「もっと業務を効率よくこなせる文具はないか?」とわらをもつかむ勢いで読むもよし、
「これええやん、あったら楽しそう」とただの文具好きとなって呑気にパラパラページめくって楽しむもよし。
でもここには、
あなたの「行動」、「習慣」、「人生」を変えてしまう道具があるかもしれません。
見てるだけで楽しい 【書評&文房具】土橋 正・小山 龍介(著)『STATIONERY HACKS!』(マガジンハウス)
【目次】
Chapter 1 文具な整理 整理の達人になれるハック!
1「収納場所」を区切る引き出し整理術
2文具を固定することで机の上を整理する 他
Chapter 2 文具な発想 文具を活用してアイデアを生み出すハック!
1頭がよくなる「HACKS!ノート」の効果
2付箋を使って発想を広げる 他
Chapter 3 文具な表現 文具で自分らしさを表現するハック!
1オリジナル名刺で自分ブランドを作る
2いざというときの勝負文具 他
Chapter 4 文具な環境 文具で創造性を引き出す環境を作るハック!
1椅子へのこだわりがいい仕事を生む
2混迷を続けるケーブル問題への最終回答 他
Chapter 5 文具な時間 文具で時間を管理し、時間感覚を磨くハック!
1時間を視覚的にとらえるスケジュール帳
2やるべきことに集中するToDoリスト 他
【気になる文具&使っている文具】
今回本書では様々な文具とそれにまつわるハックが紹介されているのですが、そのうちワタクシがきになったモノと、実際使って気に入っているモノをいくつかご紹介したいと思います。
★エアペンミニ
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ぺんてる「エアペンミニ」 EA3 () ビッグフィールド |
ペンの動きを受信ユニットが感知して、そのまま画像データとして保管してくれる
ノートやシステム手帳に受信機を付ければ、会議などでも気軽に使うことができる。保存されたデータは、 USBでつなげばパソコンへの移動も可能となる。
??なんと!これはすごい。
手書きのメモをデジタル化するにはスキャナーで取り込むかデジカメで写真撮って保存しかないと思ってましたが、こんなものがあったとは(驚)!
★FUJITSU ScanSnap S300
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FUJITSU ScanSnap S300 FI-S300-P (2009/06/06) 富士通コンポーネント |
スキャンスナップは自動フィーダーがついているので、ボタン一つで何枚もの書類をスキャンすることができます。OCR機能も付いている機種なら、パソコン内でテキスト検索もできます。
ドキュメントスキャナーの便利さは当ブログでもさんざん宣伝(?)してきました。書類、領収書、手書きメモ、写真などなどおよそ紙に記憶されているモノなら何でもデジタル化して、紙は捨てていく。
この快感は一度味わうとやめられません。
ちなみに本書で紹介されているのはコンパクトなモデルのS300。
毎分8枚の読み取り能力、一度に10枚までの自動フィード。
大量の書類やワタクシのように本1冊丸ごとスキャンしたい方はS1500がオススメ。
毎分20枚の読み取り能力と一度に50枚までの自動フィードは快適そのものです。
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FUJITSU ScanSnap S1500 FI-S1500 (2009/02/07) 富士通 |
★ブックスタンダー
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ブックスタンダー【黒】 No820-K () カール事務器 |
いわゆる書見台。
書評ブロガーや読書家が本を見ながら読書メモをPCに打ち込む時に非常に便利な一品。
★LEDブラックライト
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I.D.E.Ainternational LEDブックライト シルバー FDL003-SY 4200037 () イデアインターナショナル |
暗いベッドで本を読むときにぴったり。表紙にクリップで留めることができるので、自分の好きな姿勢で読書を続けられます。
ワタクシの場合、寝入り間際ではなく朝起きたとき布団の中でうつぶせで本を読むことがしばしばあります。
本好きにとってはとても幸せな時間なんですよね。
でも、夏ならともかく、ほとんどの場合5時ごろって真っ暗。
部屋の明かりをつけると嫁さんが嫌がるし、うつぶせの体勢って結構腕がだるい
そんな時上記2つを組み合わせて使うと非常に便利です。
本書では“ミニ”の方が紹介されていますが、ワタクシが使っているのは普通サイズの“シャープペン&5色ボールペン”と“パステル6色ボールペン”です。
2本ともボディは同じプラスティック製で太め。
グリップにはゴムやシリコンといったすべり止めなし。
細字のボールペンで塗りつぶしたりには向かないといった欠点はあるものの、6色あるいはシャーペン+5色が1本になっている魅力は捨てがたいです。
特に写真下側のパステルカラーは使い道色々ありそうです。
それに値段もチープ(450円と400円)。
あの世界一書きやすい“ジェットストリーム”の半額以下ですから、持っていて損はないかと。
★BOOK LIGHT(mini)
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BOOK LIGHT(mini) () comolife |
ペンにセットできるコンパクトライト
寝てる間に浮かんだアイデアを暗がりの中でも目もできるようにするためのもの
らしいです。
ワタクシ、こういう一見“近未来風なローテクもの”好きですよ。
★マイクロ プロフェッショナル プロジェクター MPro110
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3M マイクロ プロフェッショナル プロジェクター W115×D50×H22 MPro110 (2008/11/14) Windows |
決して大きく投影はできないが、数人へのプレゼンなら十分効果的なプレゼンができる。
という風に本書では紹介されていますが、ワタクシがこれを見たとき思ったのは「アウトドアや旅行先で使いたい」というものでした。
というのもよくPキャンしながら車中泊の旅をするのですが、このプロジェクターがあれば旅先で撮った写真やビデオを夜、車の中で上映できますよね。
車に搭載している液晶モニターよりも大きく投影できるでしょうし、DVDとつなげればミニシアターになるのでは?
★Arvel 卓上ノートPCスタンド
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バッファローコクヨサプライ Arvel 卓上ノートPCスタンド ブラック NPCST01BK (2007/08/08) バッファローコクヨサプライ |
ノートパソコンは、そのままデスクに置くとスペースを取ってしまいます。Arvel 卓上ノートPCスタンドを使ってパソコンを少し持ち上げてやる。そうするとパソコンの下にスペースが生まれ、その部分にうまくケーブル類を収めることができる。また、ノートパソコンの画面を上げると姿勢も良くなり、またパソコンの放熱効果にもつながる。
実は夏に妻が使っていた古いデスクトップPCを処分したのですが、その時一緒に処分する予定だった液晶モニターを譲り受けました。
理由はデュアルモニターにしたかったから。
そんなに大きなモニターではないのですが、使ってみたらめっちゃ便利。
画面が2倍になると作業効率は4倍になるというのは本当です。
ただ唯一の不満が、二つのモニターの高さが違うこと。
これをそろえてさらに快適な作業環境を作り出すにはこのPCスタンドが必須ではないかと。
現在購入検討中です。
★はりトルプロ
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サンスター文具 はりトルプロ 4765-800 () サンスター文具 |
綴じ込んだホッチキスの芯をいとも簡単に外せるスグレもの。コピー機で綴じた大きな針にもほぼ対応。紙もほとんど傷めず、はずした針が飛んでいってしまうこともない。
普通のサイズのホッチキスの針ならなんとでもなるのですが、雑誌などを綴じている大きな針を外すとなればこれが必要と思って、近所の文具店をはしごして探しましたが見つからず。
いまだに手に入っておりません。
また、大阪にでも行ったときに探してみようかな。
上記のドキュメントスキャナをお持ちの方は雑誌をばらすのに持っていると便利だと思います。
もっとも、裁断機があればそれに越したことはないのですが。
★マイルドライナー
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ゼブラ マイルドライナー 渋いマイルド?5色セット?WKT7-5C-NC () ゼブラ |
刺激の少ない淡い色合いの蛍光ペン。情報を目立たせるだけでなく、リストの消し込みにも使える便利なペンです。
このシリーズは本当に重宝しています。
今までの蛍光ペンって“眼に痛い”と思った方いませんか?
ワタクシもどうもあの刺激的な色が嫌いで、このシリーズが発売されたのを知ってすぐに何色か購入しました。
中でも特に秀逸なのが グレー
“目立たせない”“消し込んでいく”ためのマーカーという発想はスゴイ!
ありそうでなかったですね。
ちなみにワタクシは手帳のスケジュール欄で、本業の仕事の予定をこのグレーで塗って目立たせなくしています。
代わりにブログやプライベートに関する事柄をピンクやグリーンでマーキング。
これってだめですか?
【感想など】
以上、“気になる文具”や“使っている文具”をいくつか紹介させていただきましたが、今回は完全に趣味の世界でしたね。
しかしこうして書いてみることで自分の嗜好性がよくわかりました。
それは“デジモノ好き”。
自分ではアナログ人間だと思ってましたが意外とハイテク好きなんですね。
だって、書類整理のためのボックスやノート・メモ帳の類といったアナログものには一切眼が行っていませんから(笑)。
ところで、本書 「はじめに」 には次のような言葉が出てきます。
文具が変われば、運命が変わる
使っている文具を変えることでその人の行動が変わり、習慣が変わっていく。大げさに響くかもしれませんが、それはさらに人格を変え、運命すら変えていきます。
確かに大げさな感はありますが、しかし成功哲学の定番に、
「成功したければ成功者のようにふるまう」というものがあります。
また、小山さんはメンターから、「自分のランクを上げたいと思った時、まず持物を変えてみなさい」といわれたそうです。
これはなにも「高級なものを持て」という意味ではなく、たとえば、
いつでもメモできるようにメモ帳を持つ、書くのが楽しくなるようなペンを持つ。
といった自分の目標や成長に合わせた、ちょっとした道具や持ち物の変化が後々大きな成果を生み出すのだから「持ち物を変えろ」ということ。
「自分らしい道具を持つ」ことが成功につながるということは多分にあると思います。
行動を変え、習慣を変えたい。けど自分ではなかなかうまくできないというあなた。
「持ち物を変える」、「自分らしい道具を持つ」という“形から入る”というのもアリなんじゃないでしょうか。
新しい文具を使うことで、新しい自分を見つける。そんな自己発見の契機として、文具をとらえる、全く新しいタイプの文具紹介の本
フットワークが軽くなる文具が満載です!
【関連書籍】
【管理人の独り言】
そろそろビジネス雑誌などで手帳特集の季節となりました。
中でもこちらの雑誌の特集が秀逸かと。
まずは立ち読みオススメ(←こんなこと言っていいのか?)