
こんにちは、一龍あらため、旅とガジェット好きの読書屋ことなおさん(@ichiryuu)です。
まだ、夏休みまでは1ヶ月近くありますが、今年も夏の風物詩のようにこの本をご恵贈いただきました。
『読書感想文書き方ドリル2019』です。
今でこそ書評ブログなんてやってますが、夏休みの宿題で一番嫌いだったのか読書感想文。
だって、普段の国語の授業で読書感想文の書き方なんて教えてくれないのに、夏休みの宿題でいきなり「書いてこい!」って言われても書きるはずがないじゃないですか。
そもそもどう書いていいかわからない。
きっとそういうお子さん多いですよね。
そこで本書の登場です。
とにかく、この本のメソッドをそのまま実行すると、簡単に、しかも「上手い!」と思わせる感想文が書けるのです。
そんな魔法のような本、早速紹介していきます。
『読書感想文書き方ドリル 2019』の誰でも一味違う感想文が書けるメソッド
◆本を読んだら「6つの質問」に詩文の言葉で答えよう

まずは本をしっかり読んでくださいね。
そこは近道できません。
ただし、読み方にもコツがあるので、知りたい方はこちらの本を参考にしてください。
さて、本題。
この本では次の「6つの質問」に答えることで感想文ができてしまいます。
その質問は
Q1: あらすじ・・・この本は、どういう話だったかな? 簡単なあらすじを書いてみよう。
Q2: 「おもしろい!」と思ったところ・注目したことろ・・・本の中で、きみが注目した人、言葉、場面をあげてみて。
Q3:テーマ・・・この本のテーマは何だと思う?
Q4: じっくり考えてみたいこと(問題提起)・・・この本を読んで考えてみたいことは何かな?質問の形で書いてみよう。
Q5: 比べてみたむかし話、体験・・・この本の内容を、きみが知っているむかし話やぐう話と比べてみよう。もちろん、きみ自身で見つけてきた、課題図書に近い物語や体験でもオッケーだ!
Q6: 意見・答え・・・Q4で書いた問題に、きみならどのような答えを出すかな?
以上の6つ。
この6つの質問それぞれに自分の言葉で答えていきます。
「そんないきなり書けないよ」という方も安心してください、ちゃんと解答も解説もありますから。
6つの質問への答え方には解答例と解説があるよ

そして、もし書けなくてもしっかり解説があって、ヒントをもらえます。
模範解答もありますが、そのまま写しては意味がないですからダメですよ。
ここはあくまで自分のセンス、自分の言葉で書いてください。
6つの質問の解答をつなげると感想文完成

で、6つの質問に答えたら、最後にその答えをつなぎ合わせると、なんと感想文になってしまうのです。
このメソッドすごいわ!
読書感想文って、僕も苦手だったのでわかりますが、いちばん問題なのは何から手を付けていいかわからないんですよね。
ところが、この6つの質問があると、やるべきことがはっきりしているわけですから、読書⇒感想文作成の流れがスムーズ。
さらに効果的な方法として僕が思ったのは、しっかり本を読んでから、この6つの質問に答えていくのが本来の順番ですが、先に6つの質問を読んでから、その質問の答を探すように読むとより効果的なんじゃないかな。
(余談:そういう読み方をするときは、「印つけ」読解法が生きてきます)
そういう読み方をすると、読解力もアップするとも思います。
ということで、お試しあれ。
本書はDiscover21社様からご恵贈いただきました。
ありがとうございました。
目次
これから読書感想文を書くきみへ そして、お母さん、お父さんへ
第1章 「書き方」がわかれば、読書感想文なんてへっちゃらだ!
第2章 2019年夏の課題図書徹底読解
『読書感想文書き方ドリル 2019』で徹底読解する2019年の課題図書12冊
今回、『読書感想文書き方ドリル 2019』で扱っているのは次の12冊の課題図書です。
本書での記載順になっていますが、基本的に低学年から高学年用に並んでいます。
『魔女ののろいアメ』
日曜日、サキはお姉ちゃんが借りてきた本も一緒に図書館に返しに行くことになりました。お姉ちゃんは、遊びに出かけてしまったのです。
図書館に行く途中、いつもはない「アメ屋」と書かれた屋台を見つけました。すると、屋台のおばあさんが、実は自分は魔女なんだと言いだしました。そして、魔女はとっておきの「のろいアメ」をサキに売ってくれると言うのです。のろいアメは、だれかさんの悪口を10個言いながらまぜてつくるアメ。それは、苦くてからくてすっぱくて、食べた人はひっくり返るくらいまずいアメになるそうです。
サキは、魔女からのろいアメを買うことにしました。 サキは、早速お姉ちゃんの悪口を言いながらのろいアメをまぜていきました。おねえちゃんの悪口は、20個でも30個でも言えそうです。「おねえちゃんは、いばりんぼう。それに、くいしんぼうでうそつき……」と、言っていると、だんだんアメが固くなってきました。ところが……。
『スタンリーとちいさな火星人』
かあさんが仕事で出張にでかけた日、スタンリーは火星へと飛び立ちました。 すると、入れかわりにやってきたのは、スタンリーによく似た小さな火星人。 にいさんのウィルに「弟のスタンリーにそっくりなんだけどな」といわれても、 「ボクはスタンリーじゃない。カセイジンだ」といいはります。
地球の調査のためにやってきたというこの火星人、 いつもヘルメットをかぶっていて、手は洗わないし、お風呂にも入りません。 そのうえ、学校では親友のジョシュをつきとばして、泣かせてしまいます。 そんな一日が終わり、かあさんが帰ってくると、火星人は……?
母親がいない日を、空想の力でなんとかやり過ごそうとする男の子と、 それをやさしく見守る家族の姿が、あたたかく描かれている絵本です。
『心ってどこにあるのでしょう?』
心ってどこにある? 好きな人の前で赤くなるからほっぺ? ドキドキするから胸? いやな ことがあると痛くなるから、おなかかな。犬の心はしっぽにあるかもしれない。いろんな 涙があるから目にあるのかも…。温かい絵と文で贈る“心えほん”。
『もぐらはすごい』
土の中のくらしに合った目や耳、驚きの食べっぷりなど、「もぐらってすごい! 」という感動を、ユーモアのある絵と文で紹介。
『かみさまにあいたい』
大好きだったおばあちゃんに、うそをついたまま永遠の別れを迎えてしまった雄一。 ひょんなことから、同級生の竜也といっしょに、「神さま」との交信を試みるが……。
心の傷を抱えた少年たちのひみつの友情と成長の物語。
『子ぶたのトリュフ』
お母さんぶたのおっぱいもすえなかった赤ちゃんぶたは、ジャスミンのけんめいな世話で命をとりとめる。そしてあらしの夜、かしこい子ぶたに成長したトリュフは、行方不明になったモルモットを、においをたよりに追いかける。
『そうだったのか! しゅんかん図鑑』
しゅんかんの世界へようこそ!ふだんなにげなく見ているものも、その一瞬を「ストップ!」。切りとってみると…?肉眼では見えないものが見えてくるから不思議です。実際に見えるものとはちがう現象だったり、見えていたはずが、じつは残像だったり!この本は、1秒に何千ものコマで“一瞬”を切り取る「しゅんかん」写真家のわざの結晶です。なんだか、おもしろいな…と思うことこそ、科学への興味の第一歩。まずは、しゅんかん画像をぞんぶんにお楽しみください!
『季節のごちそうハチごはん』
岐阜県の郷土料理のひとつに、「ヘボの甘露煮」というものがあります。「ヘボ」とはこの地方の呼び名で、クロスズメバチという種類のハチです。ハチを食べると聞くとおどろくかもしれませんが、むかしから、日本各地や世界中で、虫は食べられてきました。日本の一部の地域では、今も、季節のごちそうとして虫を食べているのです。いったい、どんなふうに虫を食べているのでしょうか。
『ぼくとニケ』
ある日、子猫がやってきた――。5年生で突然登校拒否になった幼なじみの仁菜が、薄汚れた子猫を拾い、ぼくの家へ連れてきました。自分の家で飼えない仁菜にかわって、ぼくと家族が世話をすることになったのだけれど……。子猫のニケに関わる中で数々のことを学んでいく、ぼくの様子がていねいに紡がれます。15歳で講談社児童文学新人賞佳作を受賞し鮮烈デビューした獣医師が描く、大切なお話です。
『かべのむこうになにがある?』
おおきなあかいかべがありました。いつからなのかどうしてなのかだれもしりませんでした。ちいさいねずみはおもいました。「かべのむこうになにがあるんだろう?」
『マザンナの風にのせて』
住みなれた土地から放たれ、愛犬とも別れる運命になったマナミは、ショックから声を失ってしまいます。日系人収容所という場所でも、家族やまわりの人びととささえあい、希望を見いだしていきてゆく力強い物語です。
『もうひとつの屋久島から―世界遺産の森が伝えたいこと』
1993年、日本で初めて世界遺産に登録された屋久島。この自然豊かな島のいたる所で、その11年前まで広大な原生林が伐採されていた事実があった!屋久島の過去・現在・未来にせまる、渾身のドキュメンタリー。
国語学習の関連書籍
Discover21社さんからは学習参考書も多数刊行されていますが、国語に関連するものを紹介しておくと、
そして先ほども紹介したこちらの一冊
読解力をつけるためにこの2冊はおすすめですよ。