先日読んだエッセイに、成功哲学好きの私にはハッとさせられる作品がありました。
「えっ、もしかして自分も・・・」と心配に。
ということで雑記としてちょっとご紹介。
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成功哲学実践者はもしかしてイタイ奴?
その本というのがこちら
女優の小林聡美さんのエッセイ集です。
この中に本のタイトルにもなっている「ワタシは最高にツイている」が、かなりの問題作(?)。
私のような成功本好きにはかなりハッとさせられる内容なのです。
ストーリーは小林さんが偶然この本と出会ったことから始まります。
私も大好きな故佐藤富雄先生の有名作品です。
内容を本書の文章で紹介すると
内容をものすごいはしょって言うと、毎日ウォーキングを最低一時間して、一日二食にして、なりたい自分をイメージし続けると、どんどん愛されて、どんどんお金持ちになって、もう、幸せがドミノ倒しでやってくる、というのだ。
まぁ成功本好きには基本中の基本的な内容なのですよ。
しかし、初めての人にはかなり特殊なものらしい。
とにかく、脳の成功スイッチとやらをonにして、ネガティブなイメージや言葉は一切排除。いつも脳をハッピーな状態にしておいて、「ワタシは美人」「ワタシは愛されている」「ワタシはお金持ち」などと、いつも言い続けていると(どこでじゃ)、勝手に向こうから、自分のイメージする幸せがどんどんやってくるらしい。
といった、ポジティブシンキングも私にとっては「基本やん」と、なんとも思わないのです。
でも、ポジティブシンキングの場合、例えば転んでも
「痛てっ。あ。転んだけど、膝の骨折だけ。ラッキー」 と、思えというのであろうか。
これに対して、「そうですよ」と言ってしまう自分はもしかしておかしいのかもと。
だんだん不安になってきたのです。
そしてとどめはこの一文。
脳みそがいつもハッピーなヒトって、イメージとして、おめでたい、というか、浮かれやがって、というか、落ち着きやがれ的なオーラで、まわりのニンゲンをイラつかせはしないのか。ま、脳みそハッピーと、浮かれ気分でウッキウキというのは、微妙に違うことはなんとなく理解できるが……。
「あっ、俺、もしかしてイタイ奴?そばにいると鬱陶しい奴になってるのかも」と気がついてハッとしたのです。
確かに無意味にハイテンションの人って鬱陶しいのと同じで、やたらポジティブシンキングにこだわっている私って、時に鬱陶しい存在になってるのかも。
例えば「ツイてる!」って言えと人に強要したこともあるし、マイナス言葉をしゃべるなと家族にしょっちゅう言ってるなぁ。
ただ、そんな内省も一瞬のこと。
このエッセイのその後の展開を読み始めたら面白すぎて、そんな杞憂は吹き飛びました。
その面白いネタは本書で読んでいただくとして、一つ確かなのは、小林さん確実にハマってるということ。
それも私よりも(笑)。
私も今度から自己紹介するときに、
『どうも、ツイてる〇〇です』
って言おっと。(←ちょっとネタバレ)
イタくてもいいや。