こんにちは、一龍(@ichiryuu)です。
今日ご紹介するのはサイモン・シネック(著) 『「一緒にいたい」と思われるリーダーになる。――人を奮い立たせる50の言葉』 です。
タイトルからすると、リーダーシップに関する名言集のように思われそうですが、本書はちょっと違います。
物語調にストーリーの中でリーダーシップの本質を語りつつ、ストーリーに沿ったイラストが描かれていて、言うならば大人のための絵本のような作りになっています。
では早速、気になるポイントの読書メモをシェア! といきますが、今回は気になった名言をシェア。
読書メモ
★考えるだけじゃなくて、行動するんだ
<blockquote”>ビジョンいうのは、夢のようなものだ。
かなえるために行動しないと、
いつか消えてしまう。
大きなことをしよう。小さなことでもいい。
考えるだけじゃなくて、行動するんだ。
★よいリーダーは、どの意見が正しいかを気にする
残念なリーダーは、
誰が正しいかを気にする。
よいリーダーは、
どの意見が正しいかを気にする。グチは禁物。
前に進もう。
★満足感は、そこへたどりつくまでの旅から生まれる
思い描いたとおりに
なしとげたときは、
本当に胸がわくわくする。
でも、満足感は、
そこへたどりつくまでの
旅から生まれる。
★私達の人生の価値は、他者のために何をするかで決まる
私達の人生の価値は、
自分のために何をするかでは決まらない。
私達の人生の価値は、
他者のために何をするかで決まる。
★人生が美しいのは、旅の途中で出会う人たちのおかげだ
人生が美しいのは、私たちが見てきたものや、
経験してきたことのおかげではない。
人生が美しいのは、
旅の途中で出会う人たちのおかげだ。
★成功は、ほかの人の助けなしにはできない
失敗は、ひとりでできる。
成功は、ほかの人の助けなしにはできない。
★リーダーの本当の評価は、どのように仲間を奮い立たせたかで決まる
リーダーの本当の評価、
何をなしとげたかでは
決まらない。
リーダーの本当の評価は、どのように仲間を
奮い立たせたかで決まる。
感想
◆読む人それぞれに違ったインプレッションを与える名言とイラスト集
僕はサイモン・シネック氏を存じ上げなかったので、僕と同じように著者を知らなかった方はまずはこちらのTEDの映像を観てください。
ただのリーダー論ではなく、なにか勇気をもらえますよね。
さて、本書を読んで感じたのは、組織で働く、本当にリーダーシップを発揮しないと行けない立場の方にまずは読んでほしいということでした。
昨今のブラック企業問題。
また、ホワイトな企業でも、若者が働く意味を見つけられない、働きがいを見いだせないという風潮。
その理由の大きな要因のひとつに、「自分の成長」という要素が仕事に見いだせないことがあるのではないかと僕はおはもっています。
人はつらくても、苦労しても、その経験で自分が成長できる、今よりもっと自分の価値があがると感じられれば、耐えられるものです。
ところが、それが感じられない。
その最たるものが、ブラック企業と呼ばれる会社で、社員をただの労働マシーンとしか見なさず、使い捨てる。
もうこれからはそういう会社は生きながらえることはできないでしょうし、自然淘汰されていくでしょう。
本書は少年たちが現状に疑問を持ち、外の世界に目を向けるところから物語が始まります。
でも、リーダー格の少年は全然命令していません。
仲間で話し合い、共通の目標をもって進んでいきます。
そして一緒に経験し、学びます。
彼らが行動をともにするのは、お互いに成長していることを感じているからなんですよね。
おそらくこういう組織の会社が今後は生き残っていくんだと思います。
見回してみると、昭和的な考え方の会社や組織、体育会系の理不尽さを当たり前にしている会社もまだまだ多いです。
でも、僕はある程度楽観視していて、たぶん若者が自ら自分たちにあった環境を作り出し、急速に世界が変わると信じています。
ただ、今現在リーダーシップを発揮するべき立場の方にはやはり本書を一読して、できれば若者のためにレールを切り替えて、敷いて挙げてほしいですね。
蛇足ながら
本書はイラストも素晴らしいのですが、
著者のサイモン・シネック氏が好きなのはこの絵
理由は
人生で障壁にぶつかったとき、それが何なのかを考えるより、どうすれば乗り越えられるかを考えると、楽しい。そのことを思い出させてくれるからだ。
そして僕はこの絵が好き。
ちょうど今の僕がこの状況。
壁の向こうを眺めていろいろ考えて作戦をねっているところ。
4月からは退職して壁の向こうに行くことになりますから。
といった感じで、それぞれの思いや状況に応じて様々なインプレッションを受け取ることができる本でもあります。
この先僕はリーダーシップを発揮することはあまりないかもしれませんが、誰かとチームを組んで目標に向かうことは多々あるでしょう。
その時々で本書はまた見直すことになりそうです。
本書はダイヤモンド社様からご恵贈いただきました。
ありがとうございました。
目次
序文
はじめに
LESSON1 まず行動を起こそう
LESSON2 仲間を探そう
LESSON3 ビジョンを見つけよう
LESSON4 信じてやり抜こう
LESSON5 仲間に尽くそう
LESSON6 仲間に任せよう
LESSON7 仲間の成長を喜ぼう
もっと詳しく知りたい人のために
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