人生年表
第1章 表現
第2章 孤独
第3章 仲間
第4章 共創
第5章 仕事
第6章 信念
第7章 感性
第8章 挑戦

関連書籍

四角大輔さんの著書

【編集後記】

本業が忙しくてしばらく本の紹介を書けなかったのですが、本書を読んで「これではいけない!」と思いこの記事を書いてみました。

本書に喝をもらった感じです。

忙しい日々の中で、いつのまにか仕事が忙しいことを言い訳にして書評を書くことから遠ざかっていました。

自分に甘えていたんですね。

自分でできる範囲内のことを、まずは「やる」と決めて行動する

四角さんの言葉にガツンとやられたので、少しずつでも「やる」と決めて「愚直」に進んでいきたいと思います。

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