おはようございます、夏休みの季節になると読書感想文の悪夢がよみがえる一龍です。
そんな読書感想文嫌いに強い味方、今年もこの本が登場です。
はじめに
世の中には本当に読書感想文が苦手な人が多いんでしょうね、昨年紹介して好評だったこのシリーズ、今年も登場です。
この本があれば、レベルの高い読書感想文が書けることうけあいです。
ひと味違う読書感想文を書くためのポイント&感想
★こんな構成です
本書は課題図書12冊について、そのポイントを解説してくれています。
(その12冊については【関連書籍】に掲載しました)
最初の一冊、『まよなかのたんじょうかい』を例に、その構成を説明すると、
最初に大まかなストーリーや登場人物の紹介、と同時にストーリーの核となる部分を解説しつつ、どこに注意して読み進めていくのかをアドバイスしてくれます。
『まよなかのたんじょうかい』の場合は、登場する女三世代のそれぞれの性格や人となり、ものの考え方、人との接し方などに注目。
この物語はさきちゃんの誕生日の話。
特別な日なんだけど、お母さんはある状況に遭遇してしまう。
微妙な心理をどうすくいあげていくか、どこに注目していくのか。
そして最後は読書感想文すらすらドリル。
一つひとつの設問に答えていくことで読解が進み、ポイントをつかめるようになっています。
ちなみに『まよなかのたんじょうかい』では16問の問題に答えます。
これが答えられたらもう感想文はできたも同然。
何を書けばいいか、もう分かりますよね。
ついでながら、他の11冊についてもほとんど同じ構成で解説されています。
★「なもど」
それでも読書感想文を書くのが難しいというあなたのために、文章を書くためのコツもいくつか教えてくれています。
たとえば「なもど」。
これは自分の意見を書くのが難しい人におすすめの方法。
「なぜ」「もしも」「どうすれば」の順に文章を書いていけば、論理的な意見がすらすらとかけてしまう魔法の言葉なんだそうです。
1.物事を考えて自分の意見を持つには、「なぜか」と疑問を持って探求する。
2.「もしも」でたとえてみよう。そうすると、自分の意見がするすると出てくる。
3.そして「どうすれば」と考えよう。そうすれば、「こうすればいい」という自分の意見がまとまってくる。
ほほう、なるほど、そうやって展開していくのか。
いやこの本、昨年のもそうでしたが、子供向けとはいえ、文章を書く者にとって勉強になるんですよね。
ということで、お子さんが読書感想文を書いている合間にお父さんお母さんも文章修行のために読まれることをおすすめします。
きっと「おおそうだったのか!」という発見がありますよ。
最後に、このシリーズを長年にわたって執筆されてきた「とっちゃまん」こと宮川俊彦先生が、本書を執筆中に急逝されました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
本書はDiscover21社様から献本していただきました。
ありがとうございました。
目次
第1章 ハイレベルな読書感想文を書くために大事なこと
第2章 2014年夏の課題図書徹底読解
関連書籍
2014年の課題図書