昨日、平日にお休みがとれたので、これだけは絶対映画館で観たいと思っていた「インターステラー」を観てきました。
超久々に映画館で映画を観たのですが、「いやぁ、映画って本当にいいもんですねぇ」と感じたというお話を。
タップできる目次
「インターステラー」を観てきたよ! 映画はもちろん、数年ぶりの映画館にも感動したというお話
映画館という施設にいい思い出がない
もともと私はかなり映画好きで、高校生の頃は田舎ゆえ公開は遅れるものの、1000円で3本観れる映画館に、月1回ペースで通っていたものでした。
しかし、正直言って映画館という”施設”にはいい思い出がありません。
というのも私の図体がデカイから。
膝が支えてゆったり座ることが出来ないし、後ろに座っている人から「見えません、もっと低くなってもらえませんか」と言われたことも数知れず。
映画は好きなのに今まで映画館でくつろいで映画を愉しむことが出来なかったのです。
さらに、ビデオやDVDのレンタルが普及すると、案外大画面でなくても楽しめる映画のほうが多い事に気がついたり、自宅でゴロゴロしながら誰にも気を使うとこなく集中して観れるし、トイレに行きたくなったら一時停止していくことが出来るなど、とにかく自宅で観たほうが楽ちんだということに気がついてしまったのです。
ということで、映画館で最後に観たのは
でした。
これ、大病を患った後、まだ体力が回復していないのにジョニー・デップファンの妻に無理やり連れて行かれて、長い映画ですごく疲れて、帰宅後に発熱したのを覚えています。
これ以来、「もう映画館はいいや」となって、気がつけば約7年経ってしまいました。
「ゼロ・グラビティ」で決心
しかし転機がやってきます。
それは今年DVDで「ゼロ・グラビティ」を見て激しく後悔したことがきっかけでした。
「これは大画面で見たかった!」と。
そして、「これから先、これは大画面で見るべきだと思った映画は映画館に観に行こう」と決心していたのでした。
その決心後、「これは絶対映画館で観たい」と思えたのが「インターステラー」だったのでした。
映画館が快適すぎて驚き!というか感動!
さて、超久々、7年ぶりの映画館での映画鑑賞。
しかも長い映画でちょっと不安もありました。
テレビすら殆ど見ない生活に慣れてしまっていて、長時間映像を観るとかなり疲れるし、同じ姿勢で座り続けること自体が苦痛というのが刷り込まれているわけです。
ところがこの不安は座席についた途端に消えました。
「すごく座席が良くなってる!」
いや、本当に驚きました。
ヘッドレストまでついてるじゃないですか!
しかも前の席との間隔も広くて膝が支えない。
実際長丁場の映画にかかわらず、映画が始まってエンドロールが終わるまで、何も気にせずどっぷり映画の世界に浸ることができました。
「なんだよ、こんなに映画館が快適になってるのならどんどん映画館に来ればよかった」、と違う後悔が。
これからはどんどん映画館に新作を観にいこうと決心した次第です。
もちろん、大画面で見るに足る映画に限りますが・・・
「インターステラー」は期待をはるかに超えるクオリティ!
さて、そろそろ「インターステラー」の感想などを。
まだご覧になっていない方はこちらのオフィシャルサイトでいくつか映像を見てください。
「あり得る」と思わせるリアリティ
ストーリーの根底にあるのは父と娘の親子愛なのですが、この映画はSFの仮想舞台を通してそれを表現しているわけです。
で、すごいのはSFなのですが全く”作り物感”を感じさせないという点。
近い将来ありえるだろう地球環境であったり、宇宙船にしても今の技術でも作れそうなものになっている。
しかもそれが限りなくリアルに作りこまれているのです。
たとえばスターウォーズだと、スター・デストロイヤーのような巨大戦艦が登場しますが、それを観て「かっこいい!」と思っても、あくまで作られた世界、映画の中だけの世界と感じ、理解しています。
しかし、「インターステラー」の場合はリアリティがありすぎて、しっかり現実の世界だと思ってしまう。
それもそのはず、実はノーラン監督はできるだけCGを使わず、グリーンスクリーン撮影もしなかったそうで、冒頭のトウモロコシ畑も氷の惑星も実物を使用して撮影したのだとか。
だからこそほんのの質感が出せて、リアリティがあるんですね。
ストーリーはやや強引?
とはいえ、最後のストーリーはやや強引さを感じないわけには行きませんでした。
これは単に私が相対性理論とか重力と時間の関係をわかってないからだからかもしれません。
が、「そんなうまくいくかぁ?やっぱり映画やなぁ」と思ったのは私だけではないと思います。
なにぶん、ストーリー全体を通して哲学的で難解な部分も多く、一回観ただけではわからない細かい演出とかメッセージが埋め込まれていると思うのです。
なので私が見逃している部分もあるかもしれません。
しかし、リアルに作りこまれていて、世界観にしっかり引き込まれるのに、最後で「えっ?」となってしまうのはちょっともったいない気がします。
まだ見ていない人のためにここまでしかお話できませんが、「もう観たよ、けどよくわからなかった」という方はこちらのサイトでまとめてくれていますので参考にしてください。
ただ、ストーリーに多少強引さを感じたとしても、本映画の価値を下げることはありません。
お金を払って見に行っても決してソンをすることのない映画だと思います。
アン・ハサウェイが素敵
やっぱりアン・ハサウェイはショートヘアが素敵です。
すいません、ファンとしてこれが言いたかっただけです。
おまけ
本好きとしては気になってしまう、あの本棚から落ちてくる本たち。
こちらのサイトで紹介してくれていますのでぜひご覧ください。
映画の中では洋書だし、チラッとしか映らないからよくわからなかったのですが、なるほとね、ここにも色々メッセージが込められていたのか。
ノーラン監督どんだけ凝り性やねん!
ということで、取り留めもなく書き連ねてしまいましたが、久々に映画館へ行って、とても快適で、しかもいい映画を楽しめたことにとても満足でした。
とお伝えしてこのエントリーを終えたいと思います。
本も出てるよ!
追記(2015年2月10日)
DVDの販売が決定されました。
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