映画から歴史的教養や雑学を学ぶ教養的映画鑑賞、16回目の今日は『Steve Jobs』です。
はじめに:『Steve Jobs』、パーソナルコンピュータの時代を作った天才の物語
スティーブ・ジョブズの自伝的映画です。
かれが大学をドロップアウトしてからiPodの発表までを描きます。
ストーリー(Amazonより)
今世紀最高の経営者、人の心を掴むカリスマ── 2011年10月5日、56歳の若さで亡くなり、
オバマ大統領はじめ数々の著名人が追悼の意を表した、アップル・コンピュータの創業者スティーブ・ジョブズ。
一方で彼は、ワガママで傲慢、自分の考えを絶対に曲げず、必要ならば友人さえも追い落とす非情な男とも言われた。
なぜ、そんな<嫌われ者が、世界中の人々から<熱く愛されるデバイス>を創ることが出来たのか──?
その疑問に答える、ジョブズ没後初の映画が実現した。
1976年、自分とよく似たはみ出し者の友人たちと、自宅ガレージに<アップルコンピュータ>を設立。
次々とヒット商品を生み出し、わずか4年で株式を上場、莫大な富と名声を手にする一方で、その激しい性格は多くの敵をつくり、
遂には自分がつくった会社からも追放されるという人生最大の挫折を迎える。
二度と立ち上がれないような怒涛の修羅場をくぐり抜け、それでも挑戦することを諦めなかった男。
誰もが知る天才の、誰も知らない真実に触れ、あなたの人生の可能性も広がる──そんな素晴らしき出会いが、ここにある。
歴史教養的見どころ
◆時代の熱を感じる
この映画をこのコーナーで扱うかどうか迷いましたが、ジョブズの功績を考えれば、彼のしたことはやがて歴史の1ページとして語られるようになることは間違いないと思いとりあげました。
見どころとしては自宅ガレージで最初の製品Apple1を作るシーン。
すでに巨人IBMやヒューレットパッカード、ゼロックスなどか登場していますが、同時にこの頃多くのベンチャー企業も誕生しています。
そんな西海岸の熱い空気と時代を感じることのできるシーンがまさにガレージでの制作シーン。
3Dプリンターの登場で製造業のあり方は劇的に変わると思っていますが、このシーンのように今後もガレージから起ち上がる企業が出てくることでしょう。
その原点的で最も成功した企業の誕生シーンはまさに現代の歴史です。
最後に個人的な感想を
ウォズとの別れのシーン、涙してしまいました。
得るものが大きいほど、人間というのは失うものも大きいんだなと。
それでも突き進んでいくものが時代をつくるのだとも感じました。
基本データ
監督:ジョシュア・マイケル・スターン
主演:アシュトン・カッチャー
公開:2013年
122分
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