5月28日にiPadが発売となったその日、創刊されたこちらの雑誌をご存知でしょうか?
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インターネットでつながるノマド編集マガジン BloomStyle Vol.0
いつもお世話になっている 書評ブログ「山といえば川」の管理人 chample さんが参加されているインターネットマガジン。
今日はその0号(準備号)の紹介。
しかも特集は 手帳・付箋・ToDo・スケジュールHACKS!でございます。
ビジネス雑誌の特集の上を行ってます!【紹介】「BLOOM STYLE #0 手帳・付箋・ToDo・スケジュールHACKS!」
【項目】
フランクリンプランナーを使った手帳利用法 @Filix_
母子手帳をみて手帳を変えてみた @sgyweb
Google Calendar で進捗管理 @ 3_DaiMe_Yoshi
カスタマイズノート術 @uchicookie
しもしもの手帳・ノート活用術 @lets_try_simo2
講義録は楽しく魅せマップ @titter88
三段階ToDo 管理術 @BlackBird_911
ToDo ガントチャートの勧め @FDmountwill
付箋読書法 @deneige428
ノートとボールペンで始める簡単to do 管理 @chample_ytk
ノートHacks:ラインマーカーでタグをつける @vient_sur
編集後記&次号予告
【感想 & 気になるHack】
とにかく、読んでみての第一印象は「レベルが高い!」ということ。
皆さん工夫されているし、完成度も高い。
よくあるビジネス雑誌の手帳術の特集よりも数段濃い内容でした。
今回は11名のLifeHackerのみなさんが終結して、それぞれの「手帳・付箋・ToDo・スケジュールHACKS」を披露してくれているのですが、この集まった面々の職種も、大学の先生もいれば、IT関係の方、そして学生さんまで
多種多様。
そして、その方法もデジタルよりの方からアナログ主流の方まで多種多様。
おそらくこの“職種”と“方法”の多様性による“広がり”が、この雑誌の魅力となっているのでしょう。
ビジネスパーソンしか登場しないビジネス雑誌よりもずっとおもしろいですよ。
さて、
「手帳術・ノート術・メモ術」は結構昔からあるテーマだと思います。
そして近年では奥野宣之さんの
![]() |
情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」 (Nanaブックス) (2008/03/12) 奥野 宣之 |
が火付け役となってブームとなり、去年は
![]() |
「結果を出す人」はノートに何を書いているのか (Nanaブックス) (2009/09/11) 美崎 栄一郎 |
がベストセラーとなった“人気テーマ”。
なのにネタが尽きることはありません。
ワタクシも影響を受けて、今年度からシステム手帳一辺倒をやめ、“美崎方式”を取り入れたノート術を試行錯誤していますが、なかなか完成しないのですよ。
「これだ!」とう完成形にたどり着けない。
すなわちゴールがない!
そしてあるとき気が付きました。この試行錯誤が“楽しい”のです。
@uchicookieさんが
大抵の場合、ビジネス書が目指すゴールはほぼ同じだと思います。ノート術では、業務効率を上げる、成果を出す、ミスを減らす等がゴールであり、この点ではどの本も大きな差はないはずです。違いは、どんなやり方でそれを達成するのかという方法の部分です。
しかし
「目指すゴールが同じでも、そこに至るまでの方法は1つではない」
と喝破されていますがワタクシもまさしく同感。
ことノート術においては
だから、ビジネス本に書かれていることは、一般化されているとはいえ、著者が置かれた環境下で成功した方法であるため、自分流にカスタマイズして使う必要があると言えます。
ということなんですよね。
で、この雑誌では11種類のカスタマイズが紹介されていて、どれもアイデアと工夫が興味深いものばかりでした。
少しだけ紹介させていただくと、
@sgywebさんの母子手帳にヒントを得た手帳術。
手帳を「日々の行動に対する予定と実績を時系列に記録する」ものと捉えると、『母子健康手帳』というのはとても機能的な手帳ではないでしょうか。
なるほど、そうですね。
うちにも母子手帳があったはずですが、気がつかなかったなぁ。
見開き一週間タイプの手帳をいくつかのエリアに分けて使打というやり方。
ワタクシも同じタイプの手帳を使っているので早速TTPさせてもらいます!
@ 3_DaiMe_Yoshiさんはデジタル派。
Google CalendarをPCとiPod touchで利用されているそうですが、
Google Calendar 上で、案件ごとの進捗が色分けされてくるので、現在の状況が一目瞭然となります。
ということで、その例が掲載されていますが、これが綺麗!
整然と整理され、しかも色分けされて美しいのもデジタルの魅力なんですね。
しかもこの色分けにはもうひとつ重要な役目がありまして、
〔COD〕〔入金確認済〕はオレンジ系の色
にしているそうで、
画面にオレンジが増えてくることは、モチベーションの向上にもなります。
とのこと。
なるほど、これを見ればやる気出ますよね(笑)。
@BlackBird_911 さんのToDo 管理術もすごく参考になりました。
月「ToDo ボード」>週「ToDo リスト」>日「ToDo メモ」
という流れでToDoを分解落とし込みをし、管理する方法。
「うまいなぁ」と感心したのは上記をよく見てくださいね、 ボード>リスト>メモ の順で、それぞれのステージでツールを使い分けているところ。
これ、同じノートで3ステップを扱うからモレが発生するんですよね。
盲点だったなぁ。
また、ここまで見てきて
「自分なりのオリジナル手帳術を生み出すのは敷居が高いなぁ」と感じている方には
@Filix_ さんのように、フランクリン・プランナーのようなすでに完成された手帳セットを購入して、自分なりの工夫のもと使用するというのも賢いやり方だと思いますよ。
ところで、ワタクシが感心した部分がもう一つ。
それは「目指すゴール」以外の部分でのノートの使い方。
@sgywebさんの 落書きエリア
話題に上がった言葉、メモ、感じた事や自分の気分を書いておきます。また、チーム内の状況などで気がかりなことを書き、潜在的なリスクを書き留めます。
●Challenge メモ
・失敗したことを書く
・失敗した理由を考えて、すぐ できる対策を書く
●キモチグラフ
・1 日のキモチの移り変わりを 書く
・0%:へこんでいる、疲れている 100%:うれしい!成功した!
●日記(2 ~ 3 行)
・素直なキモチを書く
・最後の締めは、ポジティブな言葉を書く
@chample_ytkさんのノート術では
・行動結果
・所感、気づき
を書くエリアと、それから発生した疑問点を書くこと。
実はこの、ちょっとした気づき、感じたこと、疑問点を書きだすこと。
そしてそれを積み重ねることが自分の成長にとって大切なものではないかと思うのです。
それがなければ、ノートはただのスケジュール管理ツールです。
大げさな言い方をすれば、
手帳やノートというのは自分の成長の記録(ライフログ)であり、ペースメーカーであり、もしかすると自分自身が書き記す“メンター”の役割まで担ってくれるものではないか?とワタクシは思います。
とにかく楽しい雑誌です。
手帳術やノート術に興味ある方は一読の価値あり。
そん所そこらのビジネス雑誌よりずーっとためになるし、TTPできるネタ満載ですよ!
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【管理人の独り言】
今回紹介しきれなかった記事にも興味深いものがあります。
(というか全部の記事が興味深いのですが・・・)
@FDmountwillさんのToDo ガントチャート ⇒ ごめんなさい、ガントチャートを知らないワタクシはどう紹介していいやら・・・。また教えてください。
@deneige428さんの付箋読書法 ⇒ フォトリー+付箋といった感じの読書法でワタクシもやってみようかなと。
@vient_surさんのラインマーカーでタグを付ける ⇒ 簡単便利、誰でもできる!ワタクシもTTPさせてもらいます!
@titter88さんの『魅せマップ』 ⇒ 美しい!楽しい!絵心のある方っていいですね。
本当に素晴らしいです。
そして、電子書籍、電子出版という新たな分野の可能性も感じさせてもらいました。
美崎栄一郎さんがおっしゃっていたように、これからは普通のビジネスパーソンが出版して情報発信していく時代なんだなぁと。
そして、200ページ10万字の単行本はハードルが高いけど、こうして仲間が集まって雑誌というかたちで出版すれば、情報発信はかなり現実味が帯びてくる。
本当に時代が変わってきてますね。
次号も楽しみです。
ちなみに次号のテーマは「ノマドワーキング」。
期待しています!